2013年11月27日 (水) | Edit |
「自分で考える勉強法」シリーズの65回目。
11月3日の記事にある新刊の電子書籍『自分で考えるための勉強法』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)も,ぜひよろしくお願いします。
このところ,「勉強のための生活論,組織論」について述べています。
勉強するための「時間」「場所」「人のつながり」といったことです。細かなノウハウではなく,ざっくりとした基本的な考え方。今回は,誰にもある,不調なとき・つらいときをどうするか。
つらくなったら,活動レベルを下げて,
できることをすればいい。
読むことや書くことを,職業でもないのに続けていると,「もうやめてしまおう」と思うことがあります。忙しさの中で,だんだんと意欲が衰えてくる。「自分も何かしたい」という気持ちが薄れてくる。
でも,そこでやめてしまうことはありません。もったいないです。
半年や一年勉強しても,たかが知れています。一日のペースを気にせずに続けることが大事です。
何かの事情で学ぶことがつらくなっているのなら,活動レベルを下げて続けることをおすすめします。
何かを書き上げるだけの時間やエネルギーがないと思うなら,読むだけにする。
むずかしい本を読むことができないなら,もっと気楽な本を読む。
書いたり読んだりするペースを落とす。年に百冊読んでいたのが,十冊になってもいい。研究や読書のプランをぼんやり考えるだけでもいい。
もちろん,重い病気にかかったときなどは,治療に専念することになります。そのため,活動レベルがほぼゼロになるときもあるでしょう。
でも,とにかくそこで「やめた」と思わないこと。
こうして活動レベルを下げるのも,一時的なことだと思うこと。
期限を決める必要はありません。元気が戻ったり,障害となっていることが過ぎ去ったりしたら,復帰すればいいのです。
そのうち状況は変わります。
短期間のうちに大幅に変わることはなかなかないかもしれません。
でも,ほんの少しだけなら,変化があるはずです。そのとき,「いずれまたやるぞ」という心の準備ができてさえいれば,わずかな状況の変化でも,すぐにまた動き出すことができるのです。
私も,1年くらいの間,活動レベルをダウンしていた時期があります。体調を崩していたのです。
その時は書くのをやめて,疲れない本を読むだけにしていました。でも,「調子が戻ったら,またやるぞ」と思っていたので,やがて復帰できました。
「もうやめた」と思って気持ちが切れてしまうと,再開するのがむずかしくなります。
「もうやめた」という自分への約束を守ろうとしてしまうのです。
(以上)
11月3日の記事にある新刊の電子書籍『自分で考えるための勉強法』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)も,ぜひよろしくお願いします。
![]() | 自分で考えるための勉強法 (Discover Digital Library) (2013/11/01) 秋田総一郎 商品詳細を見る |
このところ,「勉強のための生活論,組織論」について述べています。
勉強するための「時間」「場所」「人のつながり」といったことです。細かなノウハウではなく,ざっくりとした基本的な考え方。今回は,誰にもある,不調なとき・つらいときをどうするか。
つらくなったら,活動レベルを下げて,
できることをすればいい。
読むことや書くことを,職業でもないのに続けていると,「もうやめてしまおう」と思うことがあります。忙しさの中で,だんだんと意欲が衰えてくる。「自分も何かしたい」という気持ちが薄れてくる。
でも,そこでやめてしまうことはありません。もったいないです。
半年や一年勉強しても,たかが知れています。一日のペースを気にせずに続けることが大事です。
何かの事情で学ぶことがつらくなっているのなら,活動レベルを下げて続けることをおすすめします。
何かを書き上げるだけの時間やエネルギーがないと思うなら,読むだけにする。
むずかしい本を読むことができないなら,もっと気楽な本を読む。
書いたり読んだりするペースを落とす。年に百冊読んでいたのが,十冊になってもいい。研究や読書のプランをぼんやり考えるだけでもいい。
もちろん,重い病気にかかったときなどは,治療に専念することになります。そのため,活動レベルがほぼゼロになるときもあるでしょう。
でも,とにかくそこで「やめた」と思わないこと。
こうして活動レベルを下げるのも,一時的なことだと思うこと。
期限を決める必要はありません。元気が戻ったり,障害となっていることが過ぎ去ったりしたら,復帰すればいいのです。
そのうち状況は変わります。
短期間のうちに大幅に変わることはなかなかないかもしれません。
でも,ほんの少しだけなら,変化があるはずです。そのとき,「いずれまたやるぞ」という心の準備ができてさえいれば,わずかな状況の変化でも,すぐにまた動き出すことができるのです。
私も,1年くらいの間,活動レベルをダウンしていた時期があります。体調を崩していたのです。
その時は書くのをやめて,疲れない本を読むだけにしていました。でも,「調子が戻ったら,またやるぞ」と思っていたので,やがて復帰できました。
「もうやめた」と思って気持ちが切れてしまうと,再開するのがむずかしくなります。
「もうやめた」という自分への約束を守ろうとしてしまうのです。
(以上)
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この記事へのコメント
つらくなったら,活動レベルを下げて,できることをすればいい。
これは身にしみて感じます。とんな状況でもどんな小さなことでも続けていくことが大切だと思います。それには「継続」を保つ
「楽しいこと」 「充実すること」を見つけることかなあと思います。
これは身にしみて感じます。とんな状況でもどんな小さなことでも続けていくことが大切だと思います。それには「継続」を保つ
「楽しいこと」 「充実すること」を見つけることかなあと思います。
2013/11/27(Wed) 21:59 | URL | かずゆき #-[ 編集]
コメントありがとうございます。
「やめない」ことは,やはり大事と思います。私も,いろいろあるけど,「読んだり書いたりすること」だけは続けています。やはりそれが好きなのでしょう。その結果,できるようになったこと,みえてきたこともおおいにあると感じています。取り組むかたちは変わっていくかもしれないけど,「読んだり書いたり」をこれからも続けていくつもりです。
「やめない」ことは,やはり大事と思います。私も,いろいろあるけど,「読んだり書いたりすること」だけは続けています。やはりそれが好きなのでしょう。その結果,できるようになったこと,みえてきたこともおおいにあると感じています。取り組むかたちは変わっていくかもしれないけど,「読んだり書いたり」をこれからも続けていくつもりです。
2013/11/28(Thu) 21:16 | URL | そういち #-[ 編集]
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