2017年10月15日 (日) | Edit |
11月27日に西新宿で下記のセミナーを開催します。
よろしくお願いします。

女子限定
5000年を2時間でみわたす・大人のための
世界史「超要約」セミナー

●日時
2017年11月27日(月) 
19:00~21:10(18:45開場)

定員15名 予約制 今回は女性限定

講師:このブログの著者・そういち
プロフィールは下記に

●会場
新宿・ノマドカフェ 「BASE POINT」(ベースポイント)
3Fイベントスペース
東京都新宿区西新宿7-22-3
*地図は下に

●参加費
2000円(学生1500円) 当日支払い
フリードリンク付き

●お申込み・予約制です
メールにて so.akitaあっとgmail.com まで。(「あっと」は@に変換)
その際お名前(ハンドルネーム可)をお知らせください。
返信には数時間かかることがあります。

*セミナー・イベントなどの告知サイトこくちーずでもお知らせしています。
 そこからもお申し込みできます。

会場(ベースポイント)地図
ノマドカフェ地図
JR新宿駅西口より徒歩8分
丸の内線西新宿駅より徒歩6分
大江戸線新宿西口駅より徒歩11分

ベースポイント
BASE POINT(会場)

***

●講師プロフィール
そういち:社会のしくみ研究家。1965年生まれ。企業勤務のかたわら社会科系の著作やセミナーを行う。
著書は『一気にわかる世界史』(日本実業出版社)のほか
『自分で考えるための勉強法』『四百文字の偉人伝』
(いずれもディスカヴァー・トゥエンティワン、電子書籍)など。
雑誌『プレジデントウーマン』(プレジデント社)2017年10月号の
「大人の学び直し 経済&歴史」特集では、世界史セミナーの記事を監修。

***

世界史の勉強がむずかしいのは、対象範囲が非常に広いからです。
膨大な国や民族が出てきますが、学校の教科書では、
それらをできるだけ幅広く扱おうとして詰め込みすぎています。

そこで、大人が世界史を学ぶ場合は、つぎのことが大切です。

①大まかな時代と出来事をおさえる
細かい年号や固有名詞にとらわれず、まずはざっくりと。

②それぞれの時代の中心的な大国をおさえる
世界史では時代ごとに繁栄した強国・大国があります。
古代ギリシア、ローマ帝国、中国の王朝、イスラムの帝国、大英帝国、アメリカ合衆国など……
それらを追いかけていくと、世界史の流れがつかめます。

以上の方針で、
古代から現代までの世界史5000年の流れを、
2時間で一気にお話しします。


本セミナーによって、アタマのなかの断片的な知識が
「ひとつの物語」としてつながっていくでしょう。
世界史の本を読むための基礎知識も養えます。

世界史は自然科学と同様に、
世界の成り立ちについての基本的な学問です。
また、政治・経済や美術など、さまざまな教養の基礎になっています。

どの分野の本を読んでも、世界史の知識があるのとないのとでは
理解が大きく違ってくるでしょう。

こんなふうに世界史は「役に立つ」ことも多いですが、
それ以前に知る喜びのある分野です。
世界史を学ぶ最大の効用は、単に「楽しいから」と言ってもいいのです。

なお、試みとして今回は女子限定とします。
疑問や意見を出しやすいかと。ただし講師はオジさんです。

プレジデントウーマン地図
世界史上の繁栄の中心の移り変わり
『プレジデントウーマン』2017年10月号より

***

最近、更新が滞ってしまいましたが、元気でやっております。
注文はないですが、新しい世界史本のための原稿など、せっせと書いています。そのために、本もいろいろと読んでいます。毎年発行している『そういちカレンダー』の2018年版も制作中です。

今回は、以前からやってみたいと思っていたかたちで世界史のセミナーを開催することとしました。

おもにビジネスウーマンの方を対象に、勤めの帰りなどで参加していただくセミナー。
大人が気軽に「世界史入門」できるセミナーというのは、意外とありません。
「世界史の全体像」を伝えるセミナーというのが、まずないのです。
まして、「2時間で」などというのは、ふつうは考えられない。

それを、今回行うことにしました。
私だからこそできるセミナーだと思っています。

拙著『一気にわかる世界史』をベースに、ライブならではのものをお届けします。お待ちしております。

(以上)
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2017年09月08日 (金) | Edit |
プレジデントウーマン10月号

昨日7日発売の、雑誌『プレジデントウーマン』(プレジデント社)10月号に、私そういちへの取材記事が出ています。

「大人の学び直し 経済&歴史」という特集の中の「歴史は“流れ”が9割!5000年の“超要約”セミナー」というコーナー全6ページ(36ページ~)がそうです。私への取材や、私の著書『一気にわかる世界史』をもとに、ライターさんがまとめたもの。

盛沢山の内容が、コンパクトにきれいな誌面にまとまっています。
ぜひ、手にとってみてください。

なお、記事中の「歴史知識実力テスト」や「世界+日本史年表」は、新たに私が作成したもの。そのほかの地図やフローチャートは『一気にわかる世界史』から編集されたものです。

『プレジデントウーマン』は、ビジネス雑誌『プレジデント』の女性版です。30~40代を中心とするビジネスウーマンがおもな読者とのこと。

私は、今回の取材のお話をいただくまで、この雑誌を手にしたことはありませんでした。

今回、この10月号以外も2、3冊手にしましたが、働きざかりのビジネスウーマンのための多岐にわたる情報(ビジネス、仕事のスキル、キャリア、政治経済、マネー、文化、家事、ファッション、料理、旅行等々)がびっしりと、しかしコンパクトにきれいにデザインされて詰まっていると感じます。その分野の著名人や第一線の方たちがたくさん登場している。

まさに「雑誌」というか、その王道な感じです。そんな中「この人誰?」という感じで、私も出てます……

プレジデントウーマン日本史年表
私への取材ページの一部

(以上)
2017年01月05日 (木) | Edit |
正月休みのかなりの時間を割いて、家の整理をしています。
妻といっしょに、要らない書類や資料、本・雑誌、洋服などを処分しようとしているのです。

とっておくものも、しかるべき形に整理して、置くべきところに置いて、使えるようにする。
まだ、片づけたいと思っていることの半分もできていません。
今月いっぱいは、おもに週末に、そうした整理に時間を割くつもりです。

そんな整理をしていて、あらためて大事だと思うことがあります。

過去の仕事を再検討して
あらためて取り組む。


もともとは、チャールズ・イームズという20世紀アメリカのデザイナーが言っていたことです。イームズは、20年、30年という時間のなかで、自分のアイデアやデザインを再検討してつくり直すことに何度も取り組んでいます。イームズの代表作の多くは、その作業のなかから生まれています。

過去の仕事の再検討――最近はこのことを一層つよく思います。

今回、身の回りの整理をしていても、思いました。自分が過去に書いたもの――発表したもの、下書き的なもの、ちょっとしたメモ等々――をみると、いかに多くの未完成のもの、発展途上のものを放っておいたままにしているか。

これらをきちんと完成させようとしたら、相当な時間やエネルギーが要ります。

私は50歳を少し過ぎています。
20歳ころから読んだり書いたりに興味をもってきましたが、それで去年やっと世界史の本を1冊出せただけの、かけ出しです。
もう時間がありません。

たしかに人生は長いです。
でも、若いころから取り組んできた「関心のある分野でものを書き、読者を得たい」という活動を軌道に乗せるということなら、私に残された時間はやはり限られている。

そんな私にとって大切なアプローチが、「過去の仕事の再検討」です。
未完成のものを、完成させていく。あるいは改定して、グレードアップする。かたちを変えて、別のユーザーにお届けする。

去年出した本『一気にわかる世界史』(日本実業出版社)も、そんな「再検討」から生まれました。

直接の出発は10年ほど前に書いた、試作品的な原稿(草稿)でした。
それを何人かの人に送ったり、研究会のようなところへ持って行って配ったりしましたが、反響は芳しくありませんでした。

その後数年の間に、ひとりで何度か再検討と書き直しをくりかえしていくうちに、多少の手ごたえがあったので、書いたものの一部をこのブログにのせました。

それから2年ほどして、ブログの記事を書き直してまとめることにしました。その作業がほぼおわったころに、偶然にブログをみた出版社の方からの声がけがあったのです。最後に書き直したバージョンをもとに、『一気にわかる世界史』はできています。

今年も、再検討してあらためて取り組みたいテーマ(以前の原稿など)がいくつかあります。
幸いにも、私の書いたものは世の中にほぼまったく広まっていないので、これらをつくり直して新しい読者に届ける余地はいくらでもあるわけです。50過ぎて、そういう「課題」がいっぱいあるのは、悪くないことです。

年末に、若い仲間が創刊する雑誌『うぞうむぞう』のための記事を複数書きましたが、それらも過去の仕事の再検討によってつくりました。記事のひとつは15年前の原稿を大幅に加筆・修正したものです。昔の原稿を、編集長の木村さんが(学生時代に読んだのを)おぼえていて、そのすすめに応じてのことでした。

「過去の仕事の再検討」というのは、過去にこだわって新しいものを受けつけない、ということではありません。過去の仕事を今現在の読者・ユーザーに届けるためには、新しい情報や視点をふまえて取り組む必要があります。新たに学び、考えることになるのです。過去の仕事を、今そのまま出しても多分ダメです。

新しいことを加えていかないと、過去の仕事は完成しない。そこで、「過去の仕事を完成させる」という過程から、新しいアイデアやスキルを得ることもできる。これは、やってみて実感しています。

「中高年の生き方」の話では、「まったく新しい何かにチャレンジ」ということに光があたりがちな気がします。とくに、元気な人はそういうことを言います。もちろん、それも悪くないと思います。でも生産性や成功の可能性が高いのは、過去の仕事を再検討し、今の状況にあうように、あらためて取り組むことでしょう。

なお、このことは中高年だけでなく、30歳くらいを過ぎたなら、もっと若い人にもあてはまるはず。

「今の状況にあうように」というのは、とくにむずかしいところです。たしかに、それがないと「過去の思い出に生きている」感じになってしまう。でも、そのあたりの自覚をもって勉強すれば、中高年でもかなりのことはできると思っています。

(以上)
2016年11月28日 (月) | Edit |
今、ある雑誌から原稿の依頼があって、それに取りかかろうとしています。

若い人が今度立ち上げる、リトルプレス(個人またはごく小さな組織による出版物)の季刊誌で、タイトルは『うぞうむぞう』。

「うぞうむぞう(有象無象)」というのは、ここでは「かたちあるものないものすべて→この世のいろんなものすべて=森羅万象」を指しているらしい。あるいは同時に「有名でも有力でもない、ふつうの人たちの集まり」という意味もこめているのかも。

編集・発行の責任者は、木村仁志さん32歳。NPOの世界に深くかかわってきた。理系の出身で、科学にも関心や知識がある。

これからの社会で活躍する若い人に向け、現代社会や歴史や文化や科学等々のいろいろなこと(森羅万象)を研究して、わかりやすく伝えたい。たとえば、創刊号の特集テーマは「行政とNPO」を予定している。

その後は「パートナーシップ」「健康」「コミュニケーション」「宗教と文化と政治と倫理」「原子と分子」「進化」「歴史」「投資」「教育」といった特集を順次組んでいくとのこと。

ずいぶん大風呂敷で、元気がいいですねー

こういう大風呂敷でアマチュアな感じは、今の商業誌にはない。
でもたしかにそういう雑誌があっていい。私も読みたい。

私は、連載をさせていただくことになりました。

タイトルは、「近代社会を精一杯生きる」というのを考えています。

近代社会を精一杯生きる。

これを基本テーマに、そこにつながるいろいろな話題を毎回書いていきます。
まあ、このブログのテーマでもあるのですが。

私たちは「近代社会」という、世界史のなかの、ある特別な社会に生きている。
その認識をベースにした、やや長めのエッセイ。
「世界史」の観点がたえず絡んでくると思います。
今のこの社会の在り方が、過去の人類の歴史とどうかかわっているか、といったこと。

そして、単に歴史を知るだけでなく、「これからどうすればいいのか」についても考えたい。

木村さんは、いきの良い執筆者を集めている最中、とのこと。
(50代の私はたぶん、この雑誌の書き手の中では「年寄り」のほうになるはず)
きっと、おもしろい雑誌になります。
来年2017年の、できれば1月に創刊予定です。

***

ところでこの雑誌は、立ち上げの資金集めに「クラウドファンディング」という手段を使っています。

何かのプロジェクトを立ち上げたい人がネットを通じて出資や寄付を募る、それを容易にする機能を持ったサイト。今はそういうものを運営している会社・組織がある。そのような「道具」を使った資金集め。

雑誌『うぞうむぞう』のクラウドファンディングは10月下旬にはじまりました。

クラウドファンディングの資金集めには、「出資」のような形もありますが、この雑誌は「寄付」を募っています。

本日11月28日現在で、『うぞうむぞう』への寄付は、30万円を突破しています。中には10万円を寄付された方も。
寄付の受付は、2017年1月9日で終了だそうです。

『うぞうむぞう』のクラウドファンディングを行っているサイト
(クリックしてもサイトへ飛ぶだけで、寄付しなくてはいけないとかそういうことはありませんので)

私は「クラウドファンディング」というものは、知識としては知っていましたが、ある種の関係者としてその「現場」を目撃するのは初めてでした。

「へえー、これがそうかー」「すごい、こんなに熱く応援してくれる人がいるんだー」とおどろき、感動しました。

けんめいに原稿を書かないと。

(以上)
2016年09月04日 (日) | Edit |
つい先日発売した、私の著書

中心の移り変わりから読む 一気にわかる世界史←こちらをクリック
(日本実業出版社)

に対し、さっそく読者の方から感想をいただきました。
京都府の宮木新平さんからの感想です。昨日、メールをいただきました。

(宮木さんからの感想)
おようございます。そういちさんの本をゆっくりと読み進めています。今朝,ちょうど半分くらいの所まで来ました。知識と学力の不足している私でも大丈夫みたいです。

読み終わってからなんて言っていると,書きそびれてしまうかもしれないので中間報告的に,思いつたことを書いておきます。

一般的に知識が豊富にある著者は,ついつい細部にわたって知っていることを余さず書いてしまいたいものなのでしょう。しかし,この本はその辺りをぐっと我慢して,素人の気持ちをそらさない用に気を使って書いてくださっているのが伝わってきます。

高校の世界史の授業をイヤイヤやり過ごしていたけど,もう一度学び直してみたいという好奇心の残っている中高年の読者の期待にこたえる内容ですね。

そして,今現役の高校生で世界史の授業や教科書にうんざりしている人たちの向学心をよみがえらせるのにも役立ちそうです。そう言えば,緑と黒のインクを使った二色刷りのレイアウトも何となく学習参考書を意識したつくりになっているみたいですね。


たしかに、「書き込みすぎない」「初心者にとって読むのがイヤにならない情報量」というのは、つよく意識したところです。
たとえば、古代ギリシア史の有名な戦争で「ペルシア戦争」というのがありますが、それについての本書『一気にわかる世界史』の記述は、こうです。

 紀元前400年代(2500~2400年前)には、アテネを中心とするポリスの連合軍が、当時の世界で最大の国だったアケメネス朝ペルシアと戦争して勝利しています。「ペルシア戦争」です。
 といっても、ペルシアを征服したのではなく、攻めてきたペルシア軍をいくつかの合戦で撃退した、というものですが、当時のギリシアの勢いを示しています。
(57ページ)


ここは、教科書や一般的な概説書なら、この戦争の経緯や背景・個々の戦闘の経緯などまで書くわけです。しかし、それを行いながら「通史(太古から現代までを通した歴史)」を書くとなると、とにかく長くなってしまう。多くの年号や名称も出てくることになります。「歴史好き」はそれでいいのですが、そうでない人は疲れてしまう。情報量が多すぎて、全体像がみえなくなってしまう。

だから、本書では上記のような書き方の密度で「通史」を展開していきます。
簡潔すぎてもの足りないという面は当然あるでしょう。
しかし、まずは世界史の骨格・全体像を伝えることが、本書の目的です。

「全体像がみえてくる」「みえてきた感じがする」ことは、宮木さんがいわれる「向学心」のベースになるはず。
つまり「世界史って、知る価値があるんだな」という気持ちにつながるのではないかと。

本書を読んでくださった方、ぜひ感想をお寄せだください。
あるいはご質問も。本ブログでお答えします。
(このブログでご紹介する場合、ご希望や許可がないかぎりは、匿名です)

 ***

昨日、新宿の西口にあるブックファースト新宿店に立ち寄りました。
新宿は私にとって最も身近な繁華街で、その中でもよく行く本屋さん。
大きくて、しかも本のディスプレーや並べ方も新鮮な、刺激やたのしさにあふれた書店です。

「私の本が並んでないかな」と思って入ったのです。
そうしたら、ありました。それも、その書棚ではかなり目立つかたちで。
お店の「Bゾーン」という一画の「世界史概説」の棚。
(お店の方にお声がけして撮らせてもらいました)

 ブックファースト新宿店にて 
 書店に並ぶ『一気わかる世界史』

 『一気にわかる世界史』が並ぶ棚

表紙がみえる3冊のうち、まん中の「一気にわかる世界史」が、私の本。
この分野では実績のある著者(神野正史さん)の新著や、最近の世界史本のベストセラー(角田陽一郎さんの著作)と並んでいます。かけ出しの著者としては、ありがたい光景。

(以上)  
2016年08月31日 (水) | Edit |
私の書いた世界史の本が、8月31日発売となりました。

中心の移り変わりから読む 一気にわかる世界史←こちらをクリック
(日本実業出版社)

という本です。

B6サイズで200ページ余りの小さな本。
全ページ二色刷りです。

  一気にわかる世界史・表紙

世界史の通史を中心とした内容で、このブログで書いてきた記事がベースになっています。読みやすさにこだわった世界史の入門書。5000年あまりの世界史を一気にみわたすことができます。

当ブログをみた編集者の方から数か月前にお声がけをいただき、その後順調にコトが進んで完成しました。

この数日アマゾンで(予約販売がされているので)状況をみると、「世界史・一般」のカテゴリーのなかで、最も良いときで20位前後にランクされたこともありました。それほどでなくても、100位以内くらいにはだいたい位置していました。同カテゴリーの「新着(今度出る本)」のランキングでは、3位以内といった上位をかなりキープしていました。

これは、悪くない滑り出しかと。
当ブログの読者で、これまでに買ってくださった方も、何人もいらっしゃるのだと思います。ありがとうございます。

お読みくださった方、もしも感想などいただければ、うれしいかぎりです。
あるいは、「いいね」と思われたら、周囲に紹介してくださったり、アマゾンなどでレビューしてくださったりしたら、たいへんありがたいことです。

ご自身でお買い求めいただかなくても、地元の図書館に購入のリクエストをしていただくという方法もあります(図書館の蔵書には適した本ですし)。

「読みやすさ」「世界史の全体像のつかみやすさ」という点では、画期的なものを打ち出せたと、著者としては自負しています。これまで世界史の本をあまり読んだことのない方、ぜひ手にとってみてください。

たとえば、この本のメインに、「世界史5000年余りの通史(古代から現代まで)」を述べた部分がありますが、その「通史」の分量は90ページほど。これほどコンパクトな世界史の通史は、最近書店に並んでいる本ではみあたりません。

おそらく、この程度に系統性をもったかたちで述べられた「通史」で、商業出版の単行本、ということだとこんなに短いものは「これまでになかった」といえるはずです。

それはまさに「骨格」だけを伝える内容なのですが、そういうものが初心者にはぜひとも必要なのだと思います。

やはり、既存の世界史の本のほとんどは、たとえ「入門書」とうたっていても、情報や項目が多すぎる。
枝葉の部分をとことんそぎ落とした、「一気にわかる」感のある世界史の本をつくりたかったのです。

あるいは、「世界史5000年を、手のひらにのせてながめる感覚」といったらいいでしょうか。

また、「世界史には関心がある」という方にも、ぜひ本書を手にとっていただきたいです。この本で述べている「知識」じたいは、基本的なものが多いのですが、それらを「いかに整理して全体像を構成するか」という点では、新しい枠組みや視点を提示したものになっているはずだからです。

あくまで入門書であはあるのですが、同時にそれなりに「理論的」な側面もある、ということです。

よろしくお願いいたします。

(以上)
2016年08月24日 (水) | Edit |
このたび世界史の本を出版することになりました。

中心の移り変わりから読む 一気にわかる世界史←こちらをクリック
(日本実業出版社)

という本です。

8月31日の発売で、すでにアマゾンなどで予約がはじまっています。
以前、電子書籍を出したことがあるのですが、今度は紙の本です。

世界史の通史を中心とした内容で、このブログで書いてきた記事がベースになっています。読みやすさにこだわった世界史の入門書。5千年あまりの世界史を一気にみわたすことができます。

当ブログをみた編集者の方から数か月前にお声がけをいただき、その後順調にコトが進んで完成しました。

以前から本にしたかった内容を、こういう形で出版できて喜んでいます。最近は、この本の詰めの作業に追われ、ブログ更新が止まっていました。

この本に関しては、いろいろ述べたいと思っていますが、まずは簡単なお知らせを。ご一読いただければ、たいへんうれしいことです。

(以上)
2015年12月29日 (火) | Edit |
 旅行のカバン

 今回の年末年始は,本日から旅行にでかけます。

 行先は,東北。
 妻の実家が秋田なのですが,秋田以外の東北にはあまり行ったことがありませんでした。いつも新幹線で通過している郡山や盛岡のエリアで「途中下車」してみようと思います。それで最後に秋田にも行きます。
 4泊5日の旅行。
 ふだんあまり旅行しない私にとっては,長旅のほうです。

 写真は,4泊5日旅行の荷造りをしたカバンです。
 赤いリュックは,私のです。学生が通学のときに使うくらいの,それほど大きくないもの。
 カーキ色の手提げは,妻のです。

 私たち夫婦は,旅行のときのカバンは小さいほうです。
 以前に海外に1週間ほど行ったときも,これに近い大きさの荷物でした。機内持ち込みができました。

 数日以上の旅行で味わえる貴重なことのひとつに,「最低限のモノで暮らす体験」があると思います。パソコンや自宅の本棚から何日も離れて過ごすことも,私はめったにありません。

 心地よく過ごすのに,最低どのくらいのモノがあればよいか。たぶんそれは,たいした量ではない。
 それを探究するのに,旅行はいい機会です。

 今回もいろいろ考えながら,荷造りしてみました。
 その荷造りが,結構楽しい。

 今年は,わりと多忙な1年でした。
 やりたいことはいろいろあるのだけど,時間が足りない,という感じが強かったです。
 そういう状況だと,自分の身の回りの環境も気になります。
 持ち物が多すぎる。身軽に素早く動けない。
 そんなことも,感じました。

 来年は,いろんなかたちでのダウンサイジングをしていきたい。
 身の回りを整理して,より身軽に・活発に動いていく。
 ブログの更新頻度も,もう少し立て直さないといけません。

 というわけで,これから数日行ってまいります。

 みなさん,この1年お世話になりました。
 いろいろな出会いもあって,うれしいこと・たのしいことがたくさんありました。
 会いたいと思っていながら,今年は会えなかった方もいますが,来年はお会いしましょう。

 みなさん,よいお年を。

(以上)
2014年12月31日 (水) | Edit |
 大晦日の日めくり

 いよいよ2014年もおしまい。
 この数日は,年の瀬をたのしんでいました。

 この年末年始は27日から1月4日まで9連休という方も多いはず。私もそうです。

 9連休の最初の2日間(27日,28日)は,「読むこと・考えること」ばかりをしたいと思って,年賀状書きや掃除やその他の用事を放っておいて,好きな本を読んだり,紙に考えたことをメモしたりして過ごしました。何時間も本屋さんでぶらぶらしたり,カフェでコーヒーを飲んだりしながら・・・

 そんな「暇」があって私は幸せです。
 私はときどき「ぶらぶらして考える時間」がないと,調子が出ないのです。
 子どものときからそうだったと思います。

 つぎの2日間(29日,30日)は,家の掃除,本棚や書類の整理,年賀状書きなどをしました。
 「やらねば」と思っていたことが片付いて,すっきり。

 ***

 30日の午後からは,妻と出かけました。
 「忘年会」と称して,例年30日の夜に,街へ出て2人で外食しているのです。

 その途中で,あるラーメン屋さんに立ち寄りました。家からは遠いのですが,ときどき通っているお店。
 この店の持ち帰りのラーメンのセットを買いました。これを「年越しそば」にするのが,ウチのこの十数年の恒例です。

 店の前の商店街の通りを眺めていて,空がきれいだなーと思いました。
 そして気が付いた。
 この商店街には,「はりめぐらされた電線」がない。

 きっと,地下に埋めたのでしょう。
 それで,空がすっきりときれいにみえるのです。
 電線の地下化は,やはり景観に相当な影響を与えるのですね。
 いつからそうなった? これまで気が付かなかった・・・

 でもとにかく,いい景色をみました。

  年の瀬の商店街

 夕飯を食べた店では,妻とビールやワインを呑みながら,今年の反省をしました。
 けっこう忙しかったね。
 でも,まあなんとかやってこれたね。
 来年も元気でいたいものですね。

 ほろ酔いになって店を出たあと,街の夜景がきれいだなーと思ったので,撮りました。
 これも,いい景色をみました。

 年の瀬の都会

 今年を振り返りながら,とくに思ったことがあります。

 それは「歩いていくうちに,ちがう景色がみえてくる」ということ。

 これは,尊敬する学者の板倉聖宣さんから聞いた言葉。
 以前お会いしたとき,おっしゃっていました。

 10年くらい前に勤めていた会社を辞めてから,ずいぶん迷走もしましたが,そのあいだとにかく何かをして生きてきました。新しい仕事をはじめたり,電子書籍を出版したり,このブログを立ち上げたり,いろんなことがありました。
 たしかに,そうやって歩いているうちに,それなりの景色がみえてきました。

 最近も,自家製カレンダーをつくってみたり,オープンハウスというミニイベントを我が家でやってみたり,小さいながらも自分で面白いと思うことをやってみました。
 すると,「やってみると,こういうことなんだ」という手ごたえがあります。
 とにかく,やってみないとわからない。
 まあ,あたりまえのことなんですが,でも大事な感覚です。

 来年も,新しい景色をみたいですね。

 ***
 
 本日大みそかの夕方は,私も妻もパソコンに向かって自分のブログを更新していましたが,そろそろおしまいにして,一杯やろうかと思っています。

 今年も当ブログに来てくださったみなさま,ありがとうございました。
 思いがけない,広い範囲で,いろんな方が読んでくださっている・・・そんなふうに日々感じています。
 来年は,もっとペースアップして記事を書いていけたらと思います。

 それではみなさん,よいお年を。

 大みそかの夕暮れ
 大みそかの夕暮れ・我が家のリビング

(以上)
2014年09月13日 (土) | Edit |
 文章を書くとき,いつも悩むのは「情報量と読みやすさのさじ加減」です。
 自分が勉強したこと,興味を持ったことは,ついいろいろ書き込みたくなる。でも,やりすぎると読みにくくなる。

 とくにブログなどのネット上の文章は,簡潔に・読みやすくというのが大事。
 数百文字以上の記事につきあってくれる読者は,なかなかいません。
 でも,私はつい何千文字も書いてしまいます。

 先日,互いにリンクをさせていただいているshin36aさんのブログ ろくろくさんじゅうろくa で,ブログの記事の読みやすさについて書かれていました。

 主旨としては「専門的で興味深い内容のブログは多く,つい引き込まれて読んでいくのだが,途中で疲れてしまう。その専門性ゆえに読みにくくなってしまっているブログは多い」とのこと。

 「たしかに」と思いました。そして,私にも身におぼえがある。
 「自分も,もっと簡潔に書かなくてはいけないなー」と反省しました。

 つい最近書いた8月31日の記事「格差と戦争」についても,「長すぎたか?」「とくに,昭和のエコノミストの証言を長めに引用したのは,読者にとってわずらわしかったか?」などど思ったのでした。

 気になる記事でしたが,ものぐさで,shin36aさんのブログへコメントはしませんでした。

 しかし,後日shin36aさんから,その「格差と戦争」についてコメントをいただいたのです。
 「刺激的な内容でシビれた」とお褒めの言葉。そして,興味深かった箇所として,例の昭和のエコノミストのくだりが引用されていました。

 「自分の記事が長すぎるのでは」と反省するきっかけとなった記事の書き手から,このようなコメントをいただくとは! 
 たいへんうれしいことでした。ありがとうございます。
 
 踏み込んだ情報を盛り込んで,しっかりと展開していくことはやはり意味があるのだと,手ごたえを感じました。
 「自分は大きくはまちがってはいない」のだと。

 しかし,「このままでいい」とは思いません。
 情報や思考のレベルをできるだけ損なわず,簡潔に読みやすくということを,もっと追究しないと。「情報量と読みやすさのさじ加減」を,とことん突き詰めていく。多くの人に読んでもらうには,それが必要です。
 その技術を上げていきたいと思います。 

(以上)
2014年01月08日 (水) | Edit |
 先日(1月5日),アンパンマンの作者・やなせたかしを描いたNHKスペシャルを観ました(「みんなの夢まもるため~やなせたかし・アンパンマン人生」,やなせは去年の10月に94歳で亡くなった)。

 番組で強調していたのは,「戦争体験に基づいて,やなせがアンパンマンにこめた想いやメッセージ」といったことでした。
 しかし,私にとってそれ以上に印象的だったのは,「アンパンマンというキャラクターが形になっていったプロセス」でした。

 アンパンマンが大ヒットしたのは,1980年代末にテレビシリーズが放映されてから。
 しかし,アンパンマンの原型は,1969年にすでに生まれていたのだそうです。ただし,そこに出てくる「アンパンマン」は,ふつうの人間がアンパンマン的扮装をしているというもの。内容も大人向けでした。

 その後1970年代初頭に,「顔が食べられるアンパンマン」が登場します。今度は,子ども向けの作品です。しかし,6~7頭身のすらっとしたプロポーションで,現在のアンパンマンとはかなり異なります。

 つまり,アンパンマンというキャラは,作者が長い時間をかけ,何度もつくりなおしていくことで,今のかたちになったのです。そして,そのことによって「大ヒット」となりました。
 1969年や1970年代初頭のバージョンで止まっていたら,「アンパンマン」という作品は,ほとんど知られることなく終わったはずです。

 ***

 チャールズ・イームズというデザイナーは 「過去の仕事にあらためて取り組み,再検討する大切さ」ということを何度も語ったそうです。

 たしかにこれは大切なことなのでしょう。
 アンパンマンだって,「1969年のアンパンマン」という「過去の仕事の再検討」から生まれたのですから。

 イームズは,イスなどの家具や建築や映像表現で,数々の名作を生み出しました。

 たとえばイームズの映像作品の代表作に「パワーズ・オブ・テン」という短編科学映画があります。
 映画の内容そのものにはここでは立ち入りませんが,この映画も「過去の仕事の再検討」から生まれた名作です。
 
 この映画には3つのバージョンがあります。最初のバージョンは1~2分の「試作版」で,1963年製作。その後1968年に,より本格的なモノクロ版がつくられ,1977年にはカラー版(上映時間9分ほど)がつくられました。
 このうち,1977年のカラー版は,最も完成度が高く,(映像に関心のある人たちのあいだで)名作中の名作とされています。1977年版がつくられなかったら,「パワーズ・オブ・テン」という作品は,ここまで名を残さなかったでしょう。

 イスのデザインでも,イームズは「過去の仕事の再検討」によって,作品を生み出しました。

 たとえば,1950年代初頭につくられた,「プラスチック・チェア」という彼の代表作があります。このイスは背もたれと座面が一体化しているのが特徴ですが,そのコンセプトに基づくイス(木製)を,イームズは1930年代末にすでに試作しています。

 ただし,技術的にもデザイン的にもまだまだ発展途上のものでした。それが「完成」の域に達したのが「プラスチック・チェア」だった,と専門家は評価しています。

 「過去の仕事の再検討」は,別のいい方をすると,「焼き直し」です。
 「焼き直し」は,一般にはあまり評価されません。
 それよりも,「新しいこと,未知のことにどんどん挑戦していく」のが,「創造的」とされるのでしょう。

 でも,じつは「焼き直し=過去の仕事の再検討」は,創造の大切な手段のようです。それは,発展途上のアイデアを,完成させていくことなのです。

 ***

 私の今年の目標は,「去年(かそれ以前に)取り組んだ仕事を再検討して,より完成させたり,新しいバージョンをつくったりすること」です。

 たとえば,去年このブログにも載せた世界史関連の文章を改訂する。
 去年の末につくった「そういちカレンダー」の新しいバージョン(2015年版)をつくる。
 去年はじめたこのブログを,いろいろ微調整や改良をしながら,続けていく。
 このほか,「やりかけ」になっているものを,ひとつでも完成させる。
 
 まったく新しいこと・未知のことをしようというのではないのです。

 でも,なんだかわくわくしてきます。「過去の仕事にあらためて取り組む」ことを,私はたのしみにしています。かなり「ぜいたく」なたのしみだと思っています。

(以上)
テーマ:思うこと
ジャンル:学問・文化・芸術
2014年01月01日 (水) | Edit |
2014 団地の初日の出

 あけましておめでとうございます。
 そういちです。
 写真は,本日元旦にウチの団地のベランダからみた初日の出。

 年頭にあたり「今月(年初め)の名言」をひとつご紹介します。
 最近つくった「そういちカレンダー2014」の1月の記事にも載せてます。


【今月の名言】星新一(作家,1926~97)が友人たちに送った年賀状より。

今年もまたごいっしょに9億4千万キロメートルの宇宙旅行をいたしましょう。これは地球が太陽のまわりを一周する距離です。速度は秒速29.7キロメートル。マッハ93。安全です。ほかの乗客たちがごたごたをおこなさいよう祈りましょう。

地球と太陽

 年賀状がまるで短編小説ですね。さすが星新一。(星『きまぐれ博物誌』より)

 今日は家で気分よく酒を飲んでおります。
 本年もよろしくお願いいたします。
 ごいっしょに宇宙を,この時代を旅しましょう。

元旦の酒

(以上)
テーマ:思うこと
ジャンル:学問・文化・芸術
2013年12月31日 (火) | Edit |
虹1
団地の虹(12月10日に妻が撮影)


 今年も今日で最後なので,1年をふりかえってみたいと思います。
 「私の1年」ということです。

 なにより今年は,このブログ「団地の書斎から」をはじめた年でした。1月にはじめて,本日のこの記事まで310数本の記事をアップしました。

 このブログの記事は,1本につき1000~2000文字の分量はあります。
 1000文字×300本=30万文字は書いてきたことになる。

 これは400字詰原稿用紙に換算すると,30万÷400≒800枚 です……どんぶりで「原稿用紙1000枚くらい」といってもいい。これは,単行本で3~4冊分というところ。
 私はこれまで,1年間でこれだけの分量の文章を書いて人にみせたことはありません。
 やはり,ブログをはじめたことで書けたのだと思います。

 そして,「文章を書いて公開する」ことで,思わぬ方がたとブログ上で出会い,交流することができました。それを望んでブログをはじめたわけですが,実際にそれができて,うれしいことでした。

 反響をくださったみなさま,励みになりました。あらためてありがとうございます。
 私は文章を書くのが好きで,ブログというものも「自分には合っている」と感じています。(もっと早くはじめればよかったなあ…)まだまだ書きたいことがあります。これからもよろしくお願いします。

 ***

 あと,今年は2つの「商品」をつくって世に出すことができました。

 ひとつは,11月に出版した電子書籍『自分で考えるための勉強法』(ディスカヴァートゥエンティワンより出版,アマゾンほかにて発売中,400円)。

自分で考えるための勉強法 (Discover Digital Library)自分で考えるための勉強法 (Discover Digital Library)
(2013/11/01)
秋田総一郎

商品詳細を見る

 これ,電子書籍ですが「商業出版」です。
 自費出版ではなく,れっきとした出版社が原稿を認めてくれて,出版社のコストで「商品」として製作し,販売しています(個人的にお話ししていて,そのへんの誤解があった方がいたので,念のため)。

 この本の原稿を,私はなんのツテもないところで出版社に持ち込みました。それが,採用されたのです。
 自分でいうのも何ですが,なかなかないことです。
 ただ「無名の著者なので,紙の本は難しい。電子書籍なら」ということで,このようなかたちになりました。

 もうひとつの「商品」は,「そういちカレンダー2014」です。
 これは,つい数日前にできたばかり。こちらは,著作・編集・印刷・販売すべて私1人で行っている,まさに「自費出版」ですね。

 関連記事:「そういちカレンダー2014」発売中!

カレンダー使用例 (2)

 出版社に自分の原稿を本にしていただくのも,うれしいことですが,このように「全部自分で」というのも,「つくるよろこび」が大きく,たのしいです。
 
 どちらの商品も「絶賛発売中」です。
 「大ヒット上映中」ではないんですが(^^;),どうかよろしくお願いします。

 ***

 私は,フルタイムで勤務しながら,このブログを書いたり,上記の出版物をつくったりしてきました。
 やっぱり,忙しいですよね……そういう,忙しくいろんな活動をされている方は,大勢いらっしゃると思いますが,自分も,そんな1人だと思います。

 こうやって,いろいろ好きなことができるのは,幸せです。
 健康や,仕事や家族の状況とか,いろんな好条件があって,はじめてできること。
 そういう「できる状況」のとき,できるかぎりのことをしておこう……そんなふうに思います。

 そこで,こういう言葉をここでかみしめたいと思います。

 光あるうち光の中を歩め。

 聖書の言葉を,ロシアの文豪トルストイが小説に用いたものです。
 キリスト教的解釈はさておき,「できるときに,できることをしておこう」「チャンスをつかめ」「命あるかぎり精いっぱい生きよう」等々,いろんなメッセージが伝わってきます。
 信仰を持たない私ですが,聖書はこのような「深い名文句」の宝庫だと思います。

 この言葉を私は ブログ office k(by偕誠館主人)で知りました。同ブログとは,リンクも相互に貼らせていただいています。
 また,この言葉は,上記の「そういちカレンダー2014」の記事(10月の「今月の名言」)でも紹介しています。

 こういう出会いが今年はあったわけです。そして,素晴らしい言葉とも出会いました。

 以上,「私の1年」ということでした。
 「社会や世相の1年」についても書こうと思いましたが,ここでやめておきます。社会・世相のことは,お正月にでも書きたいと思います。

 ではみなさま,よいお年を。

(以上)
テーマ:思うこと
ジャンル:学問・文化・芸術
2013年11月03日 (日) | Edit |
 このブログでシリーズとして掲載してきた『自分で考えるための勉強法』が,このたび電子書籍として出版されました。
 ディスカヴァー・トゥエンティワンという出版社からです。
 同社からは『四百文字の偉人伝』も電子書籍で出ています。

 販売は,ディスカヴァー社のホームページのほか,先日11月1日あたりからキンドル,koboなどではじまりました。(以下はキンドルへのリンク)
 
自分で考えるための勉強法 (Discover Digital Library)自分で考えるための勉強法 (Discover Digital Library)
(2013/11/01)
秋田総一郎

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四百文字の偉人伝四百文字の偉人伝
(2013/02/04)
秋田総一郎

商品詳細を見る
 
 これまでこのブログ上で「勉強法」で読んでくださった方も,ぜひ電子書籍も手にしてみてください。
 スマホなどの画面で,きちんとレイアウトされた体裁で読むと,またちがった感じがあるはずです。あるいは,まとめて一気に読むのも,電子書籍だとより気持ちよくできると思います。

 そして,この電子書籍を買っていただくことは「無名の新しい著者を発見し,育てる」ということでもあります。もし,その点にもご関心があるならば,ぜひお願いします。

 この本がこのような形で世に出るまで,多くの方の支援や励ましがありました。この場を借りて御礼申し上げます。この点については,またあらためて。

 ***

 電子書籍は,スマホでも読むことができます。専用の端末は必ずしも要りません。

 キンドル(アマゾンが運営する電子書籍サービス)で販売される電子書籍だって,専用端末(キンドル)がなくても,スマホがあれば買って読むことができます。Android(アンドロイド)でもiPhoneでも大丈夫。

 電子書籍を読むための専用ソフトを,キンドルのサイトでダウンロードしてください(無料です)。
 そうすれば,アマゾンでID登録されている方なら,アマゾンでほかの買い物をするのと同じように電子書籍を買い,読むことができます。

 ***

 (本の紹介:本書「はじめに」より)
 この本は,「自分で考える」ための勉強法をテーマにしています。
 「勉強」というと,「試験などのためにがまんしてするもの」というイメージを持っている方も多いでしょう。
 しかし,この本でいう「勉強」の目的は,「自分の頭で考えて生きていく」ということです。
 それは,誰かに押しつけられてする勉強ではできません。また,「教養を豊かにしよう」といった問題意識のゆるやかな勉強とも異なります。

 勉強のポイントは4つあります。

 (1)興味のあることを勉強する(第1章)
 (2)よい先生をみつけ,徹底的に学ぶ(第2章,第4章)
 (3)「科学とは何か」といった本質を押さえる(第3章)
 (4)勉強の成果を文章で表現する(第5章,第6章)


 これから,この4つのポイントについて,掘り下げていきます。

 この本は,ひと息で読める短い断片の集まりです。好きなところから拾い読みしてください。
 拾い読みして「いいな」と思ったら,初めから順を追って読んでみてください。

(以上)
テーマ:勉強
ジャンル:学問・文化・芸術
2013年08月10日 (土) | Edit |
 このブログをはじめて7か月ほど経ちました。
 アップした記事の数も200を超えました。
 ここ数か月,だいたい毎日更新しています。
 
 そのなかで,アクセスとかランキングににかんするデータも,毎日みています。
 そこで感じたことを,いくつか。

 ブログのハウ・ツーについて述べた本やブログで,つぎのような話を何度か読んだことがあります。

 「ブログへのアクセス数は,アップされている記事の本数に比例する傾向がある。まずは半年くらい毎日更新して,記事が200くらいになると,蓄積効果も働いてアクセスが伸びてくる(ことがある)」
 
 でも,ウチのブログでは,とくにそういうことは起こってないような…
 「起こっているかも」と感じる時もありますが,はっきりしません。

 このブログは,いろんなことを書いてます。
 団地リノベ,世界史,偉人伝,経済,勉強法,それから身辺雑記も。
 ひとつのテーマごとにみれば,記事の本数はまだせいぜい30~40本。
 そう考えると,蓄積がまだまだなのかもしれません。
 (などと,自分を納得させてます)

 ***

 あと,「曜日によってアクセス数が変わる」ということも,ほかのブログで読んだことがあります。
 土曜あたりはみんな外出するので,アクセスが少なくなる。日曜日はやや増える。月曜日はぐっと増える。水曜あたりの週のなかばは,減ってくる。金曜日の夜も少ない…

 そういう傾向は,このブログではあまりはっきりしないような…
 土日は少ないときもあれば,多いときもある。
 週の半ばに増えるときもある。
 でも,金曜日は少ない,というのは比較的あるようです。

 これは,このブログなりの傾向があるのかもしれないし,1日数十人の訪問者ですから,一般の統計的な傾向どおりにはいかないということかもしれません。

 ***

 あと,ページビューのこと。
 ブログの「アクセス」の数字には,「訪問者数」と「ページビュー」があります。
 訪問者数というのは,その日にそのブログを訪れた「人」の数(ネット上の住所であるドメインで識別)。
 「その人」が1日のうちでくりかえしそのブログを訪れたとき,「訪問者数」は増えませんが,「ページビュー」は増える。

 この1か月,訪問者数よりもページビューのほうがはっきりと増えています。

 「アクセス解析」のデータで詳細をみると,まんべんなく増えているというより,ときどき1日に10回20回とアクセスしてくださる「ヘビーユーザー」の方がぽつぽつといて,平均値を押し上げているというかんじ。

 どなたが,ということはもちろんわかりません。
 熱心に読んでくださっているとしたら,もちろんうれしいことです。

 でも,どんな実態で,どんな気持ちでそんなにアクセスしてくださったのか…
 そこは気になりますが,よくわかりません。
 もし,興味を持ってくださったなら,コメント等いただければ幸いです。

 ***

 あと,ブログのアクセス数のランキングというのが,こブログの属するFC2にもあります。
 あのランキングというのは,どういう基準で出しているのだろう?

 自分に近いランキングの人のブログを何度かみたことがあるのですが,中にはアクセス数のカウンターが1日数人くらいで,もう長いこと更新していないようなブログが,1日のアクセスが数十人,100人のブログと同じようなランクにあったりします。

 どうしてなんでしょうか?

 そういう,わからないことがちょこちょこあります。
 検索すると,ある程度のことはわかります。少なくとも「わかった気」になります。

 たとえば,「アクセスのランキングは,基本は訪問者数に基づいているが,ページビューとか,コメントとかの数も勘案して出している(そういう計算式になっている)」みたいなことが,根拠・出典はともかく,書いてあったりします。
 でも,「訪問者数1日数人のブログの,ランキングの謎」などは,よくわかりません。
 
 そしてこんなふうに,ブログをやっていて「わからないこと,気になること」があっても,それについて教えてもらえるお仲間もいませんし…

 ここに書いた,ブログがらみの話題や疑問について,なにかご存じの方がいらしたら,ぜひ教えてください。

 人とつながりたくって,ブログなどというものをやっているわけですが,まだまだですね(「つながり」にも,いろいろあるでしょうが)。

 要するに「まだまだ」ということ。
 これからも,まずは記事を積み重ねていきます。
 ほかのことはともかく,それだけはできそうです。

(以上)
 
2013年07月20日 (土) | Edit |
 まとまった文章・作品を書きたいなら,ブログなんて書いている場合ではない,という考え方があると思います。

 ブログの文章の基本は,「小さなピース(かけら・断片)」です。
 理想的には数百文字くらいで,その枠内でまとめられる何かを題材にする。

 どうしてもこじんまりした,ちょっとした話題が中心になります。

 人生や社会の大問題を論じることもありますが,そのときは,系統的にあれこれ分析することはなく,感覚的な意見,抽象的な思いを述べてまとめる。その意見や思いを,どのように語るかで勝負する。鋭く語ったり,熱く語ったり,笑えるように語ったりするわけです。

 これはこれで,面白いと思います。

 「小さなピース」の世界は,今の文化の主流になっています。
 これは,最近はよくいわれることです。
 音楽ならアルバム全体を聴くのではなく,1曲ずつダウンロードする。長編映画よりも,ネットで短い映像をみる。百数十文字のつぶやきを追いかける。ネット上だけでなく,紙の雑誌の記事も,数百文字以内の短いものが増えている。

 この傾向は,これからますます強まっていくでしょう。

 でも,文章を書くとき「小さなピース」ばかりを追いかけていると,長い時間をかけてまとまった作品をつくることができなくなります。個人の時間はかぎられています。 

 だから,長編で何かをものにしたいなら,ブログなんか書いている場合ではない,というわけです。
 私も,以前はそんなふうに思っていました。

 でもある時期から,「ブログを,長編の・まとまった何かを完成させることに使ってみよう」と思うようになりました。

 私には,「こんな本を書いてみたい」と思うテーマがいくつかあります。その原稿の一部または大部分もできています。
 それを,ブログの記事にして公開していこう。
 それを重ねながら,ブログ上で「本」にする原稿をつくっていったらどうだろうか。
 公開することで,読者からの反響があれば,書くことにも弾みがつく。反響をもとに,内容もさらに充実させることができるだろう。

 そう考えて,このブログをはじめました。

 このブログの記事には,いくつかのシリーズがあります。
 団地リノベのこと四百文字の偉人伝〇千文字の偉人伝5分間の世界史となり・となりの世界史

 これらは,みんな「本」の形にまとめたい,と思って記事を重ねています(『四百文字…』については,すでに出ている電子書籍を紹介したい,ということがありますが)。

 もちろん,出版のあてなどありません。でもとにかく,「1冊分」の完成原稿として誰かに読んでもらえるかたちにはしたい。すべてのシリーズでそれができなかったとしても,いくつかはそこまでもっていきたい。

 そういうわけで,このブログの記事は,ほんとうは「小さなピース」としては書かれていないものを,あえて細切れにして(多少手を加えて)アップしているものが多いです。
 新聞の連載小説みたいな感じです。

 そういうのは,ブログの記事としては,輝いてこないのかもしれません。お客さんを呼びにくいのかもしれない。
 そもそも,「小さなピースでなく,まとまったものを」なんて,時代の流れに逆行しているのかもしれません。
 
 でもまあしょうがないなあ,やりたいことをやるしかないなあ,ということでやっております。
 
 「本」を書きたいんだったら,ほんとうはこんな記事を書いている場合ではないのでしょう。
 でも,たまには自分のやっていることを自分で確認したくて,書きました。

(以上) 
テーマ:思うこと
ジャンル:学問・文化・芸術
2013年06月09日 (日) | Edit |
 このブログ「団地の書斎から」をはじめて5か月ほど経ちました。
 ブログやネットのいろんなことがわからないまま,ただただ記事をアップしています。
  
 1週間ほど前から「アクセス解析」(FC2のやつ)を使いはじめました。「まだやってなかったの?」といわれそうですが…

 アクセス解析のデータで「へえー」と思ったのは,「検索キーワード」という機能でした。
 どんなキーワードで検索してこのブログに来てくださったのか,それがリストアップされているのです。もちろん,「誰が」ということはわかりません。

 では,そのリストにどんなキーワードがあったのか。

 まず,「団地」系のワード。
 「団地リノベ」「団地の間取り」「団地マニア」「団地リフォーム」といったものです。
 私は築30数年の古い団地をリノベーション(全面リフォーム)して住んでいて,「団地リノベ研究家」を自称しています。建築やモノのデザインにも関心があります。
 その方面のことは,このブログのひとつの柱です。 

 カテゴリー:団地リフォームと住まい

 今日は自分でも「団地」関連のワードを,ヤフーなどで検索してみました。

 すると,このブログの記事が,けっこう上位で表示されるのですね。
 「団地リノベ」「団地 間取り」「団地マニア」だと,検索結果の1ページ目にで出てきました。
 
 ネット上の「団地系」のなかで,それなりに健闘しているのかも。

 そういえば,「ベランダビアガーデン」というワードでの検索も,何件かありました。
 それで,「ウチのベランダにイスやテーブルを出して,ビールを飲んだ」というこのブログの記事にたどりついた方がいたようです。
 
 関連記事
   ベランダのビアガーデン
   団地リノベはローコストか
   団地の間取りの特徴
   団地マニアでなく,団地エリート

 ***

 団地系以外のキーワードでいらした方もいます。
 たとえば,「ボン基本法」。このワードで検索すると,やはり結果の1ページ目に,このブログのワイマール憲法とボン基本法という記事が出てきました。

 「ボン基本法」は,今のドイツの憲法。そこから,憲法の考え方を述べたものです。
 このブログでは,そんな政治・経済の基本的なこともあつかっています。

 その系統で,アメリカ合衆国の基本設計という,三権分立の原理について述べた記事もあります。
 「アメリカの三権分立の仕組み」といったワードで検索され,この記事にたどりついた方がいたようです。
 
 「インドカレー 歴史」というキーワードで来られた方もいました。
 この言葉で検索すると,このブログの記事インドカレーの歴史が結果の上位に来ます。「インド人はいつからカレーを食べていたか?」という話を通じて世界史を考える,というもの。
 世界史の話も,このブログの柱のひとつです。 

 私はもともとは会社勤めをしながら,教育関連のNPOに参加し,社会科系の教育読み物を書く活動などをしていました。子ども向けの社会科の本を商業出版したこともあります。社会や歴史にかんする「啓蒙」(カビの生えた言葉ですが)は,私のだいじなテーマなのです。

 また,「時代の移り変わりが速くなってきている」といった,かなり絞りこまれた問いかけを検索ワードにして,このブログの社会の変化はゆっくりになっている?という記事にたどりついた方もいたようです。

 この記事は,「社会の変化は急速になっているとよくいわれるけど,じつはゆっくりになっているのではないか」と主張した,大風呂敷なエッセイです。シリーズ化していて,もう7回ほどこのテーマで書いています。

 カテゴリー:社会の変化はゆっくりになっている

 ほかに,このブログの柱に四百文字の偉人伝というカテゴリーがあります。古今東西のさまざまな分野の偉人を400文字ほどのコンパクトな読み物で紹介するシリーズ。
 アクセス解析のリストをみると,最近はホー・チ・ミンルーズベルト大原孫三郎マリリン・モンローなどで検索して,ウチに来られた方がいたようです。

 ***

 こうしてみると,このブログは手を広げ過ぎているのかもしれません。

 団地リノベ,ベランダビアガーデン,ボン基本法,アメリカ合衆国の三権分立,カレーの歴史と世界史,大原孫三郎からマリリン・モンローにいたるさまざまな偉人……

 これは「日記風にいろいろ書いている」のともちがうと思います。

 本来「団地」「政治・経済」「世界史」「偉人」などのテーマをはっきりさせたブログで,それぞれに書くべきことを,ひとつのブログでやってしまっているところがあります。

 だから,訪れた方は,当惑するかもしれません。
 たしかに,団地リノベに興味があって来たのに,「ボン基本法」とかいわれてもなあ……

 つまり,「何の店かわからない」のです。

 カレー屋さんだと思って近づくと,じつはラーメンも出している…なんていうのならまだいいのです。このブログの場合は,カレー屋かと思ったら,寿司もフレンチもやってます,いやじつは雑貨もあつかってます,みたいな感じなのかもしれません。

 そんな店は,流行らないだろうなあ。
 たとえ,出す料理がかなり美味くても,むずかしそうだ。

 でも,私は団地リノベにも,三権分立にも,インドカレーの歴史にも,大原孫三郎の社会事業にも,マリリン・モンローの人生にも,それぞれ関心があって捨てられないのです。

 これらはみんなつながっているんだ…という(勝手な)思いがあります。

 これらがみんなつながっているのが,オレの世界なんだ。

 そういう自己満足を大事に抱えているわけです。

 だから,おつきあいくださる方が多少ともいるかぎりは,今の路線で続けたい。
 「集客」の面でハンデがあることは承知で。

 まあ,ブログとしてはじまったばかり。たくさんのテーマを書くんだったら,今でも週6日は更新していますが,ほんとうはもっともっと(1日3本,5本とか)記事を書かないといけないのかもしれません。

 今の時点では,たとえば「団地リノベ」のブログとしてみたら,数日に1回更新で20本くらいしか記事の蓄積がない,ということになります(団地系の記事は数日に1回くらいしかアップしていないので)。
 これではブログとしてはまだまだ。
 そういうことが,このブログのほかのテーマについてもいえるでしょう。
 
 記事を「1日5本」とかは,勤めを持つ身としては,やはりむずかしいです。
 でもとにかく,まずは記事をもっと蓄積していくことだ…あたりまえかもしれませんが,そんなふうに思っています。

(以上)
テーマ:思うこと
ジャンル:学問・文化・芸術
2013年03月11日 (月) | Edit |
 ブログをはじめて2か月ほど経つのですが,操作や設定でわからないことがたくさんあります。
 コメントの受付にかんする設定も,ミスや迷いがあり,初期の記事はコメントを受けつけない状態でした。でも,設定しなおして,今はすべての記事でコメントを受けつけています。
 
 そのせいか,過去に「非公開」のかたちでコメントを投稿してくださった方もいらっしゃいました。
 でも,そのコメントをみるページを知らなくて,今日はじめてそれらのコメントに気がつきました。情けない話です。

 コメントをくださったみなさま,ありがとうございます。しかし,なんの音沙汰もなく,申し訳ありませんでした。

 ***

 以下,いただいたコメントを紹介します。

 まず,イームズ伝1イームズ伝2(2月17日,18日)にかんするもの。お名前はふせています。

《すごい力量で人物が描かれていることに感銘をうけました。イームズの成型合板は、軍事技術とかかわっている、といったことをどこかで聞いたことがありますが、本当でしょうか?》

 はい,イームズは戦争中に軍とかわかりを持って,成型合板をつかった担架,航空機のパーツ,グライダーなどを試作しています。彼が軍と関係するきっかけは,成型合板の添え木(骨折したときなどに使う。英語でレッグ・スプリントという)を開発して海軍に売り込んだことでした。
 このレッグ・スプリントは,イームズにとってはじめてのヒット作となりました。
 このあたりのことは,「イームズ伝3」の記事で述べます。イームズ伝は「2」でストップしていますが,近いうちに。


 つぎは,アメリカ合衆国の基本設計1(2月16日)の三権分立論にかんするコメント。

《久しぶりに読み返しても全く古さを感じさせませんね。PDCで三権分立を捉えるというのが,とてもおもしろかったです。》

 そう言っていただけると,うれしいです。「三権分立なんて古い」と思う人も少なくないと思います。多くの人は,学校の授業でちょっと習って,すぐに「卒業」してしまうテーマです。でも,ほんとうは奥が深いのです。簡単に卒業するのはもったいない。
 そこからいろんなものがみえてくるので,何度も取りあげたいと思っています。

 
 つぎは,インドカレーの歴史(2月1日)についてのコメントです。  

《この文章は,量といい内容といい,社会科で教材にしたい感じがしました。ミニ授業書のような,新総合読本のような感じでいいです。》

 「インドカレー」については,私自身も「量といい内容といい,よくまとまっている」と思います(^^;)  これまでアップしたもののなかで,最も多くの拍手をいただいた記事です。「5分間の世界史 」シリーズは,このレベルでうまくまとめられるようがんばっていきたいです。しかし,なかなかむずかしい……。
 なお,「ミニ授業書」「新総合読本」というのは,私が属する教育研究団体「仮説実験授業研究会」での用語で,コンパクトな学習読み物の一種です。

 ***

 これまで,不備や見落としで,読者のみなさんとの対話があまりできていませんでしたが,これからもぜひ,コメントをお願いします。

 そして,記事を「いい」と思ったときの「拍手」も,ぜひ積極的に。

 この「拍手」というのは,すばらしい機能ですね。

 ポジティブな評価というのは,ふつうはなかなかみえてこないものです。
 肯定・否定を問わず何かにたいしてコメントするのは,勇気やエネルギーがいります。「何か言いたい」気持ちは,悪口や批判のときのほうが強いのがふつうです。だから,ネガティブなコメントのほうが,表に出やすい。匿名性のつよいネット上では,とくにその傾向があります。
 
 でもこの「拍手」ボタンのおかげで,そうでもなくなってきた。クリックひとつで「いいね!」という気持ちを伝えられる。そこには,「みえにくいもの(ポジティブな評価)をみえるようにする」という機能があるわけですね。
 出典があいまいですが,ジャーナリストの津田大介さんも,そんなことを述べていたと思います。「ほんとにそうだ」と実感しています。

(以上)
テーマ:雑記
ジャンル:学問・文化・芸術
2013年03月04日 (月) | Edit |
 数か月前のこと。何年かお会いしていない知人の男性から電話がありました。
 電話してくださったのは,今日アップした記事の掲載元である書籍『自分でトコトン考えるための勉強法』(楽知ん研究所刊,2008年)のこと。

 「お久しぶり。じつはウチの娘(20歳前後の学生さん)が,あなたの『勉強法』の本を読んで,気にいったみたいで。それで,私に『書いてくれた人にお礼を言っておいて』というもんだから」

 用件はほんとにそれだけ。ほんの短い電話でした。

 じつにうれしいことでした。ただ,多少面食らって動揺したせいか,「彼女は,この本のどんなところが気に入ったのか」といった,感想を聞くのを忘れてしまいました。聞いておけばよかった……

 細々とでも何かを書いていると,ときどきこういう思いがけない反響をいただくことがあります。

 これもやはり何か月か前のことですが,ネットで検索をしていて,『三百文字の偉人伝』(『四百文字の偉人伝』の原型で,楽知ん研究所刊,2006年)が,ある中学校で「推薦図書」のリストにはいっているのを発見しました。今から3~4年前の記事です。

 その学校の先生がたが,「夏休みにおすすめの本」を1人1冊あげているのですが,文豪や有名著者の本にまじって,ある先生が推薦してくださっているのです。

 私は「仮説実験授業研究会」という教育研究団体の会員です。そこで,「その関係の方かな」と思って,団体の会員名簿などをみましたが,お名前はありませんでした。

 また,私は数年前に『みんなでフランクリンになろう!』(楽知ん研究所刊,2008年。宮地祐司さん,小出雅之さんと共著)という,フランクリン研究の小さな本に,執筆者のひとりとして参加しました。
 「フランクリンの社会事業は〈私益と公益〉の調和をはかっているところが特徴だ」という内容の小論を書いています。「私益と公益」というタイトルです。

 そして,2~3か月前のことですが,この「私益と公益」が,あるブログでとりあげられているのをみつけました。「上田仮説実験授業研究サロン」の,2012年9月27日の記事に,こうありました。

《楽知ん研究所…というNPO法人から『みんなでフランクリンになろう』という本が出ています。2008年に出ている本ですから,もうかなり前に出た本です。…前から買ってあったのですが,なかなか読めないでいました。最近読んでみて,とてもいい本で驚いています。秋田総一郎さんの「私益と公益」がなかなかいい。私がこれまでの人生で追及してきたのはこれでした。私益のために生きる利己主義的な生き方はまっぴら。しかし,公益のために自分を犠牲にするのは,やろうとしてもやり続けられない。フランクリンは私益と公益が両立する方法を考えだしたというのです。…》

 記事を書いてくださったのは,同じ団体の仲間ではありますが,私にとっては遠く離れた町に住む,ふだんは交流がない方です。

 どこかで誰かが読んでくださっているのですね。

 しかも,どの反響も,それぞれの著作を出して数年経ってからのものです。「自分の書いたものは,古くなっていないんだ」という手ごたえも感じます。

 遠く離れた町で,見知らぬ誰かが,自分の書いたものを読んでいる。
 そういう様子を思い浮かべながら,今日も書いています。

(以上)

テーマ:雑記
ジャンル:学問・文化・芸術
2013年02月20日 (水) | Edit |
 私がこのブログで書いている文は,どれも「橋渡し」のためのものです。
 つまり,おもに本で得た知識を,その本の読者層とはちがう読者層へお届けする。
 「ちがう読者層へ」というところがポイントです。
 たとえば「マニア」や「読書家」の世界のものを,初心者へお届けするのです。

 そんな「お届け」にあたっては,いろんな加工や編集が必要です。
 つまり,オリジナルのものを読みやすくつくりかえていく。
 「オリジナル」の多くが,初心者や特別な関心を持たない「ふつうの人」にとっては,消化しにくいものになっているからです。

 たとえば,2月16日の記事「アメリカ合衆国の基本設計1」で,「三権分立の意味」について私はこんなふうに述べました。

《…三権分立とは何なのか。
  国家でも企業でも個人でも,「何かを行う」というのは,大きく3つの段階から成っている。「大きく分けたらこの3つ以外考えられない」といったほうがいいかもしれない。
 1.何をするか・どうあるべきか決める(Plan=企画・計画)
 2.実行する(Do=実行)
 3.結果を当初の決定に照らしてチェックする(See=検証

 …じつは三権分立とは,この各段階を,ひとつの政府機関ではなく,3つの機関にそれぞれ分担させるシステムなのである。
 Planにあたるのが立法≒議会,Doが行政≒官僚機構,Seeが司法≒裁判所である。
 国家レベルでのPlan→Do→See(計画―実行―検証)。それが三権分立なのである。》

 
 これには,元になった「オリジナル」があります。政治学者・滝村隆一さんの説です。
 滝村さんは,「三権分立」についてこう述べています。

《…直接には三大機関の分立としてあらわれる,三権分立制の制度論的根拠は,規範としての意志の形成〔立法〕と,定立された規範にもとづく実践的遂行〔執行〕,それにこの規範としての意思の形成・支配の全過程が,定立された規範の規定にもとづいて,正しく実践されているか否かをたえず厳しく監視し,違法行為があった場合には,規範にもとづいて審査し処罰する〔司法〕。このような,〈この三つ以外にはありえない〉という意味での,<三種の論理的な区別>にもとづいているのである。
 したがってこのような,〈なにゆえ三権でなければならないのか〉という意味での,本質論的把握は,理論的には意志論としての規範論を,前提として可能となる。》

(『国家論大綱』第一巻上,勁草書房,588ページ)

 滝村さんの「三権分立」論に,私は目をひらかされました。この説は,もっと多くの人に知られていいと思います。
 しかし,《本質論的把握は,理論的には意志論としての規範論…》といった語り口は,広く普及するという点では,たぶんマイナスでしょう。
 そこで,私はPlan→Do→Seeという言葉に置きかえてみました。ビジネス書などでおなじみの表現です。とにかく,「ふつうの人」にとっつきやすい表現にしたかったのです。そのことで,理論的な正確さがいくらかは損なわれるとしてもです。

 ***

 たとえば以上のようなことが,私の行っている「橋渡し」です。
 これは「表現をやわらかく言いかえる」という加工・編集です(かなり極端な例だとは思います)。
 
 ほかにもいろんなやり方があります。
 
 たとえば,2月1日「インドカレーの歴史」では,「要約」ということをしています。
 この記事の元ネタであるコリンガム著『インドカレー伝』は何百ページもあります。そのエッセンスを(書籍なら)数ページ分でお伝えしようとしたのです。カレーの歴史を知るために分厚い本1冊を読み通す人は,世の中ではやはり少数派です。

 これとは逆に,2月13日「「紙の発明」から考える」では,「付け加える」ことをしています。
 この記事は科学史家の山田慶兒さんが述べたことを元にしています。そして,そこに「紙というのはどういう発明で,なにがすぐれていたのか」といった,前提となる初歩的な情報を加えたりしています。そのほか,話の力点や表現をいろいろと変えています。

 「四百文字の偉人伝」は,そんな「加工・編集」の最たるものです。
 多くの人には,偉人のだれかの生涯について,伝記1冊分つきあうだけの時間やエネルギーはまずありません(「カレーの歴史」と同じことです)。
 だから,「四百文字」です。
 その偉人のイメージを描く手がかりとなるようなネタを拾いあげる。または,ある側面を切り取る。それを,四百文字でコンパクトに紹介する。これなら,多くの人がつきあうことができます。
 
 「橋渡しすること」
 「そのために編集・加工すること」
 これが私の仕事の「核」です。
 私にこれといった「専門」はないですが,あえていえば「橋渡し」が専門です。

 むかしは,「自分にはそのくらいしかできないからなあ」と思っていました。
 でも,近ごろは「橋渡し」「編集」というのは,今の文化ではだいじなことだ,と思っています。
 たくさんの情報が「遺産」としてつみあがった時代だからです。
 そこから「多くの人が知るに値すること」を選び出してお伝えしていくというのは,けっこう意味のあることではないでしょうか。
 
(以上)
2013年01月14日 (月) | Edit |
 このブログでは,いろいろなテーマを扱うつもりです。
 「世界史」「社会のしくみ」「発想法」「勉強法」,それから「団地リフォームと住まい」……雑多なのですが,私としてはこれらに共通するひとつの視点があります。

 それは,「近代社会を精いっぱい生きる」という大テーマです。

 「近代社会」ってなんのことか?
 ひとことでいうと,「多くのふつうの人でも,したいことがいろいろとできる社会」のことです。
 いわゆる「自由な社会」。
 「自由」とは「したいことができる」ということです。

 数百年以上昔の社会は,世界のどこをみても「したいことをする自由」を,法律などで制限していました。
 たとえば,「どんな仕事に就くか」が,生まれながらにしてほぼ決まっていました。江戸時代の日本なら,武士の子は武士に,農民の子は農民に。「身分社会」というものです。

 この数百年の世界は,身分社会を脱して「自由な社会=近代社会」を築く方向で動いていきました。
 「まだまだ」という国もかなりありますが,欧米や日本のような先進国では,近年は「かなり自由になった」といえるでしょう。

 でも,こういう話は,いかにも抽象的です。「自由」について,もう少し生き生きとイメージできる手がかりはないでしょうか。
 そこで,「昔は特別な恵まれた人にしかできなかったことが,今はふつうの人にもできるようになった」という話をしたいと思います。その切り口で話すと,「わかってもらえた」ということがありました。

 たとえばこういうことです。
 今の子どもたちは,生まれたときからビデオやデジカメでいっぱい撮影され,ぼう大な映像が残っています。
 では,「生まれたときから,たくさんの映像(動画)が残っている史上はじめての人物は誰か?」なんて,考えたことがありますか?

 「それはおそらく,今のイギリスの女王のエリザベス2世(1926~)だ」という説があります。
 映画の発明は,1800年代の末です。エリザベス女王が生まれた1920年代には,映画撮影の機材は高度なハイテク機器でした。そんな機材と専門家チームを投入して,日常的に撮ってもらえる赤ちゃんは,当時は大英帝国のお姫様くらいだった,ということです。
 この説がほんとうに正しいかどうかは,立証がむずかしいところもあります。でも,あり得る話です。

 90年ほど前には,世界じゅうでエリザベス2世でしかあり得なかったことが,今では誰でもできるようになっている。

 こういうことは,ほかにも山ほどあります。
 クルマに乗って出かけることは,昔はかぎられた人だけのぜいたくでした。
 「好きなときに音楽を聴く」ことは,蓄音機の発明(1870年代)以前には,自分の屋敷に「お抱えの楽団」がいるような,富豪だけの特権でした。ipodは,「ポケットに入るお抱えの楽団」です。

 たしかに私たちの「自由=できること」は増えているんだろうな。技術の進歩や経済発展のおかげだな……

 そこで,いろいろ考えるわけです。
 だったら,今の社会で,私たちはどんなことができるんだろう?
 少し昔の感覚で思うよりも,ずっと多くの自由や可能性があるかもしれない。

 その可能性を,できるかぎり使いきって生きていけないだろうか。
 それが,「近代社会を精いっぱい杯生きる」ということです。

 ***

 「団地リフォーム」も,私にとっては「近代社会を精いっぱい生きる」ことのひとつです。

 私は,数年前に築30年ほどの公団住宅(団地)を買って,全面リフォームして住んでいます。
 設計は寺林省二さんという建築家にお願いしました。いろいろと要望をして,自分好みのインテリアをつくってもらったのです。
 「建築家に家をつくってもらう」などというのは,私たちの親の時代には,相当に恵まれた人だけができることでした。それを今は,団地住まいの私でも行っているわけです。
 
 これも,今の社会があたえてくれる「自由」や「可能性」を活用した一例です。
 そんな「活用」が,人生のさまざまな場面でできるようになるには,いろんな「発想」や「勉強」も必要になるでしょう。「社会のしくみ」についての知識や,その背景となる歴史もおさえておきたい。

 どうでしょうか。一見雑多なもろもろのテーマは,「近代社会を精いっぱい生きる」という視点で,結構つながっているとは思いませんか?

(以上)
テーマ:自由への道程
ジャンル:学問・文化・芸術