2016年11月26日 (土) | Edit |
「そういちカレンダー2017」発売開始!

歴史や科学などに関する記事がぎっしり詰まった、雑誌感覚の「読むカレンダー」をつくって販売しています。トイレの壁とか、家族や仲間が立ち止まって読むようなところに貼ってください。
周りの人との共通の話題や、「話のネタ」「考えるきっかけ」を得られるはずです。


2014年から制作していて,今回で4年目。
このカレンダーづくりは、私にとって「1年のまとめ」のような活動です。

イラストも含めた原稿作成、編集レイアウト、さらに印刷まで自分でやっています。結構エネルギーを費やしております。

こういう、時間や手間のかかる「真剣な遊び」ができるのは、いろんな環境に恵まれているからこそ。今年もこのカレンダーを制作できたことに感謝。

告知していないうちから、「2017年版もつくるなら発注します」というメールやお声がけもちらほらいただいています。ありがとうございます。過去にご注文くださった方には、これから個別に連絡させていただくこともあるかと思います。どうか、よろしくお願いいたします。 
 
 *** 

我が家の壁に貼ってある「そういちカレンダー」。 
これは2014年版ですが、表紙のデザイン・紙質などは2017年版も同じ。

 カレンダー使用例 (2)

(下の画像は2015年1月のページですが、2017年版も同じレイアウト・構成です。記事の内容は毎年・毎月ちがいます。現物のサイズはA4判)

そういちカレンダー2015 1月

【このカレンダーのコンテンツ】
 ①四百文字の偉人伝 古今東西の偉人を400文字程度で紹介
 ②今月の名言 世界の見方が広がる・深まる言葉を集めました。
 ③大コラム ④小コラム 発想法・社会批評・世界史等々
 ⑤今月の知識 統計数値・歴史の年号・基本用語などを短く紹介
 ⑥各月の日付の欄に偉人の誕生日

これらの記事は,このブログの記事と私そういちの著作(『一気にわかる世界史』』『四百文字の偉人伝』『自分で考えるための勉強法』)がおもな素材です。
 
【カレンダー仕様】 A4サイズ,全14ページ
 ダブルループ製本、極厚口の上質紙(アイボリー)

【価格】
 1冊1000円(送料込み)
 
 10冊以上ご注文の場合、2割引きの1冊800円

【購入方法】
 下記のメールアドレスまで「①お名前②お届け先住所③カレンダー〇冊」の3点を書いたメールをお送りください。

 カレンダーの発行者である「そういち」のメールアドレスです。

 メール送り先:so.akitaあっとgmail.com  「あっと」は@に変換

支払は、商品到着後。
ご注文があってから数日ほどで商品を郵送にてお届けします。
商品とともに代金振り込み先(郵便振替または楽天銀行の口座)のご案内をお送りします。

(以上)
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2016年03月08日 (火) | Edit |
 今日3月8日は漫画家・水木しげる(1922~2015)の誕生日。

 そこで,水木しげるの言葉をひとつ紹介(水木『がんばるなかれ』より)。

 じっとしていれば餓死です。

 水木は40歳過ぎまで売れず,貧乏には苦しみました。下積み時代の原稿料は安く,なんとか漫画で食べていくため,がむしゃらに働き続けたといいます。そのころの自分を振り返って,述べた言葉。今の私たちはたぶん文字どおりの「餓死」の恐れはないでしょうが,いき詰まって止まっているとき,この言葉を思い出して動こう。

 餓死です 修正

 最近更新がまた疎かになっていますが,元気でやっています。
 世界史の通史の冊子をつくるという作業に,時間を費やしております。この冊子,当初考えていたよりも内容もお届けする範囲も拡大するかたちになりそうです。

(以上)
2015年12月24日 (木) | Edit |
「そういちカレンダー2016」発売!

 歴史や科学などに関する記事がぎっしり詰まった,雑誌感覚の「読むカレンダー」をつくって販売しています。トイレの壁とか,家族や仲間が立ち止まって読むようなところに貼ってください。
 周りの人との共通の話題や,「話のネタ」「考えるきっかけ」を得られるはずです。


 2014年から制作していて,今回で3年目。
 今年は発行が大幅に遅れてしまいました。12月の今頃に「カレンダーができました」では,正月三が日のおわり頃に年賀状を書くようなもの。でも,とくにかく今年もつくりました。私にとっては「1年のまとめ」のような活動です。

 すでに個々に予約のご連絡をくださった方(ありがとうございます)には,近く発送いたします。
 
 *** 

 我が家の壁に貼ってある「そういちカレンダー」。
 これは2014年版ですが,表紙のデザイン・紙質などは2016年版も同じ。

 カレンダー使用例 (2)

 (下の画像は2015年1月のページですが,2016年版も同じレイアウト・構成です。記事の内容は毎年・毎月ちがいます。現物のサイズはA4判)

そういちカレンダー2015 1月

【このカレンダーのコンテンツ】
 ①四百文字の偉人伝 古今東西の偉人を400文字程度で紹介
 ②今月の名言 世界の見方が広がる・深まる言葉を集めました。
 ③大コラム ④小コラム 発想法・社会批評・世界史などさまざまなテーマ
 ⑤今月の知識 統計数値・歴史の年号・基本用語などを短く紹介
 ⑥各月の日付の欄に偉人の誕生日

 これらの記事は,このブログの記事と私そういちの著作(『四百文字の偉人伝』『自分で考えるための勉強法』いずれもディスカヴァー21より出版)がおもな素材です。
 
【カレンダー仕様】 A4サイズ,全14ページ
 ダブルループ製本,極厚口の上質紙(アイボリー)

【価格】
 1冊1000円(送料込み,「サポート」付き)
 
 10冊以上ご注文の場合,2割引きの1冊800円

【購入方法】
 下記のメールアドレスまで「①お名前②お届け先住所③カレンダー〇冊」の3点を書いたメールをお送りください。

 カレンダーの発行者である「そういち」のメールアドレスです。

 メール送り先:so.akitaあっとgmail.com  「あっと」は@に変換

 支払は,商品到着後。5~6日で商品を郵送にてお届けします。
 26日までにご注文いただければ,年内のお届けも可能かと。
 その際,代金振り込み先(郵便振替または楽天銀行の口座)をご案内します。

(以上)
2015年12月06日 (日) | Edit |
 このところ更新が途絶えていますが,元気でやっています。
 何度か書きましたが「世界史の通史」の原稿をまとめることと,あとさらに去年も制作・販売した『そういちカレンダー』をつくったりしていて,ブログに向かうことが後回しになってしまいました。コメント(鍵コメ)に対しても,お答えができていない分もあり,気にしております。申し訳ありません。

 カレンダーはまだ制作中。もう12月なのに・・・でも,とにかくつくります。
 「世界史の通史」はほぼ完成しました。

 ブログのほうはおろそかになっていますが,自分としては充実しています。
 いい中年男が,オフの大半を好きなことに費やせるのは,幸せなことです。

 ところで,先日亡くなった水木しげるさんは,私も好きな人でした。
 3~4年ほど前,この人が住んでいた調布の街を歩いていたら,お姿をみかけたこともあります。大きな・目立つ方なので,遠くからでもすぐにわかりました。あのとき,拝見できてよかった。

 今回は,水木さんについてのコラムを。『そういちカレンダー2016』の記事にものせるつもりです。

 ***

 先日(11月30日に)亡くなった,「ゲゲゲの鬼太郎」の漫画家・水木しげる(1922~2015)。
 彼の言葉に「がんばるなかれ」というのがあります。重たい荷を背負って苦しむ人には,ほっとする言葉です。

 でも,彼はこうも言っています。
《若いときはなまけてはダメです!》(『水木サンの幸福論』角川文庫より。以下同じ)

 水木は,漫画の道では本当にがんばった人です。

《水木サン(自分)は売れなかった時代でも,原稿料の大半は,漫画の筋を考えるのに役立ちそうな本とか…を買い込むのに使っていました。食べものを買う金も満足に残らなかった…ところが,同業者の家に行くと,本なんか一冊もない人たちも少なくありませんでした。…そういう人たちは,ほとんどが消えてしまいました》

 でも,彼は一方で《努力は人を裏切る》とも言います。
《努力に見合うマネーはなかなか得られない》と。

 水木は40歳頃までは売れず,貧乏に苦しみました。

 それでも《絶望したり,悲観したり,愚痴をこぼしてはいけない》のだそうです。

《ただただ,努力するのです。…栄光や評価など求めず,大好きなことに熱中する。それ自体が喜びであり,幸せなんです》
 
 苦労人の,じつにきびしい人生観。でも息苦しくはない。やはり本当に好きなことを存分に追及して,すぐれた仕事をした人の言葉だからでしょう。

 「がんばるなかれ」という言葉は,たいていの人には「まだ早い」のかもしれません。でも,水木さんによれば《中年をすぎたら,愉快になまけるクセをつけるべき》なのだそうです。

以上
2014年12月30日 (火) | Edit |
この記事は12月1日にアップしたものです。当分のあいだ2番目に表示されます。

「そういちカレンダー2015」発売!

 歴史や科学などに関する記事がぎっしり詰まった「読むカレンダー」をつくって販売しています。トイレの壁とか,家族や仲間が立ち止まって読むようなところに貼ってください。
 周りの人との共通の話題や,「話のネタ」「考えるきっかけ」を得られるはずです。


 我が家の壁に貼ってある「そういちカレンダー」。
 これは2014年版ですが,表紙のデザイン・紙質などは2015年版も同じ。

 カレンダー使用例 (2)

 我が家では,メインのカレンダーである「書道カレンダー」(妻が書道教師なので)の横にサブのカレンダーとして貼っています。2冊目のカレンダーとしてどうでしょう?

 (下の画像は2015年1月のページ。記事の内容は毎月ちがいます。現物のサイズはA4判)

そういちカレンダー2015 1月

【このカレンダーのコンテンツ】
 ①四百文字の偉人伝 古今東西の偉人を400文字程度で紹介
 ②今月の名言 世界の見方が広がる・深まる言葉を集めました。
 ③大コラム ④小コラム 発想法・社会批評・世界史などさまざまなテーマ
 ⑤今月の知識 統計数値・歴史の年号・基本用語などを短く紹介
 ⑥各月の日付の欄に偉人の誕生日

 これらの記事は,このブログの記事と私そういちの著作(『四百文字の偉人伝』『自分で考えるための勉強法』いずれもディスカヴァー21より出版)がおもな素材です。
 
【カレンダー仕様】 A4サイズ,全14ページ
 ダブルループ製本,極厚口の上質紙(アイボリー)

【価格】
 1冊1000円(送料込み,「サポート」付き)
 
 10冊以上ご注文の場合,2割引きの1冊800円

【購入方法】
 下記のメールアドレスまで「①お名前②お届け先住所③カレンダー〇冊」の3点を書いたメールをお送りください。

 カレンダーの発行者である「そういち」のメールアドレスです。

 メール送り先:so.akitaあっとgmail.com  「あっと」は@に変換

 支払は,商品到着後。5~6日で商品を郵送にてお届けします。
 その際,代金振り込み先(郵便振替または楽天銀行の口座)をご案内します。

【発売開始特別キャンペーン】  終了しました
 12月15日までにお申込みいただいた方に「特典」として,
もれなく小冊子『そういち大コラム2014』(A5,16ページ)をプレゼント(お1人1冊)。 
 

※『そういちカレンダー2014』のメイン記事「大コラム」の1月~12月分を1冊にまとめたものです。

そういち大コラム2014
おまけ特典(12月15日まで申し込み)の小冊子

(以上)
2014年12月20日 (土) | Edit |
 今年も残すところ10日ほどになりました。いよいよ年末。
 年末年始は,ごちそうを食べることが多いかと思います。
 今回は「未来のごちそう」がテーマ。

 『そういちカレンダー2014』という,私が発行している「雑誌感覚の読むカレンダー」からの記事。このカレンダーのメインに「大コラム」というコーナーがあり,その12月の分です。

 今年も『そういちカレンダー2015』をつくって,販売しています。
 そういちカレンダー2015


食べてもなくならないケーキ あるいは未来のごちそう

 世の中には「食べてもなくならないケーキ」のような楽しみがあります。例えば「外国語のような,新しい何かを学ぶ楽しみ」は,そう。この楽しみを味わう「席」には限りがありません。得ようと行動すれば,誰もが得ることができます。お金もあまりかかりません。

 しかし,より多くの人が関心を持つのは,「食べたらなくなるケーキ」です。みんなが欲しがる素晴しい製品や食べ物は,たいてい数に限りがあります。つまり「希少」なのです。

 天然の良質な素材を使った何かや,すぐれたプロが手間暇かけて生み出すモノやサービスは,本来希少なものです。だから高い。しかし文明は,そのような「いいもの」の希少性を克服しようと頑張ってきました。より高品質なものをより大量に安く,という方向で生産技術は進歩してきたのです。

 もうお忘れかもしれませんが,去年(2013年)の秋頃に話題となった「食品の偽装」(安価な素材を高級と偽る)も,「ごちそうを,ありふれた材料からつくる」という意味で,希少性を克服することなのかもしれません。

 もちろんウソや不正はダメです。でも例えば,もしも春雨から「絶品フカヒレスープ」が本当につくれるなら,たいした技術革新です。「未来のごちそう」は,そのような「春雨による絶品フカヒレ風」のほうに行くのではないでしょうか?

 つまり,いろんなごちそうが「食べてもなくならないケーキ」になっていく…

 これからは経済発展で,世界の何十億もの人たちがぜいたくを求めるようになります。でも,100億人みんなで貴重な「天然のいいマグロ」を食べるのは無理。だから,アフリカやアマゾンで養殖したある種の魚を「トロ」と呼んで食べるのかもしれません。

 それは「おぞましい未来」でしょうか?そうかしれませんが,一方で「より多くの人が一定のぜいたくを味わうことができる,明るい未来」ともいえるでしょう。


    ケーキとマグロ

(付記)
 じっさい,ウナギが養殖ものも含め「希少」になってきた中,カニカマのような「すり身」で,ウナギのかば焼きをつくりだした食品メーカーもあるようです。何か月か前,テレビのバラエティ番組で知りました。
 しかもそれがかなりの高品質で,かば焼きの味と触感をうまく再現している,と番組では伝えていました。ただし,まだ業務用のみの販売で,一般向けには売られていないらしい。

 こういう食品が発達・普及することは,おおいにあり得るのではないでしょうか。未来の子どもたちは,「かば焼き」といえば「すり身しか知らない」ということになったりするわけです。「すり身のかば焼き」は,「未来のごちそう」の候補のひとつではないかと。

(以上)
2014年12月08日 (月) | Edit |
 もう12月。寒くもなってきました。
 このところ,『そういちカレンダー2015』(すぐ上の記事でご紹介しています)をつくったり,オープンハウス(すぐ下の記事でご紹介しています)でエネルギーをとられ,更新がおろそかになっていましたが,再開です。
 
 これまで月初めには何度か,「今月の名言」というのを載せています。

【今月の名言】(そういちカレンダー2014より)

ウイリアム・ギブスン(作家,1948~)

未来はすでにここにある。
ただ,行きわたっていないだけだ。


 未来は現在の単純な延長線上にあるのではありませんが,今と全くの別物でもない。
 今存在する,まだメジャーでない何かが発展して,思わぬ「未来」ができていくことは少なくないのです。インターネットだって,1980年代にはすでに基礎の技術や概念が生まれていました。「私たちは今すでに〈未来〉に生きている」とも言えます。

 未来から来ました
  未来から来ました

(以上)
2014年11月11日 (火) | Edit |
  団地の秋2014 (3)

  団地の秋2014 (1)

 朝晩は冷え込むようになってきました。
 我が家の団地の木々も,すっかり色づいてきた。秋深し。
 今年も残すところ2か月を切りました。

 この時期になると,カレンダーが売られはじめます。
 私そういちも,昨年からオリジナルのカレンダーを制作し,ささやかに販売しています。

 そういちカレンダーというものです。記事がびっしり詰まった,雑誌感覚の読むカレンダー。
 このブログの記事をおもな材料にして編集しています。

 カレンダー使用例 (2)

 今年も,その「そういちカレンダー」の2015年版を発売いたします。

 しかし,まだ制作中です(^^;)。
 今ごろ,まだつくっている・・・・

 このカレンダーを去年はじめてつくったときは,11月の末に「つくろう」と思い立ちました。
 そのあと大急ぎで3週間ちょっとで,ゼロからつくったのでした。
 自分が好きでやっていることですが,ちょっとたいへんでした・・・

 今年は,ベースになるフォーマットなどができているので,作業量は去年にくらべるとだいぶ少ないです。
 計画的に取り組んで,もっと早くできていないといけないのですが・・・まだつくっています。

 でも,だいたいメドがつきました。
 今月末には発売開始です。
 11月29日(土)に開催する我が家のオープンハウス(家の公開)でも,販売するつもりです。

 オープンハウスについては,こちらの記事をご覧ください。

 「2015年版を申し込みたい・予約したい」という,ありがたいお声がけもいただいています。
 お申込みについての詳しいご案内は,この週末にはしますので,お待ちください。
 よろしくお願いいたします。

  カレンダー制作中

(以上)
2014年10月14日 (火) | Edit |
 今年も残すところあと2か月半ほどになりました。
 2015年のカレンダーも発売されていますね。

 去年,私そういちはそういちカレンダー2014というものを製作し,販売しました。文字がびっしり詰まった,雑誌感覚の読むカレンダーです。
 ↓こういうもの。

カレンダー使用例 (2)

 「そういちカレンダー2015」もつくって販売します。現在,鋭意製作中。

 今日の記事は「そういちカレンダー2014」(10月のページ)からの抜粋です。このカレンダーには【大コラム】という,いちばん長文のコーナーがあって,そこからの記事。 いろんな話題を載せているコーナーですが,今回は世界史の話です。

 ***

騎馬遊牧民という「強者」

 騎馬遊牧民とは「草原地帯に住んで馬を乗りこなし,遊牧(羊などの家畜を移動しながら育てること)によって暮らす人びと」の総称です。彼らの根拠地はアジアからヨーロッパにかけての草原地帯。そこをおもな舞台に「トルコ系」「モンゴル系」など,世界史上さまざまな騎馬遊牧民が活動しました。

 では,騎馬遊牧民が史上初めて登場したのはいつ頃だったのでしょう?

 【選択肢】
  ア.1万年前(世界の一部で農耕が始まった時代)
  イ.6000年前(メソポタミアなどで最古の文明がおこった時代)
  ウ.3000年前(世界の一部で鉄器が普及し始めた時代)

 ***

 史上初の騎馬遊牧民が登場したのは,今から3000~2700年前のシベリア南部でのことでした(正解ウ,林俊雄『遊牧国家の誕生』による)。

 騎馬は一見原始的にみえますが,じつは高度な道具が必要な技術です。安定して馬に乗るための「くら」「あぶみ」「くつわ」などの馬具は,精密さや耐久性が求められますし,部品の要所には金属も要ります。
 なので,鉄器などの金属器が普及するほどに技術が発達しないと,騎馬遊牧民というのは成立しません。騎馬の発明(約3000年前)は,馬車の発明(約5000年前)よりずっと後のことです。

 つまり,騎馬のほうが馬車よりスピードが出て,デコボコ道も行ける,より進んだ技術ということです。

 騎馬遊牧民が武装して集まると,機動性に優れた強力な軍事力になりました。中でもチンギス・ハン率いる13世紀のモンゴル人は,史上最大とされる大帝国を築いたのでした。

 騎馬遊牧民というと「自然で素朴な人びと」というイメージがありますが,もともとは,騎馬という高度の技術を駆使する「強者」だったのです。我々農耕民とは異質だけど,高度の文明を持つ人びと。そんな人たちが強く存在感を放つ「今とはちがう世界」があったのです。 

      弓を射る騎馬遊牧民
(以上)
テーマ:歴史
ジャンル:学問・文化・芸術
2014年08月02日 (土) | Edit |
 もう8月になりました。
 暑い日が続いて,たいへんですね。
 この1週間ほどは,生活や仕事のコンディションを整えようと,いろいろペースダウンしていました。
 ブログもお休みしておりましたが,再開です。
 「休んで,再開する」って,だいじなことだと思います。とくにブログでは。

 このところ月初めには,「今月の名言」というのを載せています。

【今月の名言】(そういちカレンダー2014より)

ぼくはきみの心のなかに実在している。
疑う必要はいっさいないさ。そうだろ。


岡本太郎(美術家,代表作「太陽の塔」「明日の神話」,1911~1996)

     君の心の中に

 今はもう会えない・大切なあの人も,私の心のなかに生きている。
 遠い時代のすばらしい人たちも,そう。

 8月はお盆で墓参りをしたり,終戦の日にさいして戦没者を悼んだり,亡くなった人のことを想う時期です。
 今回の名言は,それにちなんで。

 平野暁臣『岡本太郎』(PHP新書)の最後のページにこの言葉が掲げられていて,それで知りました。

 ***

 この言葉は,「亡くなった人を想う」だけでなく,「遠く離れていても」「今は会えなくても」という場合にもあてはまります。でも,「亡くなった人」の場合のほうが,しっくりくるように思います。

 岡本太郎は,私の年代(今40代後半)にとっては,子ども時代から「テレビにときどき出てくる,有名な芸術家の,ヘンなオジさん」としておなじみでした。でも,十数年前に亡くなりました。
 今回の「名言」は,「心のなかの岡本太郎」に話しかけられているような感じがします。

 岡本のような有名人は,簡単には死ねません。
 多くの人が,どこかで彼のことを想ったり,言及したりする。心のなかで「実在」し続ける。彼の作品や著作や映像をとおして,それが行われます。
 英雄や偉人やスターというのは,そういうもの。

 でも,ふつうの人たちだって,家族や友人がその人のことを,たまには思いだすものです。
 私も,3年ほど前に他界した父のことを,ときどき思います。
 母は,毎日のように思いだしているようです。

 妻は,子どものころいっしょに暮らしてかわいがってくれた,今は亡き田舎の祖父母(じっちゃん・ばっちゃん)のことを,しょっちゅう私に話します。飼っていた三毛猫のタマのことまで,よく話します。じっちゃん・ばっちゃん・タマは,彼女の心のなかに実在している。そうだろ。

 でも,いつか私の父のことも,じっちゃん・ばっちゃんのことも,思い出す人が誰もいなくなるときがくるでしょう。この人たちは,歴史に残る有名人ではないので,当人たちをじかに知る私たちが死んでしまえば,そうなる。

 そのときが,その人たちの「ほんとうの死」なのでしょう。
 でもそれまでは,私たちのなかに「実在」しているともいえるのです。
 
(以上) 
2014年07月03日 (木) | Edit |
 もう7月ですね。そろそろ夏休みのシーズン。
 このところ月初めには,「今月の名言」というのを載せています。

【今月の名言】(そういちカレンダー2014より)

自由とは,必然性の洞察である。

ヘーゲル(ドイツ観念論の哲学者,1770~1831)

ヘーゲル

 ヘーゲルの言葉とされるが,じつはヘーゲルの発想を思想家エンゲルスがまとめたもの。
 「対象の性質や構造を知り,それに応じた働きかけをすれば,望むことを実現する自由を得られる」という意味。だが「自由とは必然性の洞察」というほうがテツガク的。
 コツをつかんで何かがうまくできたとき,なすべきことを行って結果が得られたとき,この言葉をつぶやいてみるとカッコいいかもしれません(^^;)

***

じつは先月は「今月の名言」をやらなかったので,今回はもうひとつ。

どんなに悪いことでも,そのなかに含まれている良いことを除外して考えてはいけない。またより悪いこともそれに伴っていることを忘れてはいけない。

デフォー(1660~1731,英国)『ロビンソン・クルーソー』より

無人島で

 難破して無人島に1人生き残った主人公の独白です。とにかく自分は今生きているのだ。

 この言葉はブログ孤独な放浪者の随想(hajime作)で知りました。若い読書家が,古典からさまざまな言葉や視点を紹介しつつ思索するブログです。
 私も『ロビンソン・クルーソー』は読んだことがあるのですが,この言葉はスルーしていました。
 困ったとき・つらいときには,この言葉を思い出すと,少しは冷静になれそうな気がします。

(以上)
2014年06月06日 (金) | Edit |
 今回は,厳選した「日本史の年代」。「明治維新は何年だったか?」のような知識です。
 以下の,ほんの何個かだけでも覚えておくと,いいかと思います。
 下ヒトケタまで覚えなくても,「だいたい」でもいいのです。
 たとえば「鎌倉幕府のはじまりは1192年」でなくて,「1200年ころ」でも,とりあえずはいいわけです。
 
 以下はそういちカレンダー2014からの抜粋です。これは,昨年末につくって販売した,雑誌感覚の読むカレンダー。その【今月の知識】というコーナーの,6月・7月のページの記事です。

【覚えておきたい日本史の年代】

①645年 大化の改新,天皇中心の国の基礎ができる

②794年 平安京へ遷都,貴族が繁栄した平安時代の始まり

③1192年 鎌倉幕府の誕生,武士の時代の始まり 

④1467年 応仁の乱,戦国時代始まる 

⑤1600年 関ヶ原の合戦,徳川幕府の支配始まる

⑥1868年 明治維新,近代日本の出発

⑦1945年 第二次大戦終わる,現代日本の出発


 ***

【覚えておきたい日本近現代史の年代】

①1868 明治維新

②1904~05 日露戦争

③1914~18 第一次世界大戦

④1941~45 太平洋戦争(日本にとっての第二次世界大戦)

⑤1955頃~75頃 高度経済成長

⑥1973 石油ショック

⑦1990頃 バブル経済終わる


 こういう年号をとりあえず覚えておく。
 すると,本やテレビなどで出てきた事柄について,「いつの頃か」というのがだいたいイメージできます。

 たとえば宮本武蔵のマンガやドラマであれば,「関ヶ原の合戦があった1600年ころにはじまる話だ」とか,「前の東京オリンピックは1964年」という話題であれば,「高度経済成長の真っ只中」ということです。それだけでも,そこでの話がなんとなく「わかる」気がするものなのです。

 それをくり返していると,いろんな「時代」についての自分なりのイメージが描けるようになるでしょう。

(以上)
2014年06月01日 (日) | Edit |
 今回は,世界史の話題。
 「発明」ということを通して,「世界の見方」のだいじな側面を考える話です。

 以下はそういちカレンダー2014(6月のページ)からの抜粋です。これは,昨年末につくって販売した,雑誌感覚の読むカレンダー。その中に【大コラム】という,いちばん長文のコーナーがあって,そこからの記事。


紙の発明から考える

 紙が発明されたのは,2000年前ころの中国です。その製造法は「樹や草からとれる植物繊維をほぐして一定の成分が入った水に溶かし,すくいあげて固める」というもの。

 紙以前にも,古代エジプトにパピルスという,紙に似たものがありました。
 パピルス草という水草を薄く切ってタテヨコに貼りあわせたもの。しかし,紙のように折ったり綴じたりできる丈夫さに欠けていましたし,パピルス草の産地は限られていました。
 その点,紙はずっと丈夫で,紙の材料に適した植物は各地にありました。

 このように紙はすばらしい発明だったので,のちには世界中でつくられるようになったのです。

 では,紙(製紙法)の発明は,一度きりのものだったのでしょうか?それとも,このくらいの発明は,別のときに中国以外でも行われたのでしょうか?

 ***

 紙の発明は,歴史上一度きりのものでした。世界で今つくられている紙は,その起源をたどると,すべて中国での発明に行きつきます。

 製紙の技術は西暦700年代にイスラム世界へ,1200年代までにはヨーロッパへと,世界に広まっていきました。その間,世界のどこかで独自に製紙法が発明されることはありませんでした。
 本格的な発明というのは,めったにないことなのです。

 紙ほどの大発明でなくても,ほかにも似た話はあります。
 例えば「安全ピン」は,1840年代にアメリカで発明されたものですが,2500年前のローマの遺物の中にも同様のものが発見されています。
 しかし,それは後世には伝わりませんでした。そして2千年以上経って,「再発明」されたわけです。
 
 2千年の間に,安全ピンくらいのものはどこかで発明されてもよさそうなのに,それはなかった。意義ある創造というのはそれだけ困難なのです。さまざまな努力や条件が重なってはじめてできる,一種の奇跡なのです。

参考文献:山田慶二『技術からみた人間の歴史』

    安全ピン

(以上) 
2014年05月07日 (水) | Edit |
 ゴールデンウィークも終わりました。私は4日から2泊3日で妻の郷里へ行き,昨夜帰ってきました。
 今回は,仕事開始にちょうどいい「名言」かもしれません。
 
【今月の名言】(そういちカレンダー2014より)

ウィンストン・チャーチル(第二次世界大戦時の英国の首相,1874~1965)

われわれの仕事を行うには,
大量の書類を読む必要がある。
だが,ほとんどの書類が長すぎる。


 何かの計画にせよ報告にせよ,ほとんどのことは書類1枚程度で伝えられる。
 できないなら,考え・内容が混乱しているのだ。その仕事を見直す必要あるのでは?

 書類の山

 **

 この言葉は,木下是雄『理科系の作文技術』(中公新書)で知りました。おすすめの名著です。

理科系の作文技術 (中公新書 (624))理科系の作文技術 (中公新書 (624))
(1981/01)
木下 是雄

商品詳細を見る


 同書の冒頭にこの言葉が引用され,出典(英書)も示されています。私が持っている2,3冊のチャーチル伝には,この言葉はみあたらなかった。

 この言葉は,1940年に首相に就任したチャーチルが,政府の各部局に送ったメモからのもの。
 1940年というのは,英国がナチス・ドイツの脅威に直面していたとき。ひとつ間違えば,英国はドイツに征服されかねない状況でした。そのような「危機の時代」に首相となったのが,チャーチルでした。

 メモには,「文書の書き方に」について,具体的なつぎの指示があります。

《1.報告書は,要点をそれぞれ短い,歯切れのいいパラグラフにまとめて書け。

2.複雑な要因の分析にもとづく報告や,統計にもとづく報告では,要因の分析や統計は付録とせよ。

3.正式の報告書でなく見出しだけを並べたメモを用意し,必要に応じて口頭でおぎなったほうがいい場合が多い。

4.次のような言い方はやめよう。:「次の諸点を心に留めておくことも重要である」,「……を実行する可能性も考慮すべきである」(以下略)》


 **

 1930年代末,ヒトラーのナチス・ドイツは,つぎつぎと周辺諸国を軍事力で制圧していきました。

 そのようなナチスに対し,英国の政府は,当初は強硬な対応はとりませんでした。「ある程度好きにさせれば,ヒトラーも満足しておとなしくなるだろう」という見通しのもと,「ヒトラーとの妥協点をさぐるほうが,平和的で得策だ」という意見が有力だったのです。

 これに対し,「ヒトラーは極めて危険だ,徹底抗戦すべきだ」と主張したのが,チャーチルでした。
 「ヒトラーの危険性」が明らかになる中で,チャーチルは首相となりました。そして,強烈な意思とリーダーシップで,ナチスとの戦争を指導しました。

 上記の「文書を短く」と指示するチャーチルのメモは,当時の「緊張感」が背景にあるのでしょう。

 チャーチルほどの重たい危機感や緊張感は,私たちには縁遠いとは思います。
 でも,書類ひとつにしても,ピシッと引き締まったものを出していきたいですね。

(以上)
2014年04月18日 (金) | Edit |
【今月の名言】(そういちカレンダー2014より)
板倉聖宣(いたくら・きよのぶ 教育学者,科学史家)

聞くは一生の恥 聞かぬは永遠の謎 
こっそり知ろう常識は


 板倉聖宣さんの著作に,『発想法かるた』(仮説社)という本があります。板倉さんオリジナルの,発想を豊かに・柔軟にしてくれる「創作ことわざ」を集めた本です。今回は,そこからの引用。

 ふつうは「聞くは一時の恥,聞かぬは一生の恥」といいます。
 しかし実際は,へたに聞くと「この人はそんなことも知らなかった」と後々までバカにされたりするものです。

 だから,常識はこっそり知る。聞くのは気安い間柄だけ。
 そして,それなりに勉強したら「わからないことはわからない」と言える仲間をつくりましょう。

  永遠の謎

 『発想法かるた』には,こんなことわざが何十も載っています。

 この本をつらぬくテーマには,「弁証法入門」ということがあります。

 「弁証法」とは何か。
 とりあえず「この世界のさまざまなものごとの関連・運動・変化・発展をとらえる,哲学的な論理の世界」だと述べておきます。
 そういう分野というか,切り口が,哲学の世界にはあるのです。

 「対立物の相互浸透」「量質転化」「否定の否定」「矛盾」といった概念・言葉があります。これらはみな弁証法のキーワードです。

 弁証法は,一般には難しい・奥の深いものとされますが,それをこの本ではやさしく,たのしく述べています。

発想法かるた (ものの見方考え方シリーズ 2)発想法かるた (ものの見方考え方シリーズ 2)
(1992/04/10)
板倉 聖宣

商品詳細を見る

(以上)
2014年04月01日 (火) | Edit |
 今日4月1日は,新年度のはじまり。
 こういう時期は,「勉強したい」「成長につながる何かをしたい」という気持ちがおこってくるものです。

 今回は「勉強の秘訣」のような話。
 「これを実行すると,成長できて,いろんな場で役に立つ力がつく」ということが,ひとつあるのです。

 それは,「文章を書く」ということ。意識して「人に読んでもらうために書く」ことです。

 「書くこと」は,学校教育でも,多くの勉強家たちのあいだでも,じつはあまり重視されていません。

 あるいは,学校で作文を書かせることがあっても,その「書かせ方」が「社会のニーズ」とズレていることが多い。そこでめざすものが文芸的すぎたり,学術的すぎたりするのです。

 以下,『そういちカレンダー2014』より。
(さらにその原典は私の電子書籍『自分で考えるための勉強法』です)

 ***

文章を書いてみよう

 勉強というと,まず「教科書や本を読む」ことをイメージします。
 それも大事ですが,「考える力をつける」ためには,読んでいるだけでは足りません。それだけだと,どうしても頭の使い方が受け身になってしまいます。

 考える力をつけるには,文章を書く必要があります。
 100冊読める時間があったら,読むのは50冊くらいにして,残りの時間は書くことに使いましょう。

 書き始めたとしても,最初は思うようには書けません。

 でも,気にしないでください。
 
 初めは,日記程度でいいと思います。日常生活での体験,本・映画・番組の感想,最近のニュースのことなど,何でもいいから気軽に書くことです。書き慣れない人は,100字,200字で十分です(ちょうどツィッターの長さ)。そのうち,もっと長く書けるようになります。

 目標はまず,どんなテーマでもいいから,500~1000字の文章を書けるようになることです(新聞の1面のコラムは500~600文字)。
 それを何本も書きながら,次のステップとして400字詰め原稿用紙で10枚くらいの論文やエッセイを書くことをめざしましょう。それが月に1~2本も書けたら,かなり本格的なレベルです。 

 とにかく,まずは短いレポートをたくさん書くことです。
 力をつける方法はこれに尽きる,といってもいいです。
 でも,実行する人は少ない。

 書くことで,本を読むにしても読み方が変わってきます。知識を自分の中に主体的にとり込んでいく感じになるのです。

 そして,できれば書いたものを誰かに読んでもらいましょう。
 アドバイスをくれる先生のような人がいれば幸せです。
 そんな先生がいなければ友だちでもいいです。
 感想を言ってくれなくても,気にしない。そういう友だちがいないなら,自分で自分の読者になりましょう。

電子書籍『自分で考えるための勉強法』より)

  読む・書く

(以上)
テーマ:思うこと
ジャンル:学問・文化・芸術
2014年03月17日 (月) | Edit |
 今回は,そういちカレンダー2014から。
 昨年末につくって販売した,雑誌感覚の読むカレンダーです。
 その中に【大コラム】という,いちばん長文のコーナーがあって,そこからの記事。

 【大コラム】の記事は,もともとはこのブログに載せていたもの。それを700~800文字におさまるよう再編集しているのです。
 文章を短く書きなおすのというのは,いろいろ発見があります。
 相当煮詰めて書いたつもりの文章でも,「まだまだそぎ落とせるところがあるんだ」などと感じます。
 
 ***

「問題」への2つのアプローチ

 私たちは,生活の中でさまざまな問題につきあたります。仕事のトラブル,人間関係,病気,お金がない……。
 そんなとき,二通りのアプローチがあるはずです。

 ひとつは,「これはどういうことなんだ?なぜこうなった?」と状況を分析して対策を考える,というもの。
 これは,学問のやり方です。
 学問のやり方を発展させた結果,近代科学が生まれました。

 もうひとつのやり方では,自分の外で起こっている問題のあり方よりも,問題を受けとめる自分の心のあり方を問題にします。
 「くよくよ考えてもしかたない。受けとめ方を変えよう」というのです。世界についての受けとめ方を変えることによって,問題を問題にしなくなる。
 これは宗教のやり方です。

 神のような,絶対的・超越的な存在をおき,そこに全幅の信頼を寄せることによって「安心」する。
 それによって,世界の見方も変わってくるということです。そのことで,大きな視野や広い心を得る人も少なくありません。

 また,宗教でも「いいこと・悪いことは前世の報い」のように,一応は「なぜ」を説明したりもします。でも結局は神や仏を原因にするので,あまり説明になっていません。

 「悟り」とは,「問題を問題としなくなった境地」と言えるでしょう。
 どの程度の問題まで問題としなくなったかによって,悟りのレベルにちがいが出てきます。

 こういう説明を,私(そういち)は学生時代に武道家の南郷継正という人の著作で知りました。あれから少しは本を読みましたが,学問や宗教の本質について,これほど簡潔・明快な説明にはお目にかかっていません。

(秋田総一郎『自分で考えるための勉強法』ディスカヴァー21 より)

  2つのアプローチ
(以上)
2014年03月13日 (木) | Edit |
【今月の名言】(そういちカレンダー2014より)
マックス・デルブリュック(分子生物学者,1969年ノーベル賞)

講演・発表にあたっての心構え…「デルブリュックの教え」

ひとつ,聞き手は完全に無知だと思え。
ひとつ,聞き手は高度の知性を持つと想定せよ。


 いろいろなところで引用されている名言です。

 「聞き手に専門知識がなくても,きちんと説明すれば高度の内容も理解してもらえる」ということ。
 聞き手への配慮と信頼。
 人に何かを伝える上で大事な姿勢です。

 でも残念ながら,この「教え」とは逆のことをしているケースは多いです。
 つまり,専門用語や恰好つけたコトバをたくさん使っているのに,月並みな常識しか語っていない,あるいは論旨が通っていない……

 プレゼン

(以上)
2014年03月08日 (土) | Edit |
 昨年末に「そういちカレンダー2014」というものをつくりました。
 その3月のページの画像を,この記事の下のほうに貼っています。

 このブログの記事をおもな材料にして,さまざまなコンテンツを詰め込んだ雑誌感覚のカレンダーです。
 文・イラスト・レイアウトとも私・そういちによるものです。
 
カレンダー使用例 (2)

 もう時期は過ぎていますが,販売もしています。ご注文後,数日でお届けします。

・1冊1000円(送料込み,10冊以上ご注文の場合1冊800円)
(仕様)A4判14ページ,ダブルループ製本

・ご注文は,so.akitaあっとまーくgmail.com まで下記事項を記したメールをお送りください。
 ①お名前 ②お届け先住所 ③ご注文冊数 
 代金は後払い。商品発送とともに振込先(郵便振替か楽天銀行)をご案内します。
 

 カレンダーは,以下の画像のようなもの。画像は3月のページ。記事は,月ごとにちがいます。

カレンダー2014年3月
 
2014年02月13日 (木) | Edit |
 今回は「そういちカレンダー2014」の2月の記事から。
 以前,今回の記事の2~3倍の長さでアップしていたのを,カレンダー用に短くしました。

 関連記事:5分間の世界史 インドカレーの歴史

 この記事は,私としてはかなり手ごたえがあり,読者のみなさんにも好評でした。
 それを書きなおしたのです。 

 短くすることで,損なわれるものはもちろんあるのですが,一方で内容がより鮮明に・シャープになるという面もあります。
 自分の書いたものを大幅に短く書きなおしてみるというのは,興味深い体験です。たいていのことは,うんと短く書いても表現できるのだとわかります。よい文章修業になります。


インドカレーの歴史

 インド人はいつからカレーを食べていると思いますか?
 
 【選択肢】
 ア.今から3000年ほど前 イ.1000年ほど前 ウ.500年ほど前 エ.200年ほど前

 カレーとは「唐辛子・ターメリック・クミン等々の香辛料と肉や野菜などの具を煮込んだ,濃厚なスープ」と定義しておきます。

 ***

 現在のインドカレーの基礎ができたのは,1500年代のこと(正解ウ)。
 ただし,ここでカレーとは,「唐辛子入りの辛いカレー」です。

 1500年代にポルトガル人が持ち込むまで,インドに唐辛子はありませんでした。

 唐辛子はアメリカ大陸の原産で,ヨーロッパの船が世界を行きかう「大航海時代」になって,初めてインドに伝わりました。それ以前にも,さまざまな香辛料を使ったカレーに似た料理はありましたが,唐辛子がないのでそれほど辛くありません。

 また,インドのカレーには鶏肉・羊肉がよく使われます(豚肉・牛肉は宗教上のタブーであまり使われない)。じつは肉食の一般化も,インドでは1500年代以降です。

 つまり,騎馬遊牧民(草原地帯で馬を乗りまわし,羊などの家畜を育てる人びと)の一派であるムガール人が1500年代にインドに攻め入って,インドを支配するようになってからです。
 騎馬遊牧民は家畜の肉を食べるので,ムガール人がインドに肉食を普及させたということです。

 インドは古い伝統を持つ大国です。だから,その代表的な料理のカレーは,インド人が古くから独創的につくっていたと思いがちです。
 でも,インドカレーはさまざまな国の文化を融合したもので,その原型が固まったのは数百年前。

 つまり,多くの異文化の影響を受けながら,その国の文化はつくられるのです。
 自国の文化の何もかもを,独自につくり出すというのは,ありえないのです。

 (コリンガム『インドカレーの歴史』より)

  カレーを食べるガネーシャ

(以上)
テーマ:歴史
ジャンル:学問・文化・芸術
2014年02月07日 (金) | Edit |
【今月の名言】(そういちカレンダー2014より)
マザー・テレサ(カトリック修道女,慈善事業家,1910~97)

釣り道具も持てないほど
弱っている人を助けているのです。


 インドの大都市の,貧しい人びとが住む地域で,困窮した人たちを支援していたマザー・テレサ。

 彼女にある人が「魚を与える(施しをする)よりも,魚の取り方(自立の仕方)を教えては?」と言いました。それに対し,彼女が言ったのが,この言葉です。

 「魚の取り方=自立の仕方」を教えるのは,たしかに大切。
 でも,それがあてはまらないこともある。

 彼女は「貧しい人の中でも最も貧しく,弱っている人」のために働きました。

魚を与える

(以上)
2014年02月01日 (土) | Edit |
 昨年末に「そういちカレンダー2014」というものをつくりました。
 その2月のページの画像を,この記事の下のほうに貼っています。

 このブログの記事をおもな材料にして,さまざまなコンテンツを詰め込んだ雑誌感覚のカレンダーです。
 文・イラスト・レイアウトとも私・そういちによるものです。
 
カレンダー使用例 (2)

 もう時期は過ぎていますが,販売もしています。ご注文後,数日でお届けします。
 (でも,昨日1冊注文をいただきました)

・1冊1000円(送料込み,10冊以上ご注文の場合1冊800円)
(仕様)A4判14ページ,ダブルループ製本

・ご注文は,so.akitaあっとまーくgmail.com まで下記事項を記したメールをお送りください。
 ①お名前 ②お届け先住所 ③ご注文冊数 
 代金は後払い。商品発送とともに振込先(郵便振替か楽天銀行)をご案内します。
 

 カレンダーは,以下の画像のようなもの。画像は2月のページ。記事は,月ごとにちがいます。

そういちカレンダー2014年2月
そういちカレンダー2014年2月
 
2014年01月11日 (土) | Edit |
 この記事は12月29日作成。当分の間2~3番目に表示されます。

 「そういちカレンダー2014」発売中!

 下記の画像のように,歴史や科学などに関する記事がぎっしり詰まった「読むカレンダー」をつくって販売しています。トイレの壁とか,家族や仲間が立ち止まって読むようなところに貼ってください。
 周りの人との共通の話題や,「話のネタ」「考えるきっかけ」を得られるはずです。


 (画像は1月分。記事の内容は毎月ちがいます。現物のサイズはA4判)
そういちカレンダー1月・見本

【このカレンダーのコンテンツ】
 ①四百文字の偉人伝 古今東西の偉人を400文字程度で紹介
 ②今月の名言 世界の見方が広がる・深まる言葉を集めました。
 ③大コラム ④小コラム 世界史・勉強法などさまざまなテーマ
 ⑤今月の知識 統計数値・歴史の年号・基本用語などを短く紹介
 ⑥各月の日付の欄に偉人の誕生日

 これらの記事は,このブログの記事と私そういちの著作(『四百文字の偉人伝』『自分で考えるための勉強法』いずれもディスカヴァー21より出版)がおもな素材です。
 このカレンダーから,たとえばこんな会話や刺激が生まれます。

 「今日1月27日ってモーツァルトの誕生日なんだね。〇〇さんと同じ」
 「地球が太陽の周りを一周する距離って9億4千万キロかー。たしかに宇宙旅行だ」
 「GDPっていう数字があるんだ。470兆円! 知ってた?」
 「私も勝海舟のように,新しい何かをみつけたいな」

 このカレンダーは,人とのコミュニケーションの道具になります。

【サポート付き】
 読者の方が,カレンダーの記事についてのご質問や感想を,作者のメールアドレス(下記のso.akita…)かこのブログのコメント欄に送ってくださった場合,必ず返信いたします。
 いわば「ユーザーサポート」付き。
 読者の方がたと,ぜひ対話できればと思っています。

 ご購入方法は,画像の下に↓

我が家の壁に貼ってある「そういちカレンダー」。上に貼ったのは表紙。

カレンダー使用例 (2)

 我が家では,メインのカレンダーである「書道カレンダー」(妻が書道教師なので)
の横にサブのカレンダーとして貼っています。2冊目のカレンダーとしてどうでしょう?

【カレンダー仕様】 A4サイズ,全14ページ
 ダブルループ製本,極厚口の上質紙(アイボリー)

【価格】
 1冊1000円(送料込み,「サポート」付き)
 
 10冊以上ご注文の場合,2割引きの1冊800円

【購入方法】
 下記のメールアドレスまで「①お名前②お届け先住所③カレンダー〇冊」の3点を書いたメールをお送りください。

 カレンダーの発行者である「そういち」のメールアドレスです。

 メール送り先:so.akitaあっとgmail.com  「あっと」は@に変換

 支払は,商品到着後。遅くとも5~6日で商品を郵送にてお届けします。
 その際,代金振り込み先(郵便振替または楽天銀行の口座)をご案内します。
 
【PDF版の販売】 
 住所・氏名という個人情報を伝えるのに抵抗がある方は,上記アドレスにハンドルネームなどで,「カレンダー注文」とのみメールをお送りください。カレンダーの全ページのPDFファイルを添付して返信します。あるいは,この記事あてに「PDFファイルの送り先のアドレスを書いた鍵コメ」を送って頂いても可。このアドレスは普段使っていないものでも,いいわけです。

 お値段は紙版の半額の500円(返信のメールで振込先をご案内します)。
 複製は「このカレンダーを普及させる」という主旨で,かつ「非営利」の場合に限ってオーケーです。

(以上)
テーマ:勉強
ジャンル:学問・文化・芸術
2013年12月27日 (金) | Edit |
 数日以上更新が途絶えていました。
 今年1月にブログを開始してから,はじめてのことです。

 トップの記事にある「そういちカレンダー」の製作の追い込みと,郵送などの作業に追われていたのです。
 勤めの仕事の時間以外の大部分を,その作業に費やしてきました。

 でも,それも昨日でひと段落。
 昨日は,これまでに注文のあった方たちに,はじめての商品の「出荷」(郵便での発送)をしました。
 最初のお客様です。ありがとうございます。

 その出荷数ですが,7名の方に計18冊。
 「少ないな」と思われるかもしれません。
 でも,これがスタートだと思います。

 今は何千,何万という発行部数になっている,ミニコミの雑誌が,最初は「何十部」だったということも,あるのです。

 とにかく,買ってくださる方がいた。
 ここから,いかに広げていくか。

 作者としてはこのカレンダー,「なかなかのものができた」と思っています。
 いろいろ「発展途上」な部分はあるにせよ,このカレンダーをよろこんでくれる方が 世の中にはきっといるのではないかと思っています。
 そのような方たちの毎日に,ちょっとした刺激やたのしみをもたらす一助になってくれればいいなと……
 
 それだけに,どうにかして広げていきたいと思っています。
 「全然売れない,すごい商品」に終わらせたくないですね……

 ***

 あとは,「思い立ったことを実行して,めざすものを完成させた」というのは,やはりうれしい気持ちです。
 11月の末に,ふと「こういうカレンダーを(おくればせだけど)つくろう」と思い,取り組みはじめました。
 完成に1か月弱かかりました。

 1人で60本あまりの記事をまとめ,30あまりのイラストを描いて,編集・レイアウトをしました。
 このカレンダーには,ひと月ごとに5本のコラムとイラストがびっしり詰まっているのです。(トップの記事にあるカレンダーの画像をごらんください)

 このように「1人で最後までやる」というのは,重要な感覚だと思いました。

 もちろん,「1人でなんでもやる」ということが,いい結果につながるとはかぎりません。
 1人でできることには,当然限界があります。
 でも,「1人でやるしかないときに,1人でやりぬく」というのは,やはり重要ではないか……そんなことを,やってみて感じました。今回のカレンダーについては,私は「1人でやるしかない」という状況でしたので……

 そして,完成して「出荷」してみると,「製品そのものの完成」じたいは,やはり「スタート」にすぎないとも感じます。製品を世の中に広めていくこと・売り込んでいくことこそが,さらに重要なのだ,と。
 そしてそのためには,人とのつながりが何より大切。
 それを,自分なりの,ごくささやかなスケールの取り組みで実感しています。

 もしも,このカレンダーに関心を持ってくださる方がいらしたら,ぜひ「広める」ことに手を貸してください。
 
 このカレンダーをつくった背景,考え方等についてもぜひ述べたいのですが,それはまた近いうちに。

(以上) 
テーマ:勉強
ジャンル:学問・文化・芸術
2013年12月01日 (日) | Edit |
 この3日くらい,更新が途絶えてしまいました。
 「3日」空いたのは数か月ぶり。これまでめったになかったこと。

 じつは,4日ほど前にふと思いたった,ささやかなプロジェクトといいますか,ある印刷物の作成に(お勤め以外の)時間を使っています。
 それは,このブログの1年の記事を抜粋・編集したような,小さな印刷物の作成です。

 「偉人伝」とか「勉強法」とか世界史関係とか,その他もろもろの記事を集めて,一種の冊子にしたようなもの。これを,なんらかの形でブログの読者の方やご縁のあった方にお届けできないか,読んでいただけないかと思っています。

 ブログも電子書籍も,まあ時代の趨勢だし悪くないですが,やっぱり紙で読んでもらうのが,私は好きです。
 この印刷物が,読者の方たちとつながるためのツールになってくれればいいなあ…とも思います。

 こういうのは,やはり年内に完成させたいので,急がないといけません。
 現在がんばって作業中ですので,詳細については,また後日。

(以上)