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2013年07月20日 (土) | Edit |
7月の団地の風景
7月の団地の風景。7月14日の猛暑の日,修理の済んだデジカメで。

7月6日の記事で,コダックのデジカメV570を修理に出すという話をしました。

6~7年使った愛着のあるコダック製のデジカメが壊れた。でも去年「経営破たん」したコダック(会社は存続)で,修理の受け付けはどうなっているんだろう? コダックに電話したら,修理・メンテを引き継いでいる会社がわかって,そこへカメラを宅配便で送った。先々週のことです。

1週間後,予定通りカメラが直り,戻ってきました。修理代金は,宅配便の代引きで支払う方式。レンズを動かすモーター関連の修理をして,1万4000円ほど(配送料含む)。

***

あと,思い切って,2年前に壊れたまま放置しているリビングのエアコンも,修理を頼むことにしました。このエアコンはシャープ製。 最近,経営危機がとりざたされたシャープ。ちょっとコダック的な要素があります。修理の体制は今どうなっているのか?

先々週の後半,シャープに電話すると,すんなりと2日後の日曜日に来てくれました。シャープ製品の修理を請け負うグループ会社のスタッフの人です。

でも,こちらは修理できませんでした。室外機のファンの動きを制御するプリント基板に故障があったのだそうですが,そのプリント基板の在庫がない。ウチのエアコンは13年前(2001年)の製品です。そのくらい古くなると,そういうことがある。

たかだか13年前の製品で,修理用部品の在庫がない……

メーカーにとっては,「たかだか13年前」ではないのかもしれません。「13年」は大昔なのでしょう。そんなに長く使ってもらってもねえ…というわけです。

でも,当時20数万円で買った製品です。10年20年くらい使うのはあたりまえのように思います。少なくとも,私のように考える人は,今は増えているはず。

そして,メーカーによっては「長く使う」ことに対応しているところもあるでしょう(日本の家電業界では,どうなのかはわかりませんが)。でも,シャープは残念ながらそうではなかったようです。

シャープの製品は,デザインが結構好きだったのです。いかにも日本の家電らしいゴテゴテ感がない。かといっていかにも「美しいでしょう」と頑張っている感じでもない。つまらない「凡人」な感じ,プレーンな感じの良さが,シャープの製品にはあったように思えます。少なくとも,私が今よりもいろんなモノを買っていた90年代から2000年代前半にかけては,そうでした。

でも,修理できないんじゃ,しょうがない。

というわけで,今年の夏も,ウチのリビングはエアコンなしでいきます。この夏に,お友だちがウチに集まる機会もあります。いらっしゃる方は,申し訳ないのですが,Tシャツなどの涼しめの格好で来ていただいたほうがいいかもしれません…

(以上)

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テーマ:あれこれ
ジャンル:学問・文化・芸術
2013年07月20日 (土) | Edit |
まとまった文章・作品を書きたいなら,ブログなんて書いている場合ではない,という考え方があると思います。

ブログの文章の基本は,「小さなピース(かけら・断片)」です。理想的には数百文字くらいで,その枠内でまとめられる何かを題材にする。

どうしてもこじんまりした,ちょっとした話題が中心になります。

人生や社会の大問題を論じることもありますが,そのときは,系統的にあれこれ分析することはなく,感覚的な意見,抽象的な思いを述べてまとめる。その意見や思いを,どのように語るかで勝負する。鋭く語ったり,熱く語ったり,笑えるように語ったりするわけです。

これはこれで,面白いと思います。

「小さなピース」の世界は,今の文化の主流になっています。これは,最近はよくいわれることです。

音楽ならアルバム全体を聴くのではなく,1曲ずつダウンロードする。長編映画よりも,ネットで短い映像をみる。百数十文字のつぶやきを追いかける。ネット上だけでなく,紙の雑誌の記事も,数百文字以内の短いものが増えている。

この傾向は,これからますます強まっていくでしょう。

でも,文章を書くとき「小さなピース」ばかりを追いかけていると,長い時間をかけてまとまった作品をつくることができなくなります。個人の時間はかぎられています。 

だから,長編で何かをものにしたいなら,ブログなんか書いている場合ではない,というわけです。私も,以前はそんなふうに思っていました。

でもある時期から,「ブログを,長編の・まとまった何かを完成させることに使ってみよう」と思うようになりました。

私には,「こんな本を書いてみたい」と思うテーマがいくつかあります。その原稿の一部または大部分もできています。それを,ブログの記事にして公開していこう。

それを重ねながら,ブログ上で「本」にする原稿をつくっていったらどうだろうか。公開することで,読者からの反響があれば,書くことにも弾みがつく。反響をもとに,内容もさらに充実させることができるだろう。

そう考えて,このブログをはじめました。

このブログの記事には,いくつかのシリーズがあります。
団地リノベのこと四百文字の偉人伝〇千文字の偉人伝5分間の世界史となり・となりの世界史

これらは,みんな「本」の形にまとめたい,と思って記事を重ねています(『四百文字…』については,すでに出ている電子書籍を紹介したい,ということがありますが)。

もちろん,出版のあてなどありません。でもとにかく,「1冊分」の完成原稿として誰かに読んでもらえるかたちにはしたい。すべてのシリーズでそれができなかったとしても,いくつかはそこまでもっていきたい。

そういうわけで,このブログの記事は,ほんとうは「小さなピース」としては書かれていないものを,あえて細切れにして(多少手を加えて)アップしているものが多いです。新聞の連載小説みたいな感じです。

そういうのは,ブログの記事としては,輝いてこないのかもしれません。お客さんを呼びにくいのかもしれない。そもそも,「小さなピースでなく,まとまったものを」なんて,時代の流れに逆行しているのかもしれません。
 
でもまあしょうがないなあ,やりたいことをやるしかないなあ,ということでやっております。
 
「本」を書きたいんだったら,ほんとうはこんな記事を書いている場合ではないのでしょう。でも,たまには自分のやっていることを自分で確認したくて,書きました。

(以上) 
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