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2013年09月13日 (金) | Edit |
 「自分で考える勉強法」シリーズの45回目。

 「読書論」の話を続けています。
 このところは,本を読むうえでの「スタイル」について述べてきました。どこで,どんなふうに読むか,どんなふうに本をさがすか,といったこと。
 今回は,また少しちがう切り口で。「本にかけるお金」のこと。


「本代にいくらかけよう」とは言えない。でも……

 「本代にいくら使えばいいか」と聞かれても,具体的に答えるのはむずかしいです。人によって,生活の事情というものがあるからです。

 でも,「住むところや洋服やクルマにお金をかけてしまうようではちょっと……」ということは言えます。ここで「お金をかける」というのは,「その人の収入からみて,平均以上にお金を使っている」ということです。

 たとえば,二十代のふつうのサラリーマンが,背伸びして自分の年収ほどもするクルマを買ったりしたら,もう本を買うお金は残っていないでしょう。
 クルマが好き,クルマで出かけるのが好き,それでほかに関心事もない,というのならいいのです。でも,知的な世界の追求に関心があるのなら,クルマにお金をかけているようでは,たいした上達は望めないでしょう。

 本を読むのもドライブも,どちらも好きだというのなら,安いクルマはいくらでもあります。何百万円のクルマを買うかわりに,何十万円や何万円のクルマを買えばいいのです。それで楽しいドライブをしましょう。残るお金を本につぎ込んだら,相当買えます。

 もっとも今の時代は,「ぜいたく品にお金をかけて,本を買わない」という人は減っていると思います。
 それより,「とにかくお金を使わない,だから本も買わない」というほうが多いでしょう。「本を買うお金があったら,今は貯金だ」という若い人は,少なくないと思います。
 
 でも,勉強したい気持ちがあるのなら,何とかやりくりして,できる範囲で本を買ってください。若いときに本を買わないで過ごしてしまうのは,あまりにもったいないです。

 「将来,もう少し給料が増えたら,本を買おう」などと考えてはいけません。

 若いころに使った1万円の本代は,歳をとってからの5万円,10万円に匹敵する値打ちがあります。
 子どものとき,お年玉でもらった1万円は,使いでがありました。それと同じです。

 若いときほど,少ない費用で多くのものを得ることができます。
 若いときに本代をつぎ込むほうが効率がいいのです。

 「収入からみて,かなり本にお金をかけている」というのが,望ましい状態です。
 でも生活の事情で,どうしても本を買う余裕なんてない,という人もいるでしょう。
 そういう人は,図書館を使うのです。図書館は,使う気さえあればいろいろ使えます。お金がない本好きの味方になってくれます。

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(以上,つづく)
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