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2013年09月19日 (木) | Edit |
 「自分で考える勉強法」シリーズの47回目。

 「読書論」の話を続けています。
 このところ,「本代にいくらかけるか」「ときには高い本も買う」といった,本の買い方のことを述べています。これも,「読書論」のだいじな要素です。今回もそのつづき。


「いつか読むかも」という本は買っておく。
お金が許すのなら。


 ふつうの,教養や楽しみのための読書だったら,「これから読もう」と思う本を買います。
 でも,もっと深い勉強や,文章を発表するなどのアウトプットを志す場合は,ちがいます。
 
 買うのは,「これから読もう」という本だけではありません。
 「今は読まないけど,いつか読むかもしれない」という本も買うのです。

 私が尊敬する板倉聖宣さんという学者は,「研究テーマに関する本は全部集める」というやり方をします。

 板倉さんは,いつも複数の関心やテーマを持っていますが,そのときどきで集中できるのは,ひとつのテーマに絞られます。あるとき,「A」というテーマで研究していたとします。
 そのとき,「いつか取り組みたい」「面白そうだ」と思っている「B」や「C」に関する本をみつけたら,買っておきます。すぐに読むのではなく,ただ買っておく。

 それを積み重ねると,「A」に取り組んでいる間に「B」や「C」に関する情報も,相当集まっています。
 やがて,「B」に集中するときがきます。そのときには,「B」についての資料は大部分集まっていて,「あとはこれとこれを集めれば全部」というふうになっています。そこで,「あとの足りないもの」を短期間で集中的にさがして集めます。

 そんな達人の域には,なかなか行けません。

 でも,私たちだって,それなりの真似をしたらどうでしょうか。「今読むわけではないけど」という本も買ってみるのです。

 そんなふうに買った本を,数年後に初めて読んで,実にいい本だったことがあります。本はすぐに品切れ・絶版になってしまいます。古書を探しても,すぐにはみつからないことも結構あります。
 
 あのとき買っておいてよかった,と思います。

(以上)
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