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2013年10月07日 (月) | Edit |
 「自分で考える勉強法」シリーズの54回目。

 このところ,「文章論」について述べています。
 今回は「読んでもらう範囲や完成度に応じた,アウトプットの段階」というテーマです。

 その「段階」の最終形は「世間に公表する」ということですが,「内輪で読む」など,その前段階もある,ということ。

 ではブログというのは,アウトプットとしてどのような「段階」なのか? 
 私は,「世間に公表する」段階にあたると思います。不特定多数の目に触れる可能性があるのですから。ここは,異論もあるとは思います…
  
 私は,「何千人に読まれてもいいように」と思って,このブログを書いています。実際にはそんなに多くの読者はいないわけですが,大勢の人に読んでもらうつもりでやっているのです。


アウトプットには三段階ある。
1 自分だけが読む
2 仲間に読んでもらう
3 世間に公表する


 いきなり完成品を書こうとすると,書けなくなります。本や雑誌の文章,学術論文などがアウトプットとしての「完成品」ですが,アウトプットのかたちはそれだけではありません。

 アウトプットには段階があります。(1)自分だけが読む,(2)仲間に読んでもらう,(3)世間に公表する,という三つの段階です。「アウトプットには段階がある」というのも,板倉聖宣さん(教育学者,科学史家)から学んだことです。

 「自分だけが読む」段階というのは,「おぼえ書き」や「研究ノート」といったものを指しています。
 ここでは,まともな文章になっていなくてもいいから,考えたことや調べたことを片端から書く。自分さえわかればいいのです。

 つぎに「仲間に読んでもらう」段階です。
 ここでは,人に読んでもらうため,文章として一応完成されたものを書きます。
 でも,データの収集や内容の整理は,まだ不十分でもかまいません。不確かなことや,余計なことも書いていいのです。信頼できる仲間うちでなら,それが許されます。

 そして,仲間の意見や感想を参考にして,次の段階へ進むかどうかの判断を行います。
 多くの場合,ここで「これでは駄目だ」ということになるのです。そのときは,落ち込みます。そこでかなりの人は,自分の作品を仲間の批判にさらすことをためらってしまいます。
 しかし,きちんとしたものをつくりたければ,ここを乗り越えないといけません。

 それでも,人からきびしいことを言われるのは,やはりつらいものです。傷つきやすい人は,ちょっと何かを言われただけでやる気をなくします。

 そういう人は,作品を見せる相手をよく考えることです。「この人だったら,少々のことを言われてもいい」という信頼関係のある人にだけ,見せるようにする。そうすれば,「仲間に読んでもらう」段階をスムースに行えるでしょう。

 仲間に好評だった場合は,「よし,やるぞ」という気になります。完成させるためのエネルギーを得ることになるのです。そうやって,「公表する」段階の作業に入っていきます。

 よほどの力がないかぎり,いきなり「公表する」つもりで書き始めると,完成できずに終わります。書き慣れていない人は,ここでお話しした三つの段階を,意識してやっていくといいでしょう。

 各段階なりに,自分の考えを吐き出すことが大事なのです。

(以上)
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