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2013年11月13日 (水) | Edit |
 「自分で考える勉強法」シリーズの61回目。
 11月3日の記事にある新刊の電子書籍『自分で考えるための勉強法』も,ぜひよろしくお願いします。

自分で考えるための勉強法 (Discover Digital Library)自分で考えるための勉強法 (Discover Digital Library)
(2013/11/01)
秋田総一郎

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 今回から新章突入です。新章のテーマは,「勉強のための生活論,組織論」といったらいいでしょうか。
 トップの記事にある電子書籍『自分で考えるための勉強法』も,ぜひよろしくお願いします。

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ひとりになったとき,そこがあなたの書斎。

 私にも,書斎と言えるものはあります。でもきちんとした個室ではなく,夫婦で暮らす集合住宅の一画を棚でラフに仕切った,3畳ほどのスペースです(「書斎コーナー」ですね)。
 
 あとは,家のあちこちに本棚を設置して,本を並べています。友人に,「古本屋さんみたいな家だ」と言われたことがあります。

 若いころは,狭いアパートのひとり暮らしでしたので,居間と寝室を兼ねた部屋に,本棚と机がわりのテーブルを持ち込んでいるだけのことでした。

 もちろん,書斎で読んだり書いたりはします。とくに,パソコンに向かうときはそうです。でもほかの場所で読み書きをすることも多くあります。その時間もまた重要です。

 電車の中やコーヒーショップでは,集中して本を読むことができます。若いころ,ファミリーレストランで何時間もノートに向かって書いていたことがありました。

 大書店でいろんな本を手に取っていくうち,半日が過ぎてしまうこともあります。
 歩いていて,思いつくことがあると立ち止まってカードにメモします。
 「どこでも書斎」というのは,本当です。

 書斎の本質は,「ひとりになるための部屋」ということです。

 人はひとりにならないと,考えたり,読書したり,ものを書いたりすることはできません。本質的に大事なのは,「ひとりになること」なのです。 
 ひとりになれる部屋を持つことは,手段のひとつにすぎません。
 ひとりになれれば,どこででもあなたは考えたり,読書したり,書いたりすることができます。

 ひとりになったとき,そこがあなたの書斎です。場所や空間の問題ではなく,「時間」の問題として「書斎」を考えましょう。

 日本の住宅事情では,勉強や研究のための個室を持つことはむずかしいです。結婚して子どもがいたりすると,とくにそうでしょう。
 個室が確保できないなら,居間や寝室の片隅に小さな机を置く。
 それも無理なら,キッチンのテーブルで読んだり書いたりすればいい。プロの物書きや研究者でも,そうしている人がいます。

 空間の問題は,何とかなるものです。書斎の問題は,場所や空間ではなくて,「時間」です。大切なのは,「ひとりの時間」をどれだけつくれるか,ということなのです。

(以上)
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テーマ:勉強
ジャンル:学問・文化・芸術