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2013年11月16日 (土) | Edit |
 「自分で考える勉強法」シリーズの62回目。
 11月3日の記事にある新刊の電子書籍『自分で考えるための勉強法』も,ぜひよろしくお願いします。

自分で考えるための勉強法 (Discover Digital Library)自分で考えるための勉強法 (Discover Digital Library)
(2013/11/01)
秋田総一郎

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 前回から,「勉強のための生活論,組織論」について述べています。
 そこにある考え方を,キャッチコピー的にいうと,

 ひとりでないと,考えられない。
 ひとりきりでは,考えられない。


 「ものを考える」のには,矛盾するこの両面があると思います。

 *** 

お金がなくてどこにも行けない人は,
読書ができる。文章が書ける。


 お金がなくてどこにも行けない人は,たくさんの本を読み,たくさんの文章を書くことができます。

 小遣いがたくさんある人は,時間を勉強以外のことに使います。
 私も,給料が入ったばかりの月初めは,つい飲みに行ったりして,勉強を怠ったものでした。お金が苦しくなる月末のほうが,読んだり書いたりが進みます。

 人と会ったり,楽しい場所へ出かけたりするには,お金がかかります。
 お金があると,人は行動的になれるわけです。

 でも,ものを考えたり書いたりということは,人と会っているときにはできませんし,楽しい場所では気が散ります。ものを考えたり書いたりということは,つまらない場所でひとりにならないとできません。

 昔の政治犯は,監獄で勉強したり本を書いたりしています。監獄というのは集中できる場所なのでしょう。

 どこにも行くお金がない人は,図書館に行けばいいのです。
 図書館は,お金をかけずにいくらでも時間を過ごせる場所です。

 だから図書館は,ハローワークの次に失業中の人が多くやってくる場所ではないかと思います。私も,起業した会社を辞めてからしばらくは何の仕事もなく,よく図書館に行っていました。そして,「図書館通いの失業者」から文筆業になった人は,何人もいます。

 ものを書くというのは,最低限,原稿用紙と鉛筆を買うお金があればできます。
 一日あたりのコストは,せいぜい何十円でしょう。書いていると,お金をかけずにいくらでも時間を過ごすことができます。

 ある有名な建築家が,まだ駆け出しで自分の事務所を開いたばかりのころ,全然注文が来ないのでヒマでした。当然,お金もありません。
 そこで,注文を受けたという想定で,勝手に設計図を描いて過ごしていました。それくらいしか,することがなかったのです。

 そうやって描いた図面のひとつをコンクールに応募したところ,賞を取りました。それがきっかけで仕事が来るようになりました(この話は,知人の是澤輝明さんのお話と著作で知りました)。
 
 こういうエピソードは,ほかのクリエイターでもあることでしょう。
 お金がないときは,勉強するチャンスです。何かを作り上げるチャンスです。

(以上)
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テーマ:勉強
ジャンル:学問・文化・芸術