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2013年11月18日 (月) | Edit |
 「自分で考える勉強法」シリーズの63回目。
 11月3日の記事にある新刊の電子書籍『自分で考えるための勉強法』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)も,ぜひよろしくお願いします。

自分で考えるための勉強法 (Discover Digital Library)自分で考えるための勉強法 (Discover Digital Library)
(2013/11/01)
秋田総一郎

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 前回から,「勉強のための生活論,組織論」について述べています。
 勉強するための「時間」「場所」「人のつながり」といったことです。細かなノウハウではなく,それらについての基本的な考え方。
 

起きている間に勉強すれば,いいじゃないか。

 昔,ある男が偉いお坊さんに尋ねました。
 「念仏を唱えて仏道に精進しようとするのですが,すぐに眠くなってしまいます。どうすればいいでしょうか?」
 お坊さんは答えました。

 「起きている間に,念仏を唱えなさい。」

 これは,高校のときに古文の授業で読んだ,『徒然草』にあるお話です。

 ちょうどそのころ,大学受験のことが気になっていて,「睡眠時間を削って夜遅くまで勉強しないと駄目かなあ」などと考えていたので,印象に残りました。「そうだな。起きている間に勉強すればいいんだよな」と納得しました。

 睡眠時間を削って勉強してはいけません。
 ここでテーマにしている勉強は,半年や一年の受験勉強とはちがうからです。短期間で片づくようなテーマや目標だったら,面白くないでしょう。

 5年や10年という,もっと長いスパンの勉強をするのですから,睡眠時間を極端に削っては,とても続きません。

 だからといって,人よりたくさん寝ているのも,どうかと思います。勉強したり書いたりすることが調子にのってくると,自然に睡眠時間は短くなります。つい夜更かしをして,翌朝起きるときにつらくて,後悔するのです。

 漫画家の手塚治虫(1928~1989)は,若いころ,人に「どうして(そんなに)眠るんですか?」とたずねたことがあるそうです。

 人並みに眠るということが理解できないほど,スタミナがあったということです。あるいは,それほど仕事に打ち込んでいたということです。テレビのドキュメンタリーで見た手塚は,タクシーの中でも絵を描いているほど,忙しい人でした。

 たぶん私たちは,手塚治虫のようにはいかないでしょうから,(でも本当にそんな質問したんでしょうかね?)起きている間に勉強するしかないのです。

(以上)
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