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2014年01月14日 (火) | Edit |
 「自分で考える勉強法」シリーズの69回目。
 2013年11月3日の記事にある新刊の電子書籍『自分で考えるための勉強法』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)も,ぜひよろしくお願いします。

自分で考えるための勉強法 (Discover Digital Library)自分で考えるための勉強法 (Discover Digital Library)
(2013/11/01)
秋田総一郎

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 この「勉強法」のシリーズでは,「勉強したら,文章を書いて人にみせよう(発表しよう)」ということを,強調しています。今回の記事は「発表する範囲(お客さんの数)というのは,続けるうちに拡大していく」というイメージを述べています。その「拡大」にはステップがある,という話。

 前回の記事「印税生活?」で述べた,「自分の出した電子書籍がなかなか売れない」というのは,これに関わっています。私は今,お客さんの数を商業出版のレベル(数千人以上)にしたいと取り組んでいるのですが,そのむずかしさを感じているわけです。
 読んだり書いたりを続けて,もう50歳近いけど,まだまだそういうレベル。
 でも,「駆け出し」として元気にやっているつもりなので,それはそれでいいか,と思います。


最初からドームでできるミュージシャンはいない。

 デビューからいきなりドームとか武道館で演奏できるミュージシャンはいません。みんな,初めはライブハウスや小さなイベント会場でやっていました。

 いや,そういう小さな場所で演奏できるまでだって,大変でした。何年も懸命に練習を積んで,初めてできることです。メジャーになった人は,小さな会場でやっている時期にスカウトされたり売り込んだりして,チャンスをものにしたのです。

 ものを書いて発表することも同じです。いきなり何万,何十万の読者を相手にすることはできません。

 巨匠といわれる人でも,その多くは「発行部数何千部」といった媒体からスタートしました。そこで初めて,原稿料をもらって書くことができたのです。

 その前は,同人誌やサークルの機関誌など,「何百部」「何十部」の世界で書いていました。そこでは,原稿料をもらうどころか,会費を払って書いています。さらにその前は,限られた仲間だけに,書いたものを見せていました。

 「部数何百部」の世界で文章を発表するというのが,最初の目標として目安になります。
 その規模の同人誌や機関誌では,よい原稿がなかなか集まらなくて,困っていることが多いです。その媒体に合ったもので,きちんとしたものを書いて持っていけば,載せてもらえる可能性は高いです。

 その段階をふむことなく,いきなり「何千部」の世界で原稿料をもらって書ける人もいます。さらに,最初から「何万部」の世界で活躍できる人もいます。

 でも,自分がそうなれないからといって,気にすることはありません。
 書いたものがすぐに世に出なくても,まずは「何百部」の世界で発表していけばいいのです。そこで蓄積をつくりながら,上のステップをめざせばいいのです。

 それから,今はインターネットがあります。紙の同人誌や機関誌のほかに,ネット上の媒体に載ることも,大きな選択肢です。また,ブログなどのかたちで,自分で発表の場をつくることもできます。

 ただ,ネットの世界でも,読者の数に応じていろんな階層の媒体があることは,紙の出版と変わりません。そして,最初はお客さんの少ない場所からスタートする,ということも同じです。

 小説の世界では,「同人誌でたくさん書いてからデビューした作家は,長続きする」と言われてきました。小説の同人誌は近ごろはめっきり減ってきたそうですが,「蓄積をつくる時期が,誰にも必要だ」ということは変わりません。

(以上)
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テーマ:勉強
ジャンル:学問・文化・芸術