2014年11月30日 (日) | Edit |
 昨日11月29日,我が家でオープンハウスを開催しました。
 
 築30年の古い団地をリノベして住んでいます。
 狭い団地としては,かなりの量の本が並んでいる。
 そこを1日オープンにして,私の友人やはじめてお会いする方に来ていただき,たのしんでいただこうというもの。

 全体は2部構成。
 第1部は「オープン本棚」。「本棚をみて,自由に本を手にとってもらう」というもの。
 第2部は「団地リノベ」がテーマ。我が家のリノベの設計を手がけた建築家・寺林省二さんと私そういちのミニ講演など。

 第1部,第2部あわせ13人の方においでいただきました。(あとは,私そういち夫婦と寺林さん)。
 同じ市内の方が数人。ほかの都内や神奈川からの方が数人。最も遠い方は静岡から来てくださいました。

 参加者は私たち夫婦の知り合いの方が多くを占めますが,(数え方にもよりますが)5人ははじめてお会いする方。ブログを通してこのイベントを知った,あるいは「知り合いの知り合い」といった方々です。

 みなさま,ありがとうございました。

 たのしい,にぎやかな1日となりました。
 狭い団地に大人が10何人も集まると,さすがに「人口密度が高い」と感じます。
 でも,静かに本をみたり語り合ったりですから,「さわがしい」ということはない。

 印象的だったことのひとつに,第1部の「オープン本棚」で行った,「参加者それぞれが,自分のオススメの本を1冊持ち寄って紹介する」という企画があります。

 これが,いろんな発見に満ちていました。
 それぞれの方には,それぞれの関心や世界がある。だから「あなたの関心を教えて欲しい」という,このような企画を行うと,いろんな新しい世界を知ることができる。そのことを実感しました。

 今回は「速報」(といってもやや遅くなりました)ということで,詳しい報告はまた今度。
 とりあえず,当日の様子の写真でいくつかご紹介して,今日は終わりにします。
 ではまた。

 オープンハウス7

 オープンハウス5

 オープンハウス10 (2)

 オープンハウス6

 オープンハウス2

オープンハウス4

(以上)
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2014年11月17日 (月) | Edit |
 このまえの土曜日は,11月29日のオープンハウスに向け,本棚の整理や掃除をしました。
 天気が良く,絶好の掃除日和。

 オープンハウスについては,こちらの記事をご覧ください。

 妻が窓拭きやベランダまわりなど,たいへんなところはやってくれました・・・
 私もいろいろ細かいところを拭き掃除。

 それから,本棚の整理。
 この日のテーマは,荒れ放題になっていた玄関の前の本棚を整理することです。

 この本棚には,ハウツー本やビジネス書,大型本ではない住宅・建築関係,雑学やカルチャー系,エッセイなどを突っ込んでいます。ここ2~3年あまり整理しておらず,ほんとうに雑然と「本を突っ込んでいる」感じになっていました。
 そんな本棚の中身をきちんと並べ直すのです。
 その作業の様子。

 玄関の本棚整理中

 整理がすんだ本棚。

 整理した玄関の本棚
 
 本棚の整理は,かなりの集中力が必要で,疲れます。
 でも,できあがってくると,いろんな発見があって,たのしい。

 「こんな本もあったなー」 「これ,また読みたいな」ということもあります。

 それから,分類・配列しているうちにみえてくることもある。
 「このテーマ・系統の本を,これだけ持っていたんだ」
 逆に「これしかなかったんだ」ということも。

 また,あるカテゴリーで並べていると,
 「この本とこの本は自分の中では,じつはつながっていたんだ」という発見もあります。
 ものごとのあいだの関連を発見するのは,たのしい。

 それぞれの「カテゴリー」に名前をつけてみるのも面白い。
 どういう意識で,自分がこれらの本を読んできたか,わかります。
 
 自分の頭の中の地図や枠組みに沿って並べなおした本棚は,すごく「有用」なものにみえます。
 大げさにいうと,自分なりの「データベース」「百科事典」に思えてくる。
 ろくに整理していなかったときと,明らかにちがいます。
 
 本棚の全体としての中身は同じなのに,並べ方で変わることを実感しました。

 本棚の整理,おすすめです。

 ***

 朝からはじめた作業がひと段落して,お昼にしました。
 ベランダでおにぎりと漬物。

 気持ちのいい1日でした。

 ベランダでお昼

(以上) 
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2014年11月11日 (火) | Edit |
  団地の秋2014 (3)

  団地の秋2014 (1)

 朝晩は冷え込むようになってきました。
 我が家の団地の木々も,すっかり色づいてきた。秋深し。
 今年も残すところ2か月を切りました。

 この時期になると,カレンダーが売られはじめます。
 私そういちも,昨年からオリジナルのカレンダーを制作し,ささやかに販売しています。

 そういちカレンダーというものです。記事がびっしり詰まった,雑誌感覚の読むカレンダー。
 このブログの記事をおもな材料にして編集しています。

 カレンダー使用例 (2)

 今年も,その「そういちカレンダー」の2015年版を発売いたします。

 しかし,まだ制作中です(^^;)。
 今ごろ,まだつくっている・・・・

 このカレンダーを去年はじめてつくったときは,11月の末に「つくろう」と思い立ちました。
 そのあと大急ぎで3週間ちょっとで,ゼロからつくったのでした。
 自分が好きでやっていることですが,ちょっとたいへんでした・・・

 今年は,ベースになるフォーマットなどができているので,作業量は去年にくらべるとだいぶ少ないです。
 計画的に取り組んで,もっと早くできていないといけないのですが・・・まだつくっています。

 でも,だいたいメドがつきました。
 今月末には発売開始です。
 11月29日(土)に開催する我が家のオープンハウス(家の公開)でも,販売するつもりです。

 オープンハウスについては,こちらの記事をご覧ください。

 「2015年版を申し込みたい・予約したい」という,ありがたいお声がけもいただいています。
 お申込みについての詳しいご案内は,この週末にはしますので,お待ちください。
 よろしくお願いいたします。

  カレンダー制作中

(以上)
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2014年11月07日 (金) | Edit |
※11月29日に我が家でオープンハウス(家の公開)を行います。
  くわしくは,
前々回の記事をご覧ください

 今日11月7日(旧暦10月25日)は,かつての「ロシア革命記念日」。1917年にレーニンらによって「ロシアにソビエト政権が樹立された日」とされます。この政権は周辺諸国を併合し,ソビエト社会主義共和国連邦(ソ連)を形成しました。そして,一時はアメリカに対抗する強国ともなりましたが,1991年に体制崩壊してしまいました。

 この「ソビエト時代」に,11月7日は国民の祝日でした。ソ連が崩壊したあともロシアでは名前を変え祝日として生き残ったのですが,2005年に祝日ではなくなりました。

 それにちなんで,今日はレーニンの「四百文字の偉人伝」を。
 古今東西の偉人を400文字程度で紹介するシリーズ。

 ***

レーニン

「革命」を発明した男

 ロシア革命(11月革命,1917)を指導し,初の社会主義国家・ソビエト連邦(ソ連,1991年に崩壊)を建国したウラジーミル・イリイチ・レーニン(1870~1924 ロシア)。
 彼は,当時の多くの革命家とちがい,「民衆とともに」という理想を捨て,「少数の革命家による独裁」に徹しました。膨大な読書をして理想国家建設の理論をつくりあげ,それにすべてを従わせようとしました。「強制収容所」を建設し,多くの反対者を送りこみました。これらのことを彼は,質素な服装でぜいたくもせず,朝から晩まで働きづめで行ったのです。
 毛沢東をはじめ,のちの革命家や独裁者の多くはレーニンを手本にしました。ソ連と敵対したヒトラーでさえ,「マルクス主義(レーニンのやり方)に多くを学んだ」と語っています。
 レーニンは,20世紀の「革命」を発明した男だったのです。
 しかし,レーニン流の革命は,人びとが苦しむ暗黒社会を生み,今ではその多くが崩壊しました。彼はたしかに巨大でしたが,「多くの問題の根源」といわれてもしかたないのです。

参考:カレール=ダンコース著,石崎・東松訳『レーニンとは何だったか』(藤原書店,2006),ラウシュニング著・船戸満之訳『永遠なるヒトラー』(八幡書店,1986)

【ウラジーミル・イリイチ・レーニン】
ソビエト連邦の建国者。初期には弁護士を開業しながらマルクス主義運動を行う。1900年に亡命し,17年までは一時期を除き国外(西欧諸国)で活動。数々の著作を残し,「マルクス=レーニン主義」の教祖となった。
1870年4月22日生まれ 1924年1月21日没

 ***

 この記事の参考文献であるカレール=ダンコースの本に,こんなくだりがあります。

 《レーニンはあらゆる矛盾を含んだ人間である。ます個人としては,温厚な,風采もあがらず,健康と安楽に大いに心を尽くし,身内の安楽に気を配り,自然の中を長時間散策することに慣れ,(亡命時代には)パリの街を静かに自転車で走り,図書館に閉じこもるこの小男の姿と・・・カリスマ的な指導者の姿とを,どうやって両立させたらよいのだろう》 

 一見すると,地味で穏やかなインテリ。
 子ども時代は知的で幸せな家庭に育った。
 愛する妻(革命をともにした)や多くの親しい仲間もいた。
 そんな人間が,恐ろしい「革命」を主導するカリスマとなった。
 近代の歴史で,特別な位置を占める「革命の発明者」となった。

 どうしてそういうことになるのだろう?

 ここでは,その答えには立ち入りません。まあ,私もよくわからない。
 とにかく「一見ふつうの人間も,条件しだいで怪物になりうる」ということ。
 歴史や社会において,そういうことがあり得るのだということです。

 ***
  
  「四百文字の偉人伝」は,古今東西のさまざまな偉人を,400文字ほどで紹介するシリーズ。このブログでときどき載せています。(カテゴリー:四百文字の偉人伝
 その101話をまとめた電子書籍『四百文字の偉人伝』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)も発売中です(アマゾンKindleストア楽天Kobo,ディスカヴァー社のホームページなどにて販売,400円)
                     
 
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(以上)
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テーマ:歴史
ジャンル:学問・文化・芸術
2014年11月04日 (火) | Edit |
 東京・多摩からターミナル駅まで,片道約50分の電車通勤。
 あえて,やや空いている各駅停車に乗ります。
 そこでの読書は,毎日のたのしみです。

 最近読んだ本を紹介します。

●カフカ著,頭木弘樹編訳『絶望名人カフカの人生論』新潮文庫,2014

絶望名人カフカの人生論 (新潮文庫)絶望名人カフカの人生論 (新潮文庫)
(2014/10/28)
フランツ カフカ

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 カフカ(1883~1924)は現代文学に大きな影響を与えた作家。その作品は「不条理」「疎外」「孤独」「不安」などの言葉であらわされることが多い。たとえば代表作「変身」は,主人公が朝起きるとなぜか大きな虫になっている,という書き出し。

 今でこそ「20世紀を代表する作家」といわれるカフカですが,生前はほとんど無名でした。
 作家としては生活できず,会社勤めをしながら作品を書き続け,多くの作品を発表できないまま,結核のため40歳で亡くなりました。しかし,友人が彼の遺稿を出版し,それが後世で高い評価を受けたのです。

 そんなカフカの「名言」を集めた本。
 たとえばこんな感じです。

 将来にむかって歩くことは,ぼくにはできません。
 将来にむかってつまづくこと,これはできます。
 いちばんうまくできるのは,倒れたままでいることです。


 もうひとつ。

 すべておしまいのように見えるときでも,
 まだまだ新しい力が湧き出てくる。
 それこそ,おまえが生きている証なのだ。

 もし,そういう力が湧いてこないなら,
 そのときは,すべておしまいだ。
 もうこれまで。

 
 うーん,ネガティブですね・・・
 しかし,編訳者の頭木さんが言うように,こういうネガティブな言葉が,かえって元気を与えてくれる,という面はあると思います。研ぎ澄まされた感覚から出てくる言葉だからこそ,でしょう。絶望の底を垣間見たあと,光がさしている上のほうも見上げたくなる。

 世の中にあふれている「ポジティブな言葉」にうんざりしている人には,おすすめ。

 ***

●呉智英『吉本隆明という「共同幻想」』筑摩書房,2014

吉本隆明という「共同幻想」吉本隆明という「共同幻想」
(2012/12/07)
呉 智英

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 2012年に亡くなった,「戦後最大の思想家」といわれる評論家・吉本隆明。

 しかし著者は「吉本隆明って,そんなに偉いんですか?」と問いかけます。
 そして,吉本思想はわけのわからない言葉で書かれた「神学」である,というのです。
 「難解」とされる吉本の著作の一節をわかりやすく書きなおして「わかってしまえば,いかにたいしたことがない内容か」を示そうとしたりする。
 そして,こんなものをありがたがるのは「信者」だけ。「すごい」というのは「幻想」であると。

 著者の呉さんは「王様はハダカだ」と言っているわけです。

 帯にあるように,吉本隆明を読んでいなくても,たのしめます。
 思想とは何か,思想家が評価されるとはどういうことか,を考えさせてくれる本。
 
 ***

●孫埼亨『戦後史の正体 1945-2012』(創元社,2012)
●倉山満『検証 財務省の近現代史 政治との闘い150年を読む』(光文社新書,2012)


戦後史の正体 (「戦後再発見」双書)戦後史の正体 (「戦後再発見」双書)
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検証 財務省の近現代史 政治との闘い150年を読む (光文社新書)検証 財務省の近現代史 政治との闘い150年を読む (光文社新書)
(2012/03/16)
倉山 満

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 『戦後史の正体』は再読。当ブログの記事で「戦争と格差」のことなどを書くうち,「日本を支配している,動かしている力」について考えたくなって,家の書棚で眠っていた本を取り出した。

 『戦後史の正体』は,第二次大戦後,米国が日本の政治に与え続けた「圧力」がテーマ。元外交官の著者だけに,さまざまな文献にあたりつつ,裏話や実体験などもまじえ,豊富な材料をもとに論じています。「米国からの圧力」について,これだけまとまった著書がなかったためか,出版当時,話題になりました。

 「米国が日本の政治に圧力を加えている」というのは,ある程度は想像がつきます。でも,この本にあるように詳細に論じられると,「これほどまでに・・・」というおどろきはあります。
 批判はあるかもしれない。でも,重要な視点を提示していると思います。

 『検証 財務省の近現代史』は,「日本を動かす」とされる,財務省(旧大蔵省)について,いわゆる官僚批判からは距離を置いた立場で論じています。

 印象的だったのは,第二次大戦と大蔵省の関係についてです。
 「軍部が暴走して,あの戦争に突入していった」というのが,私たちの常識でしょう。
 たしかにそれはまちがいではない。

 しかし,「軍部の力の前に,官僚機構の頂点である大蔵省もたちまち屈服し,大蔵省は『陸軍の財布』になってしまった」というイメージは,一方的である。
 昭和戦前期の日本は一定の法治国家であり,予算編成にかんする法的権限を握っている大蔵省の力は,戦争前夜であっても絶大だった,というのです。

 ただ,そのような「法治」を突き崩した力があった。
 戦争やその勝利を望む世論の力です。
 そのような「世論」を意識した政治家が力を持ち始めたところから,風向きが変わった。戦争を遂行する軍部の力もより大きくなっていった。官僚や軍人にも,戦争に懐疑的な人たちがいたが,戦争推進派が有力になっていった・・・

 私なりに要約すると,そのようなことが述べられています。
 「とにかく軍部が横暴で」という話は,戦争に突入した責任をすべて軍部に押しつけているのかもしれません。
 ほんとうは,国民も含め,社会のいろんな「力」が働いているのに,そのことを無視した見方ではないか・・・

 著者の倉山さんもいうように,戦後の日本の国を動かしてきた権力は,3つ。
 財務省(大蔵省)と自民党と,そして米国です。
 そして,その「権力」は,国民や大衆に大きく影響をうけている。
 読みながら,そんなことを考えました。

 ***

●広瀬洋一『西荻窪の古本屋さん 音羽館の日々と仕事』(本の雑誌社,2013)

西荻窪の古本屋さん 音羽館の日々と仕事西荻窪の古本屋さん 音羽館の日々と仕事
(2013/09/19)
広瀬 洋一

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 東京・西荻窪の古本屋「音羽館」は,住宅街と商店街の境目あたりにある,こじんまりしたお店。2000年にオープンして,今年で15年。本屋好きのあいだでは知られたお店です。
 このお店のご主人が書いた,開店までの道のり,日々の商売のこと。
 
 私も先日,妻と音羽館に行ってきました。
 この本の帯にある,穂村弘さん(歌人)の言葉どおり「誰が行ってもあそこには,必ず好きな棚がある」のを実感しました。

 音楽,美術,映画・演劇,サブカル,文芸,旅行,建築,歴史,人文,料理,マンガ,絵本・・・広くはないお店にいろんなジャンルの本がならなんでいます。
 「特徴がない」といえばそうかも。特別珍しい本があるわけでもない。でも,「手にとってみたい」と思える本があちこちにみつかります。値段もかなり安い。

 床がフローリングだったり,インテリア的にも,古典的な古本屋とはちがいます。心地よい空間。でも「いかにもおしゃれ」という感じではなく,そこが好きです。音楽好きの店主が選んだBGMも心地いい。

 私も妻も,それぞれ自分の好きな棚をながめながら,30分ほどお店で過ごしました。
 私は5冊ほど買って帰りました(安い本ばかりですが)。
 上記の『吉本隆明という「共同幻想」』も,その1冊。

 それから,この本『西荻窪の古本屋さん』も。
 さすがにこの本は古本ではなく,新刊として店頭に並んでいました。

 本書を読むと,「商いのよろこび」が伝わってきます。
 店主は,「本が好き」というより,「本を商うことが好き」なのだと。
 それが,商売にとって大事なのでしょう。
 古本屋をめざす人,小さなお店を開きたい人にも,参考になる。

 西荻窪は,音羽館のほかにもステキな新刊書店,古本屋があることで知られています。
 私も何軒かハシゴして,「たしかにそうだ」と思いました。
 また西荻に行ってみたいと思います。

(以上)
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