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2017年12月31日 (日) | Edit |
*この記事は12月4日に作成し、しばらくの間2番目の位置に掲示しました。

「そういちカレンダー2018」発売中!

歴史や科学などに関する記事がぎっしり詰まった、雑誌感覚の「読むカレンダー」をつくって販売しています。トイレの壁とか、家族や仲間が立ち止まって読むようなところに貼ってください。
周りの人との共通の話題や、「話のネタ」「考えるきっかけ」を得られるはずです。


2014年版から制作していて、今回で5年目。
このカレンダーづくりは、私にとって「1年のまとめ」のような活動です。

イラストも含めた原稿作成、編集レイアウト、さらに印刷まで自分でやっています。結構エネルギーを費やしております。

こういう、時間や手間のかかる「真剣な遊び」ができるのは、いろんな環境に恵まれているからこそ。今年もこのカレンダーを制作できたことに感謝。

そして、2018年版では、電子版(PDFファイル)を新たに制作しました。

このブログの著者そういちのアドレスに「電子版購入希望」とだけ送ってくだされば、「そういちカレンダー2018」のPDFファイルを返信いたします。お支払いはそのあとで。お名前はハンドルネームで結構です。
価格は300円(振込先の郵便振替または楽天銀行の口座などはメールにてご案内


そういちのアドレス:so.akitaあっとgmail.com
*返信に1~2日かかる場合があります

この電子版は、販売目的での複製・印刷は禁止しますが、無償でシェアするためであれば、複製・印刷・配布していただいて結構です。家族・友人・仲間で、データのかたちでも、紙に印刷したかたちでも、どんどんシェアしていただければ。そして、もしもさらに「これ面白い、うんと応援したい」と思ってくださったら、1口300円でそういちの口座(郵便振替・楽天銀行)に寄付していただくことも歓迎です。

この電子版は、2018年版の試みとして行っています。来年はどうなるかわかりません。この機会にぜひ。

記事の内容、購入について詳細は、以下に。

 *** 

我が家の壁に貼ってある「そういちカレンダー」。 
これは2014年版ですが、表紙のデザイン・紙質などは2018年版も同じ。

 カレンダー使用例 (2)

ただ、2018年版からはこれまでのA4版サイズをB5に変更。記事の分量などをややコンパクトにしました。でも「読み応え」は損なわないように……

これは2018年版の2月のページ。

カレンダー2018

【このカレンダーのコンテンツ】
①四百文字の偉人伝 古今東西の偉人を400文字程度で紹介
②名言 世界の見方が広がる・深まる言葉を集めました。
③コラム 発想法・社会批評・世界史等々
④知識 統計数値・歴史の年号・基本用語などを短く紹介
⑤各月の日付の欄に偉人の誕生日

これらの記事は、このブログの記事と私そういちの著作(『一気にわかる世界史』『四百文字の偉人伝』『自分で考えるための勉強法』)がおもな素材です。
 
【カレンダー仕様】 B5サイズ,全14ページ
ダブルループ製本、極厚口の上質紙(アイボリー)

【価格】1冊1000円(送料込み) 
10冊以上ご注文の場合、2割引きの1冊800円

【購入方法】
下記のメールアドレスまで「①お名前②お届け先住所③カレンダー〇冊」の3点を書いたメールをお送りください。

カレンダーの発行者である「そういち」のメールアドレスです。

メール送り先:so.akitaあっとgmail.com  「あっと」は@に変換

支払は、商品到着後。
ご注文があってから数日ほどで商品を郵送にてお届けします。
商品とともに代金振り込み先(郵便振替または楽天銀行の口座)のご案内をお送りします。


【電子版も発売】
このブログの著者そういちのアドレスに「電子版購入希望」とだけ送ってくだされば、「そういちカレンダー2018」のPDFファイルを返信いたします。お支払いはそのあとで。お名前はハンドルネームで結構です。
価格は300円 振込先の郵便振替または楽天銀行の口座などはメールにてご案内します。

そういちのアドレス:so.akitaあっとgmail.com
*返信に1~2日かかる場合があります

この電子版は、販売目的での複製・印刷は禁止しますが、無償でシェアするためであれば、複製・印刷・配布していただいて結構です。家族・友人・仲間で、データのかたちでも、紙に印刷したかたちでも、どんどんシェアしていただければ。そして、もしもさらに「これ面白い、うんと応援したい」と思ってくださったら、1口300円でそういちの口座(郵便振替・楽天銀行)に寄付していただくことも歓迎です。

(以上)
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2017年12月17日 (日) | Edit |
 新聞記事切り抜き

たまに、まとめて新聞記事の切り抜きをしています。もう20年近く続けていることです。私が購読しているのは日経新聞。

2週間~1か月ぶんくらいの新聞をまとめてざーっとながめて「これは」という記事を切り抜く。
切り抜きには、新聞紙の1枚目だけがカットてきる、専用のカッターを使う。ハサミやふつうのカッターを使って切り抜きをするのは、大変です。

切り抜いた記事は、写真のようにクリアファイルに突っ込んでおきます。

1か月で数十の記事を切り抜きますが、その数十枚は1枚のクリアファイルにおさまります。新聞紙は薄いので、コンパクトです。1か月で1枚のクリアファイルにおさまらない量の切り抜きは、やりすぎです。ふつうは使えません。

切り抜く記事は、少ないほうがいいです。1か月で数枚でも十分だし、むしろそのほうが生かせるでしょう。

そのクリアファイルは、カバンに入れて持ち歩いて、ときどき記事の1枚を取り出して読みます。

毎日のなかでも、新聞にはざっと目はとおしています。そのときには、切り抜きはしません。それをやると、多く切り抜きすぎてしまいます。時間がたってからながめたほうが、記事を厳選できます。

切り抜きのほとんどは、しばらくしたら捨ててしまいます。数か月以上の長期保存をする記事は、1か月でせいぜい2、3枚です。

今さら新聞の切り抜きかあ、と思う人もいるかもしれません。

でも、やっぱり新聞って、すごいものです。大新聞だと1000人~2000人規模の記者たちが、毎日取材して記事をつくっているのです。朝刊1冊は十数万文字、つまり単行本1冊分くらいの分量。それが毎日玄関先まで届けられる。

たしかに新聞には、いろんな限界や欠点もあるのでしょう。しかし、これだけの組織的な労力をかけてつくられている情報の集積は、貴重なものです。

少なくとも、私たちのようなふつうの人間が簡単に利用できるものでは、ほかには考えられない。利用しない手はない。きちんと使うと、常識や教養も身につくし、いろいろと考えるヒントが得られる。

「1か月に1度くらい、まとめて切り抜きをする」というのは、新聞を深く利用するうえでおすすめです。

これからはじめる人は「1週間に1度」のほうがいいかもしれません。「1か月に1度」だと、目を通すべき新聞がかなりの分量になって作業に何時間もかかってしまうので、大変です。

私は1か月分の切り抜きを、週末に3時間くらいかけて行います。そのときは、一気にいろんな話題に触れて、結構たのしいです。自分が賢くなった気になれます。ただし「いろいろあって新聞の切り抜きをさぼった」という月もあります。このように、多少いいかげんでもいいと思います。

ただし、やみくもに切り抜いても無駄です。

たとえば重大な・興味深い事件について、その経過を切り抜くみたいなことは、その分野の専門家ならともかく、一般人にとってはまったく無意味です。

あるいは「金融について勉強しよう」といったばくぜんとしたスタンスで、興味をもったもの、ためになりそうなものを切り抜く、というのでもダメです。たくさん切り抜きすぎて、収拾がつかなくなるだけです。こういうことは、私も経験済み。

私がおすすめするのは、「中長期のことを考えるのに役立つ記事を切り抜く」ことです。

この2~3年から数年ぐらい、あるいはそれ以上のスパンの世の中の動きを考えるのに参考になる記事。そんな「中長期」の動きにかんするデータや考察、おおまかな経過、基礎的な常識などがまとめられている記事。

そこで大事なのは「予想」「問いかけ」です。これは「こういうことが今おこっているのでは?」「今後、中長期的にはこうなるのでは?」といった自分なりの予想のことです。そのような「予想」「問いかけ」を持って切り抜きをするのです。

先日切り抜いた記事で、「世界のカネ1京円、10年で7割増」というのがあります。

記事にはグラフもありました。1990年ころからリーマンショック(2008年)まで世界のGDP総額と通貨供給量はほぼ一致していたのに、その後乖離がはじまって、2016年には世界の通貨供給量は、世界のGDP総額よりも16%多いのだそうです。世界の「カネ余り」ということを、わかりやすく示した記事。

こういう情報は、その分野に詳しい人には珍しくないでしょう。ネット上にもあるはず。でも、毎日毎日、受け身の状態で、こういう記事を手にすることができるのは、新聞のいいところ。信頼性もネットにくらべて高いので、引用したり典拠にしたりもしやすい。

そして、こういう記事は、市場や経済の短期的な状況とは異なる「中長期」のことを述べています。これを切り抜こうと思うのは、それなりの「予想」「問いかけ」があるからです。

その「予想」「問いかけ」を強化したり、深めたりする材料になるものを切り抜いているわけです。あるいは、予想に反するもの、反対意見などを切り抜いてもいい。

やっぱり、新聞っていいな、と思います。最近は「凋落」「衰退」をいわれているけど、なくなったら困ります。

(以上)
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2017年12月07日 (木) | Edit |
11月19日(日)の日経新聞で、こんな記事がありました。
見出しはこうです。

“歴史の教科書 龍馬が去る?”
“ガリレオも…高校の用語半減案”
“暗記→流れ学ぶ教育重視”


記事の冒頭には、こうあります。

“高校の日本史、世界史で学ぶ用語を現在の半分弱の1600程度に減らすべきだとする提言案を高校、大学の教員団体がまとめた。暗記項目を絞り、社会の成り立ちを流れで学ぶ歴史教育を重視する……教科書会社の対応が注目される”

記事によれば、今のおもな日本史・世界史の教科書には3400~3800の用語がのっているのだそうです。これは10年前とくらべ1割増で、1950年代の3倍弱。これを思い切って整理しよう、というわけです。用語が多すぎて、先生も生徒もうんざりしているのです。

“この提言案をまとめたのは高校、大学で歴史教育に携わる教員らでつくる高大連携歴史教育研究会(高大連)”という組織だそうです。私(そういち)は存じあげないのですが、この新聞記事や団体のホームページをみると、私も見聞きしたことのある学者のお名前などがあります。一定の影響力があるのでしょう。

その「削減案」の中身については、記事はこうまとめています。

“高大連は、「教科書本文に必ず載せ、入試でも知識として問える用語」を目安に、約1年かけて用語を精選。特に人名や文化に関する用語は、知名度が高くても歴史上の役割を考慮して大幅に減らした。「上杉謙信」「坂本龍馬」「ガリレオ・ガリレイ」「マリー・アントワネット」などは(教科書に載せるべき用語から)外れた”

このような検討、私も意味があると思います。

しかし、ほんとうは「半減」「○割減」以上のことを考えるべきです。既存の体系を一度置いて、ゼロから「限られた時間でぜひとも教えるべきことは何か」について考えるのです。

それによって用語の数は、ヒトケタ少なくなったり、何十分の一になったりする可能性があります。

学問や教育が進歩すると、知識の蓄積は膨らんでいきます。こんなに増えていって、どうなるんだろうと不安になるかもしれません。

しかし、その進歩が一定の高いレベルまで達すると、知識は整理されていくはずです。

膨大な知識が高いレベルの視点からまとめられ、かつて大事だと思われていた多くのことが、枝葉として位置づけられ、大きな幹が浮かびあがる。その結果、教育の場で教えるべきことがらも大幅に整理される。「幹」をまず教えよう、となるわけです。学問や教育の体系が洗練される、ということ。

手前味噌ですが、拙著『一気にわかる世界史』(日本実業出版社)は、徹底的に「ゼロベースから、多くの人が知るに値する情報だけを伝えよう」という姿勢で書きました。この本に出てくる用語(事件名や人物名など)は、教科書の数十分の一です。

ところで、この歴史教育にかんする新聞記事のヨコには“生物は4分の1に削減 日本学術会議指針”という記事がありました。“高校の生物では、重要用語を現在の2千から4分の1に減らすべきだとする指針を日本学術会議の生物科学分科会がまとめた”とのこと。

日本学術会議は、高大連よりも有力な権威です。
おそらく、自然科学の世界の認識のほうが、歴史研究・教育よりも一歩先をいっているのでしょう。

「4分の1」に削減、というならヒトケタ減らすのも可能でしょう。この数十年の生物学の急速な進歩や洗練を反映した動きだといえる。

「学問・科学の進歩による知識の洗練」という観点は、重要です。

生物学でおこっていることは、その良い例です。歴史学者や先生は、自然科学やその歴史にもっと目を向けたらいいはずです。でも、そこらへんはやや弱いのでは。ガリレオを教科書から外すなどという見解をみると、そう思います。

この話題はテレビのワイドショーでもとりあげれられていて、解説の歴史研究家の方が「私の推測だが、ガリレオについてはこれといった発見をしていないから、と考えたのでは」と述べていました。

いずれにせよ、ガリレオはそれほど重要ではない、ということでしょう。実験を通じて力学や地動説を確立した、つまり近代科学の扉をひらいた人物をそんなふうに評価するのは、やはりどう考えても無知か、歪んだ見識です。

科学の歴史についてそんな理解では、「学問・科学の進歩による知識の洗練」ということも、とうていわからないのでは、と心配になります。科学はいうまでもなく、現代の社会に根底から影響をあたえています。科学の歴史を少しは知らなければ、世界史がわかるはずもありません。

(以上)
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