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2013年05月08日 (水) | Edit |
「自分で考えるための勉強法」シリーズの13回目。


勉強というのは,結局は独学しかない。

大人になってからの勉強は,結局のところ全部独学です。大人になったら,手とり足とり教えてくれる人は,もういません。書物や専門家といった情報のありかへ,自分で問いかけ働きかけていくしか,方法はありません。

勉強に必要な条件は,あなたの意欲を別にすれば,ふたつだけです。必要な情報にアクセスできること,情報や意見を交換する仲間がいることです。

学校は,「情報」がアクセスしやすいように集まっている場所です。質問すれば先生は答えてくれるし,勉強する仲間が集まっていて,話ができます。学校では「情報」も「仲間」も,たいした努力なしに手に入ります。だから学校は,行く値打ちがあるのです。行けるのなら,学校へは行きましょう。

でも,情報や仲間が手に入るのは,学校だけではありません。このふたつが手に入るのなら,学校へ行かなくても勉強することができます。

本質的な問題は,「自分の勉強や研究を進めるのに,情報や仲間をどう確保するのか」ということです。

たとえば,本を読むこともそうですし,共通の関心を持つ仲間でサークルつくったりするのも方法です。私は,そうやってきました。

しかし分野によっては,学校を離れてしまったら,必要な情報が入手できなくなる場合があります。たとえば,自然科学の場合は典型的です。すぐれた科学者の多くは,若いころにすぐれた先生のもとでじかに教えを受けています。

科学の本や論文をいくら読んでも,科学者になるのはむずかしいです。科学論文は,結論だけを簡潔に書いています。そこからは,結論にたどりつくまでの「ああでもない,こうでもない」というプロセスはわかりません。でも,プロになるにはそのプロセスを知ることが,どうしても必要です。

研究に必要なノウハウや発想は,先生が研究しているプロセスをそばで見たり聞いたりして覚えるしかありません。でも,それはいわば「芸を盗む」ということで,きわめて主体的な行為です。「手とり足とり」ではありません。弟子入りしながら,本質的には独学をやっているのです。

やはり,勉強というのは独学しかないのです。

(第13回おわり,つづく)

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