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2013年05月21日 (火) | Edit |
「自分で考えるための勉強法」シリーズの17回目。前回(5月20日)の記事もあわせてお読みいただければ,幸いです。

これまで,「この人の仕事はすばらしい,その仕事のすべてを知りたい」と思えるような著者・アーティストなどをみつけて追いかけよう,と述べてきました。そういう「著者」などのことを,「先生」とここでは呼んでいます。

そして,「先生の本は全部読む」という気持ちで徹底的に追いかけることで,知識のネットワークを広げよう,とも述べました。


まず,「芋ヅル式読書」を心がけよう。

「先生の本をベースに知識のネットワークを広げていく」というのは,理想的なかたちです。でも,まだ「先生」といえるほどの対象がみつからない人でも,これから紹介する方法は,有効な読書法として使えます。

「いい本だな」と思ったら,同じ著者の別の著作を読む。参考文献などの関連図書を読む。ある本を出発点として,「芋ヅル式」に本を読んでいくのです。

その第一歩は,「読んで少しでもいいと思った本は,著者の名前を憶えておく」ということです。

「そんなことあたり前じゃないか」と思うかもしれません。しかし初心者は,まずそれができていないことが多いのです。

「この前面白い本を読んだ」と言うので,誰の書いた何という本かを聞くと,タイトルはどうにか思い出せても,著者名は駄目なのです。「なんとかいう評論家だったんだけど……」とあやふやになってしまいます。

本で一番大切なのは,タイトルではなく,誰が書いたかです。

たとえば子どものころ,マンガを読み始めたばかりの時期には,「ドラえもん」のような個別の作品を面白いと思うだけです。

でも少し成長すると,「藤子不二雄」という作家を意識するようになります。「藤子不二雄という人の書いたマンガなら,ハズレが少ない」といったことに気がつくようになるのです。誰もがそうなるわけではありません。そこに気がつく子と,そうでない子に分かれていく。気がついた子の中から,熱心なマンガ読者が育っていきます。

著者名を憶えていないと,本屋さんにその人の著作が並んでいても気がつかないので,芋ヅル式読書ができません。「誰が書いたか」ということに注意を払わない読書では,世界が広がっていきません。まずは,そこに注意を払うことから始めましょう。

(以上,つづく)

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ジャンル:学問・文化・芸術
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