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2013年05月23日 (木) | Edit |
私のナリワイは,若者の就職相談に乗るキャリア・カウンラーの仕事です。今回は,就活の話をします。このブログの読者に就活生はまずいないと思いますが,大人にも読んでいただけると,参考になる点があると思います。
 
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5月は,それまでがんばってきた就活生が,ヘコたれてくる季節です。大手人気企業が続々と内(々)定を出したりしています。

そのなかで決まらなかった人は,多かれ少なかれ落ち込みます。「もう就活やめたい」という人も出てきます。

でも,これまで志望していた会社に入れなかったことを,あまり深刻に考えないでほしいです。

深刻になるのは,「最初に入った会社で,人生が決まってしまう」と思っているところがあるから。でも,じっさいはそんなことはありません。

なぜなら,今の社会では「仕事人生の中長期の展開が,ほとんど読めない」からです。

「この会社に入れば,10年後はこのポストでこんな仕事で,つぎはこうなって…」などというビジョンを描くのは,ひじょうに困難です。どんな有名企業に入っても,それは変わりません。

その会社が数年以上先にどうなっているか,そこで自分がどういう立場にあるかは,ほんとうにわからないのです。これは,今の親世代が若者だった時代(1970~80年代)とは,大きくちがいます。

だから,だいじなのは「明るい未来を約束してくれる会社」に入れるかどうかではないはずです。

未来に向けての地図が描けないなら,「地図なしでも,どうにか自分で方向をみつけて歩いていける力」を身につけることです。自分なりのコンパスを頼りに進むのです。

これは,おおげさに考える必要はありません。「その業界や職種の人間として,そこそこの仕事ができる」といったレベルで,まずはいいと思います。

若者が就職して,3~4年も働けば,そんな「それなり」になる基礎が身につきます。「世の中を渡っていくための基礎」です。それは,たいていの会社で身につけることができるのです。

真剣にアタマや体を使いながら働くほど,高いレベルでその「基礎」をモノにできるでしょう。そうなれば,自分なりの努力や戦略で,仕事人生をきりひらくこともできます。
 
だから,だいじなのは,まずは本格的に働くことです。つまり,就職すること。

*** 

じゃあ,どうすればいいのか。これからも「受ける会社をさがして,受けつづける」ことだと思います。

受ける会社がみつからない? そんなことはないはずです。その年の「就職戦線」というのは,5月くらいで終わるものではありません。そんな早い時期に終わってしまうのは,大手企業の一部だけです。つまり,とくに有名で人気のある企業だけ。そのほかの企業の採用活動は,ほぼ「これから」です。

中小企業を含めた就職戦線は,1年を通して続きます。新しい求人が,これからつぎつぎと出てきます。

しかし,そういうことを知らない人も多いです。テレビなどで「就活」というと,有名企業のことばかり取りあげるせいかもしれません。

具体的にはまず,つぎのようなチャネルをあたってみましょう。

・「リクナビ」のような就活サイト。これをもう一度掘りおこす。
・大学のキャリアセンターに届いている求人。
・ハローワークの新卒求人。これは「大卒等就職情報WEB提供サービス」というサイトでみることができます。ここは,中小企業の求人が中心です。

「いや,さがしていても,みつからないんです」という人がいます。

でも,たいていの場合「よく知らない会社」をスルーしてしまっています。「知らない会社」もめんどうがらずに,ちゃんとみてください。きっと発見があります。会社の規模や知名度や,業種や職種などについて,今までよりも条件を少し広げて,さがしてみてください。

(以上) 
 
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