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2013年06月27日 (木) | Edit |
 「自分で考える勉強法」シリーズの第30回。
 最近は,「読書論」をテーマにしています。


読書には,「考えをつくる読書」と
「知識を広げる読書」がある。


 読書には,ふたつのものがあります。
 ひとつは,「自分の考え方をつくる読書」です。
 これと決めた先生の本を丹念に読むことで,自分の「核」になる考え方をつくっていくことです。
 「先生」というのは,そのすばらしい仕事に感動して,「この人の思考や創造性をマネしたい」と思えるような人。

 もうひとつは,「自分の知識を広げる読書」です。
 「考え方」を身につけるだけでは足りません。いろんなものを読んで知識をたくわえることが必要です。

 以上をひとことでいうと,「つくる読書」「広げる読書」ということです。
 
 この言葉は,若いころに看護学者の薄井担子さんの著作で読んだと思うのですが,出典が確認できない……

 読書は,この両方をしなくてはいけません。
 どちらか一方が欠けていると,自分で考える力はつかないのです。

 たくさんの知識を持ちながらアウトプットが苦手な人は,「つくる読書」をしてこなかったのです。寄せ集めの知識ばかりで,一貫した思考というものが不足している。それで考えがまとまらない。

 私は,尊敬する先生たちの本で「考え方をつくる読書」を心がけてきました。
 先生たちは,既存の学問に対する批判者でした。批判だけでなく,それにかわる自分の学問を,それぞれの専門分野で示してみせました。そんな先生たちの考え方を身につければ,自分にも何かできるのではないかと思って,くり返し著作を読みました。

 でも,ある程度勉強したところで気がつきました。
 「考え方だけでは駄目だ。先生とは異なる,既存の学問の多数派の人たちの本もいろいろ読んで知識を増やさないと,どうにもならない」
 先生たちもじつはそういうことを言っているのですが,気にとめていなかったのです。

 独学者の人で,とくに非主流派やマイナーなものにひかれる人は,気をつけてください。
 「考え方」だけになって,「知識を広げる」ことを忘れてしまってはいけません。

(以上,つづく)

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テーマ:哲学/倫理学
ジャンル:学問・文化・芸術
コメント
この記事へのコメント
こんにちは。

>独学者の人で,とくに非主流派やマイナーなものにひかれる人は,気をつけてください。

この言葉、耳が痛いです。
もう少し、読書、それも広げる読書を心掛けないと。
2013/06/27(Thu) 13:19 | URL  | ケン・サン・ダーヨ #-[ 編集]
こんにちは。
ケン・サン・ダーヨさんのように「オレ,広げる読書が足りないかも」という方もいるのですが,一方で「自分はつくる読書が足りない」という感想をいただくこともあります。

いずれにしても,このあたりに関心を持ってくださるのは,「独学の人」という気がします。社会的に認知されている「専門教育」を受けている人には,切実なことではないはずです。
「社会的に認知された専門」の世界には,「必要なもの」がすべてあるわけです。専門家としての考え方,専門家としてのさまざまな知識……

うーん,なんだか「独学者」のことを書きたくなってきました。
2013/06/27(Thu) 21:04 | URL  | そういち #-[ 編集]
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