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2013年07月02日 (火) | Edit |
 あと1時間後の7月3日は,作家フランツ・カフカの誕生日です。
 そこで彼の「四百文字の偉人伝」を。古今東西のさまざまな偉人を,400文字ほどで紹介するシリーズ。

カフカ

発表できなくても,野心作をとにかく書いた

 フランツ・カフカ(1883~1924 チェコ)は,前衛的な作品で20世紀文学に多大な影響を与えた作家です。
 でも彼は,生前はほとんど無名でした。作家としては生活できず,保険会社に勤めながら,小説を書き続けます。会社から帰って夕食をとってから深夜,ときには明け方まで机に向かう毎日。
 しかし,作品の多くを発表できないまま,結核のため40歳で亡くなりました。
 遺稿となった小説(全作品約70編のうち本数では半数以上,分量的には大部分)は,のちに友人の作家の手で出版されました。
 そして,死後20年余り経って,哲学者サルトルなどの著名人が高く評価したことで,世界的に知られるようになったのです。
 発表できなくても,とにかく書く――それは,彼が無欲で謙虚だったということでしょうか?
 いや,むしろ「新しい文学をつくってみせる」という大きな野心が,彼を支えたのではないでしょうか?
 そうでなければ,挑戦的な質の高い作品を,何十編も書き続けることなどできないはずです。

『ダ・ヴィンチ解体新書vol.2人気作家の人生と作品』(リクルート,1997)所収の池内紀氏の発言に教わった。このほか,池内紀・若林恵著『カフカ事典』(三省堂,2003)による。

【フランツ・カフカ】
20世紀文学の重要な作家。その作品は「不条理」「疎外」「孤独」「不安」などの言葉で語られることが多い。たとえば代表作「変身」は,主人公が朝起きるとなぜか大きな虫になっている,という書き出し。
1883年7月3日生まれ 1924年6月3日没

「四百文字の偉人伝」は,古今東西のさまざまな偉人を,400文字ほどで紹介するシリーズ。このブログでときどき載せています。(カテゴリー:四百文字の偉人伝
 その101話をまとめた電子書籍『四百文字の偉人伝』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)も発売中です(アマゾンKindleストア楽天Kobo,ディスカヴァー社のホームページにて販売,400円)

  
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ジャンル:学問・文化・芸術
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