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2013年07月25日 (木) | Edit |
 「自分で考える勉強法」シリーズの35回目。

 「読書論」の話を続けています。
 今回と次回は,「知識や情報を得るための,さまざまな媒体」について。書籍,雑誌,新聞,インターネットなど,それぞれの媒体の特徴や扱いかたにかんする話です。


初心者は,書籍から入る。

 知識や情報を得るのには,いろんな媒体があります。出版物では,書籍,雑誌,新聞です(インターネットについては,つぎの項で述べます)。

 ところで,「書籍=本」の定義って知っていますか? 

 教育学者の板倉聖宣さんによれば,「背表紙があるかどうか」が大事なのだそうです。綴じてある印刷物は背表紙があれば「本」,なければ「小冊子」です。

 初心者にとって一番大事なのは,書籍です。
 最も体系的で,まとまった情報が手に入るからです。初心者は,まず全体像をつかむことです。

 書籍が弱いのは,「情報の新しさ」です。
 書籍の出版には,一般には数か月以上の時間がかかるので,時事問題などの最新情報を盛り込むことができません。
 
 そこで,書籍を軽く見る人がいます。読書や勉強法を案内する著者の中にも,そういう人がいます。

 でも,それはすでに「プロ」になっている人の見方です。
 プロにとって大事なのは最新の情報なので,そんなことを言うのでしょう(そもそも,出版された情報自体,プロにとっては「古い」という場合も多いです)。
 だから,初心者は真に受けてはいけません。

 経済のことを知ろうとして,いきなり日経新聞を読み始める人がいますが,無駄の多いやり方です。
 個別の記事はなんとか理解できたとしても,記事どうしの関連や,経済全体の流れはなかなか見えてきません。新聞記事だけでそれがわかるというのは,達人です。

 新聞記事は,出版の世界では最も整理されていない,ナマに近い情報です。
 初心者は,もっと整理された情報から入ったほうがいいのです。つまり,書籍から入っていく。つぎは雑誌で,新聞はそのあとでもいい。

 多くの人は,「最新情報」が大好きです。でも,最新情報ばかり気にしていると,物事が全体としてどうなっているか,いつまでたってもわからないでしょう。

(以上,つづく)

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