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2013年07月27日 (土) | Edit |
麻婆豆腐の素 (2)

昨日,夫婦で渋谷に行き,映画をみたあと,中華屋さんでお昼を食べました。四川料理で知られる店。その「看板」ともいえる麻婆豆腐のランチを注文。生ビールもつけて。

やはり,うまい。我が家としては,かなりゼイタクをした,という感じです。

この店で出すような「四川風の本格派」といえる麻婆豆腐を私がはじめて食べたのは,1990年代の末のことだったと思います。

それまで食べていた麻婆豆腐というと,もっとマイルドな,「四川風」とくらべたら「甘い」ものでした。
 
昨日食べたお店の若い女子の店員さんと,以前に話をしたとき,彼女は言ってました。

「私も,こんな(本格派の)麻婆豆腐は,この店で働くまで食べたことなくって,麻婆豆腐といえば『リケンのマボちゃん』でしたー」

リケンのマボちゃんに慣れ親しんだ味覚だと,本格派の麻婆豆腐は,最初はかなり違和感があります。でも,慣れてきて,しだいに「本格派」でないと物足りなくなってくる…
 
 ***

そもそも,私がはじめて「麻婆豆腐」というものを食べたのは,1970年代後半の,小学生のときのことでした。母がときどきつくっていたのです。「マボちゃん」とかを使わず,手作りです。当時のNHK『きょうの料理』のレシピ本にあったメニューでした。

ただし,その「麻婆豆腐」には,豆板醤(トウバンジャン)が用いられていません。そういうものは,当時は入手がちょっと困難でした。

だから,その「麻婆豆腐」なるものは,「ひき肉と豆腐のたくさん入った,中華とろみスープを,唐辛子でピリ辛にしたもの」にすぎません。まあ,カレー粉なしで,「カレー」をつくっているようなもの。

でも,子ども時代の私は,けっこう好きでした。日曜日の夕飯などで,家族4人で食べていた記憶があります。

ところで,記事のトップにある写真は,この10年来ウチで使っている麻婆豆腐の素です。

「リケンのマボちゃん」や「CookDo」じゃない,一番上にある「陳麻婆豆腐」とある箱。中国からの輸入品です(四川省・成都市の大王食品の製造。輸入元は株式会社ヤマムロ)。1袋3人前分で,4袋入って500何十円。

やや踏み込んで品揃えしているスーパーだと,置いていることがあるようです。

ウチの近所(となりの駅)だと,「成城石井」にあります。ああいうややお高いスーパーではめったに買い物をしませんんが,これだけを買いに成城石井に行くことがあります。この「本格麻婆豆腐の素」に,さらに豆板醤やその他の調味料を加えて,「ウチの麻婆豆腐」をつくっています。

でも,母がつくってくれた「麻婆豆腐」も,なんだかまた食べてみたくなってきました。自分でつくれるかも。今度やってみよう。

今の私たちは,昔にくらべていろんなたのしみがあります。「本格麻婆豆腐」を食べるたのしみも,そのひとつ。

大上段にいえば,経済や文化の発達,グローバル化とかいうことが,その背景にある。中国・四川省製の麻婆豆腐の素が近所で買えるというのは,そういうこと。(結局「大上段」が,私は好きなもので)

でも,望めばいつでも「マボちゃん」だって,1970年代の「豆板醤なしの麻婆豆腐」だって,食べることができます。

そういう選択肢の豊富さが,今の社会の特徴なのでしょう。いろいろ工夫したり,追求したりして,たのしくやっていきたいものです。

(以上)

付記:記事の中の「陳麻婆豆腐」の価格を修正しました(「400何十円」は誤り。「500何十円」――私の買う店では570円程度――に修正)。トップの写真も,「陳麻婆豆腐」のパッケージが古いバージョンだったので,現行のものに差し替え(ウチに残っていたのをまちがえて使ってしまいました)。また,当初の記事では,「母が手作りの麻婆豆腐(のようなもの)をつくった1970年代当時は「リケンのマボちゃん」は(たぶん)なかった」という主旨のことを書きましたが,確認したところ「マボちゃん」は1972年の発売でした。その点についても記事を修正しています。ミスをいくつも重ねてしまい,申し訳ありません。(2013年7月28日)
 
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コメント
この記事へのコメント
ニコイチ・麻婆
コメントありがとうございます。だいぶ前の記事を見つけ出してくださって、ありがとうございます。ニコイチのタイプの団地の場合に中国では階段ごとに「1門」「2門」と住所の表記にあらわす……へえー、ですね。日本の団地だと住所表記はしないですが、住民の自治管理の基本的な単位になっています。「1階段」「2階段」というグループごとに会議をしたりいろんな活動をしたりします。

陳麻婆豆腐についての記事は、数年前のものですが、私も今も愛用しています。成城石井で買っています。おいしい麻婆豆腐は、ほんとうにおいしい食べ物だと思います。いろんな店を知っているわけではありませんが、四川飯店(昔「料理の鉄人」という番組に出ていた陳健一さんの店)の系列のところのは、名前だおれではなく、やはりおいしいと思います。
2018/05/07(Mon) 07:19 | URL  | そういち #-[ 編集]
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