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2013年01月14日 (月) | Edit |
このブログでは,いろいろなテーマを扱うつもりです。「世界史」「社会のしくみ」「発想法」「勉強法」,それから「団地リフォームと住まい」……雑多なのですが,私としてはこれらに共通するひとつの視点があります。

それは,「近代社会を精いっぱい生きる」という大テーマです。

「近代社会」ってなんのことか?

ひとことでいうと,「多くのふつうの人でも,したいことがいろいろとできる社会」のことです。いわゆる「自由な社会」。

「自由」とは「したいことができる」ということです。

数百年以上昔の社会は,世界のどこをみても「したいことをする自由」を,法律などで制限していました。

たとえば,「どんな仕事に就くか」が,生まれながらにしてほぼ決まっていました。江戸時代の日本なら,武士の子は武士に,農民の子は農民に。「身分社会」というものです。

この数百年の世界は,身分社会を脱して「自由な社会=近代社会」を築く方向で動いていきました。「まだまだ」という国もかなりありますが,欧米や日本のような先進国では,近年は「かなり自由になった」といえるでしょう。

でも,こういう話は,いかにも抽象的です。「自由」について,もう少し生き生きとイメージできる手がかりはないでしょうか。

そこで,「昔は特別な恵まれた人にしかできなかったことが,今はふつうの人にもできるようになった」という話をしたいと思います。その切り口で話すと,「わかってもらえた」ということがありました。

たとえばこういうことです。今の子どもたちは,生まれたときからビデオやデジカメでいっぱい撮影され,ぼう大な映像が残っています。では,「生まれたときから,たくさんの映像(動画)が残っている史上はじめての人物は誰か?」なんて,考えたことがありますか?

「それはおそらく,今のイギリスの女王のエリザベス2世(1926~)だ」という説があります。

映画の発明は,1800年代の末です。エリザベス女王が生まれた1920年代には,映画撮影の機材は高度なハイテク機器でした。そんな機材と専門家チームを投入して,日常的に撮ってもらえる赤ちゃんは,当時は大英帝国のお姫様くらいだった,ということです。

この説がほんとうに正しいかどうかは,立証がむずかしいところもあります。でも,あり得る話です。

90年ほど前には,世界じゅうでエリザベス2世でしかあり得なかったことが,今では誰でもできるようになっている。

こういうことは,ほかにも山ほどあります。クルマに乗って出かけることは,昔はかぎられた人だけのぜいたくでした。「好きなときに音楽を聴く」ことは,蓄音機の発明(1870年代)以前には,自分の屋敷に「お抱えの楽団」がいるような,富豪だけの特権でした。ipodは,「ポケットに入るお抱えの楽団」です。

たしかに私たちの「自由=できること」は増えているんだろうな。技術の進歩や経済発展のおかげだな……

そこで,いろいろ考えるわけです。

だったら,今の社会で,私たちはどんなことができるんだろう? 少し昔の感覚で思うよりも,ずっと多くの自由や可能性があるかもしれない。

その可能性を,できるかぎり使いきって生きていけないだろうか。それが,「近代社会を精いっぱい杯生きる」ということです。

 ***

「団地リフォーム」も,私にとっては「近代社会を精いっぱい生きる」ことのひとつです。

私は,数年前に築30年ほどの公団住宅(団地)を買って,全面リフォームして住んでいます。

設計は寺林省二さんという建築家にお願いしました。いろいろと要望をして,自分好みのインテリアをつくってもらったのです。 「建築家に家をつくってもらう」などというのは,私たちの親の時代には,相当に恵まれた人だけができることでした。それを今は,団地住まいの私でも行っているわけです。
 
これも,今の社会があたえてくれる「自由」や「可能性」を活用した一例です。

そんな「活用」が,人生のさまざまな場面でできるようになるには,いろんな「発想」や「勉強」も必要になるでしょう。「社会のしくみ」についての知識や,その背景となる歴史もおさえておきたい。

どうでしょうか。一見雑多なもろもろのテーマは,「近代社会を精いっぱい生きる」という視点で,結構つながっているとは思いませんか?

(以上)
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テーマ:自由への道程
ジャンル:学問・文化・芸術
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