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2013年08月05日 (月) | Edit |
 「自分で考える勉強法」シリーズの38回目。

 「読書論」の話を続けています。
 このあいだまで,書籍,雑誌,新聞,インターネットなど,それぞれの媒体の特徴や扱いかたにかんする話をしてきましたが,今は「書籍」の世界について述べています。
 前回は,教科書や子ども向けの本のこと。今回は「新書」のすすめ。


新書には,本の世界のエッセンスが凝縮されている。
おおいに利用しよう。


 あまり読書したことがなくて,「どんな本から読んだらいいんだろう」という人には,新書をおすすめします。

 新書とは,173ミリ×105ミリまたはそれに近い判型(サイズ)のシリーズ本のことです。
 岩波新書,中公新書,講談社現代新書などが,新書の代表的な老舗ですが,ほかにもいろんな新書が出ています。

 書店へ行って,新書の棚の前に立ってみましょう。
 新書のテーマは,科学・哲学から,歴史,時事問題,健康法,パソコン・インターネット,風俗……と森羅万象にわたっています。いかにも「カタい教養書」といったものもあれば,「手軽な実用書」といった感じのものもあります。
 
 新書のラインナップの中には,きっとあなたの関心に合うものがあります。
 一冊数百円ですから,気軽に買えます。持ち運びもしやすいです。

 比較的あたり外れが少ないのが,新書の特長です。

 それは,新書の著者の多くが,そのテーマに関してすでに定評のある人だからです。以前にそのテーマについて,本や論文を発表して,評価を得ている人ばかりだからです。

 面白いと思う新書に出会ったら,その著者の書いたほかの本を読んでみましょう。
 本の後ろのほう,奥付などにある著者紹介のコーナーにその人の主要著作が載っています(アマゾンなどのインターネット書店で,著者名から検索することもできます)。

 そして,その著書のうちのいくつかは,新書ではない,ハードカバーなどのやや専門的な本のはずです。とくに,著者が研究者である場合はそうです。

 同じ著者によるより専門的な本と新書を読みくらべてみると,専門的な本のほうに詳しい情報が載っていて,勉強になることがしばしばあります。しかし場合によっては,あとになってからより一般向けに書かれた新書のほうが,さらに本質的で深い議論を展開していることもあります。

 さらに,参考文献の案内がしっかりしているものもかなりあって,そのテーマのガイドブックになります。

 新書は,より深く大きな世界への窓口にもなってくれるのです。

 あるテーマについて,この新書のシリーズから一冊,この新書からも一冊……というかたちで読むこともできます。一般的なテーマであれば,可能です。
 それで三冊も読めば,そのテーマについて,かなりの勉強ができるでしょう。

 新書だけで読書の世界は成り立ちませんが,新書というのは,本の世界・知の世界のエッセンスが凝縮されている,すぐれた媒体です。おおいに利用しましょう。

(以上,つづく)
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テーマ:雑学・情報
ジャンル:学問・文化・芸術
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