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2013年09月03日 (火) | Edit |
 あさって9月5日は,マザー・テレサの亡くなった日です。
 そこで,彼女の「四百文字の偉人伝」を。古今東西の偉人を400文字程度で紹介するシリーズ。


マザー・テレサ

目的に対して真摯

 修道女マザー・テレサ(1910~1997 マケドニア)は,インドのスラム街で,貧しい人びとを助ける慈善活動を行いました。活動は世界各地に広がり,彼女はその功績でノーベル平和賞を受賞しました(1979年)。
 彼女は,テレビの取材など,マスコミへの対応には積極的でした。
 もちろん,有名になりたかったのではありません。
 顔を売ることで活動資金を集めやすくしたかったのです。だから,どんなにカメラマンにつきまとわれても気にしない。「それでお金が集まるなら」ということです。
 慈善活動でとくに大変なのが,資金集めです。でも,「困っている人を助けたい」という人で,彼女くらいお金のことに懸命な人は少ないのです。
 一方,彼女の組織には(少なくとも初期のころは),経理の帳簿はありませんでした。
 集めたお金は,全部人を助ける仕事にすぐ使ってしまう。だから経理なんかいらない。それより,本来の仕事にエネルギーを注ぎたい――とにかく,自分の目的や使命に対して真摯な人でした。

塩野七生『ローマの街角から』(新潮社,2000)所収のエッセイ「修道女マザー・テレサ」,チャウラ著・三代川律子訳『マザー・テレサ 愛の軌跡(増補改訂版)』(日本教文社,2001)による。

【マザー・テレサ】
慈善活動家。高校卒業後,カトリックの修道女に。1948年,修道会を離れ,インドのカルカッタで独自の救貧活動の組織を立ち上げる。この組織はのちに法王庁公認となって活動を広げ,彼女が亡くなった1997年には,世界各地に2000を超える拠点を持つようになった。
1910年8月26日生まれ 1997年9月5日没

                          *

 「四百文字の偉人伝」は,古今東西のさまざまな偉人を,400文字ほどで紹介するシリーズ。このブログでときどき載せています。(カテゴリー:四百文字の偉人伝
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(以上)
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テーマ:歴史
ジャンル:学問・文化・芸術
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世界で第3番目の宗教ヒンドゥー教のカースト制度

マザー・テレサとガンジーは人となりが似てるのか

置かれた環境から目の前の人を救う事だったのか

偉人だけど国際関係には影響しない事だった 残念です

インドとパレスチナの関係は日本人には理解出来ないと思います


2013/09/03(Tue) 23:22 | URL  | shin36a #-[ 編集]
Re: タイトルなし
 コメント,ありがとうございます。
 彼女の仕事がどれだけ世界や歴史に影響をあたえたか,といわれると,いろいろな意見があるとは思います。でも,伝記を少し読んだだけですが,この人はやっぱり「ホンモノ」だなあ,と感じます。
 そして,もしも彼女のしたことが,世界を大きくは変えなかったとしたら,それは「最も弱っている人たちに手をさしのべる」ことをトコトン追求したからかもしれない,などとも考えます(このあたり,説明不足かもしれませんが)。
 ある人が彼女に「貧しい人に魚を与えるより,魚の釣り方を教えては?」と言ったそうです。すると彼女は「釣り道具も持てないほど弱っている人を助けているのです」と答えたそうです。
 マザー・テレサが何をしようとしていたのかが,よくあらわれている言葉だと思います。
  
2013/09/03(Tue) 23:59 | URL  | そういち #-[ 編集]
ある人が彼女に「貧しい人に魚を与えるより,魚の釣り方を教えては?」と言ったそうです。すると彼女は「釣り道具も持てないほど弱っている人を助けているのです」と答えたそうです。
 マザー・テレサが何をしようとしていたのかが,よくあらわれている言葉だと思います。

まずは生きる事ですね。元気になれば生きるために行動できますね。次第に自立を目指す方向を人はとるでしょう。
性善説に基づいているのですね。
  
2013/09/04(Wed) 21:13 | URL  | かずゆき #-[ 編集]
Re: タイトルなし
 コメント,ありがとうございます。
 私の説明不足なのでしょうが,彼女の行ったことの核心は,おっしゃるような「生きていれば元気になって,何かできる」「人の未来に期待する=性善説」というのとも,ちょっとちがうように私は思います。たとえば,彼女は極貧のひん死の人が少しでも安らかな最期を迎えられるように,といった活動もしています。社会改良的な発想(人に働きかけて社会を変えていこう)とは違う…そこに彼女の真骨頂があるように思うのです。まあ,私も少し伝記を読んだくらいで,深くマザー・テレサのことを知っているとはいえないですから,自分の理解に自信もありません。でも,以上のようなことは感じました。
2013/09/04(Wed) 22:44 | URL  | そういち #-[ 編集]
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