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2013年09月23日 (月) | Edit |
 「自分で考える勉強法」シリーズの48回目。

 ここしばらく「読書論」を続けていましたが,今回から「文章論」に入ります。
 一番言いたいのは,「文章を書かなければ,考える力はつかない」ということ。


少し勉強したら,文章を書いてみよう。

 たくさん本を読めば考える力がつく,というわけではありません。ぜんぜん読まないのも駄目ですが,読んでいるだけでは,力はつきません。

 力をつけるためには,文章を書く必要があります。

 読むだけでは,頭の使い方が受け身になってしまって,能動的に考える力がつきにくいのです。

 100冊読める時間があったら,その全部を読むことに費やしてはいけません。読むのは50冊くらいにして,残りの時間は書くことに使いましょう。

 書き始めたとしても,まだあまり勉強していないわけですから,思うようには書けません。読み返すのも恥ずかしいでしょう。でも,気にしないで書いてください。

 初めは,日記程度でいいと思います。日常生活での体験,読んだ本の感想,最近のニュースのことなど,何でもいいから気軽に書くことです。書き慣れない人は,100字,200字で十分です。ただし,単なるセンテンスや単語のメモでなく,文章で書くのです。そのうち,もっと長く書けるようになります。

 ひとつの目標は,どんなテーマでもいいから,400字詰め原稿用紙10~20枚くらいの論文やエッセイが書けるようになることです。
 それが,月に1~2本は書けること。
 そこまでいけば,だんだんと自分の関心領域というものが見えてくることでしょう。

 これは,文章を書くこととしては,かなり本格的なレベルです。だから,そこに至るステップというものがあります。それについては,また別の回で述べます。

 書くことで,本を読むにしても読み方が変わってきます。
 知識を自分の中に主体的に組み込んでいく感じになるのです。だから,同じ量を読んでも,残るものが多くなっていきます。

 私には,20代の前半に,学問の世界について教えてくれた若い先生がいました。その人に数年間,月1回くらいのペースで小論文のような手紙を書いて送っていました。先生も,感想を書いて送ってくださいました。
 その若い先生が,ここで書いたやり方を教えてくれました。

 たとえ読んでくれる人がいなくたって,短いレポートをたくさん書く。

 これは,「考える力」を上達させる上で,最も大切なことです。方法はこれに尽きる,と言っていいでしょう。このことは,実力のある人ならみんなわかっています。

 私のように,書いたものをみてくれる先生がいれば,幸せです。
 そんな先生がいなければ友だちでもいいです。遠くの友だちにメールやSNSで読んでもらってもいいのです。感想を言ってくれなくても,気にしないで書いたものを送ったりしましょう。

 そういう友だちがいないなら,自分で自分の読者になりましょう。

 ***

 初心者のうちにブログをするのは,良い面と悪い面があります。たしかに,ブログを通して書く習慣を身につけ,上達していく人もいます。

 ただし,上達してくると,書き始めたころの文章が恥ずかしくなって,それを誰もが読める状態にしておくのがイヤになってくるはずです……

 初心者がブログをするデメリットとしては,「不特定の人に読まれるかもしれない」という意識に縛られてしまうことがあります。ブログに書きやすいテーマや見解ばかり書いてしまう。初心者のうちからそういうことをしていると,上達しません(かと言って,不特定の人に読まれて困ることを書いてはいけません)。

 ここで「文章を書こう」というのは,自分の思考を深め,それに形を与えていく練習です。
 練習というのは,みっともないことが多いです。
 だからひとりきりでやるか,内輪でしかみせられないのが普通です。練習を公開することもありますが,それはかなり上手くなってからです。

 ブログを一種の「公開練習」の場にすることはできますが,ある程度書けるようになってから始めることをおすすめします。

 もちろんこれは「書く練習の場」としては,ということです。何かの連絡・広報など,ちがう目的があれば別です。

 「ある程度書ける」の目安のひとつは,「あなたの文章をよろこんでくれる人が,身近にひとりでもいるかどうか」です。ひとりでも読者を獲得できるかどうか,ということです。

(以上)
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テーマ:勉強
ジャンル:学問・文化・芸術
コメント
この記事へのコメント

こんにちは

私もブログを公開練習場にしてる一人です デメリットありますね

ハチャメチャな文章でも自然解釈してくれる


プログラム言語は厳密なんで取り合えす動く形に書きます

でも最初は汚く読みずらいんで、何度も書き直します

他人が読んでも理解出来るソースに出来たら完成です


言葉も厳密なら自然に学習出来るんですけど

自然解釈してくれるんで何がマズいのか分かりずらいんです

2013/09/23(Mon) 12:46 | URL  | shin36a #-[ 編集]
shin36aさんへ
コメント,ありがとうございます。
 shin36aさんのブログは私も読ませてもらっています。先日の「職人」さんの記事などは興味深かったです。そして,興味を持って読んでいる読者がほかにも確実に何人もおられるのですから,どんどん「公開練習」されていいのでは…。書いたものが仮に文法などに照らして「ハチャメチャ」なところがあったとしても,とにかく「読者」がいるのです。そのことがまず大事なんだと思います。

2013/09/23(Mon) 17:43 | URL  | そういち #-[ 編集]
いざ進んでみると・・・
そういちさん、こんにちは。
この記事、今の私の胸中を見透かされた気がしました。
そして、今の自分の苦悩も指摘されている感じが・・・

ただ、自分の今後の目標を考えると、ここで止まるわけにはいかない。
もう少し、がむしゃらに(しかし、適度な節度を持って)頑張ってみます。
2013/09/23(Mon) 20:04 | URL  | たきやん。 #2HkoM2sc[ 編集]
ここで「文章を書こう」というのは,自分の思考を深め,それに形を与えていく練習です。

これが大切だと分かっているのですが,なかなかです。
文書を書くということの難しさを痛感します。
でも頑張らないといきないですね。
2013/09/23(Mon) 20:33 | URL  | かずゆき #-[ 編集]
Re: いざ進んでみると・・・
 たきやん。さん,コメントありがとうございます。
 今回の記事は,「何を,どう書いたらいいかほんとにわからない」という,初心者的な方を想定して書いています。
 たきやん。さんのように,すでにブログでどんどん表現されていて,多くの読者を惹きつけている方にあてはまることとは思っていません。「今日もたきやん。語ってるなー」と,ブログを訪れ読んでいる人たちが毎日何十人もいる(私もそのひとり)…そんな文章が書けることは,私の「勉強法」(このシリーズ)のひとつの目標・到達点です。そこから先のことを語るなんて,私にはできないですし。
 今回の記事は,説明不足なのかもしれません…「興味を持って読んでくれる人が1人でもいれば,ブログを書いてみるのもいい」という側面のほうを,むしろ強調すべきなのかもしれませんね…

2013/09/24(Tue) 06:44 | URL  | そういち #-[ 編集]
かずゆきさんへ
 かずゆきさん,コメントありがとうございます。
 たしかに文章を書くのは難しいところがありますね。
 でも,「それなりの内容をそれなりに書く」というのなら,それほど難しくない,とも思います。「すごくいいことを,気の利いた表現で書こう」とすると,書けないんじゃないかと。
 ありきたりの,平凡なことでいい。それをありきたりの,単純な表現で書く。まずはそこから。これに気付いてから,私も少しは書けるようになった気がします。
 
2013/09/24(Tue) 07:00 | URL  | そういち #-[ 編集]
「ある程度書ける」の目安のひとつは,「あなたの文章をよろこんでくれる人が,身近にひとりでもいるかどうか」です。ひとりでも読者を獲得できるかどうか,ということです。

自分が自分の読者になれるのが第一歩ですね。恥ずかしさを克服していくのが大切ですね。
2013/09/24(Tue) 20:31 | URL  | かずゆき #-[ 編集]
かずゆきさんへ
> 自分が自分の読者になれるのが第一歩ですね。恥ずかしさを克服していくのが大切ですね。

 そうですね。その場合の「恥ずかしさ」というのは,一種の「見栄」(自分を立派にみせたい気持ち)ともつながっていると思います。そこもポイントかと。
2013/09/25(Wed) 07:06 | URL  | そういち #-[ 編集]
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