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2013年10月02日 (水) | Edit |
 「自分で考える勉強法」シリーズの53回目。

 このところ,「文章論」について述べています。
 今回は「書こうとしても,なかなか書き出せない」「文章の構成に悩む」という人に向けた話。


書きたいことから書けば,書き出せる。

 「書きたいことから書けば,書き出せる」というのは,作家の中谷彰宏さんの本(『人は誰でも作家になれる』ダイヤモンド社 1996,のちにPHP文庫 2003)に出ていたもので,好きな言葉です。

 文章の構成についてあれこれ考えると,うまくいきません。構成は大事なのですが,それを意識しすぎると,かえってまずい構成になるのです。

 あれこれ考えないで,書きたいことから書きましょう。

 「書きたいこと」が一番面白いところのはずです。人に読んでもらうには,いいところを最初にもってくることです。多くの文章家が,同じようなことを言っています。

 慣れないうちはつい,いいところをあとにとっておこうとしてしまいます。
 私も,そういう失敗をくり返してきました。

 文章を友人に読んでもらって,「最初は何を言いたいのかわからなかったけど,最後のところまで読んでやっとわかった」と言われたことがあります。友人だから最後までつきあってくれましたが,一般の読者だったら,1ページでやめてしまうでしょう。

 書きたいことから書くと,文章が書きやすくなります。一番気になることをまず吐き出してしまうことで,気分が楽になるのです。自分が表現しようとしている世界へ,すっと入っていける感じがします。書きたいことを書いているから,気分が乗ってきます。

 逆に,書きたいことをあとにとっておこうとすると,書くのがつらくなります。あとの楽しみのために,がまんして準備作業をしているような感じになるからです。

 とにかく,書きたいところから書き始めて,ひととおり書いてしまう。
 それから,必要ならば順序を入れ替えればいいのです。


 でもたぶん,「最も書きたいこと=読者に伝えたいこと」を最初にもってくるのが,いいのではないかと思います。

 この「勉強法」のシリーズは,1冊の本にすることを意識して書いていますが,一番書きたいことを最初にもってきています。「自分の関心を大切にしよう」「先生に出会うことが大切だ」といったことです。この「勉強法」で一番伝えたいのは,そのことなのです。

(以上)
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テーマ:勉強
ジャンル:学問・文化・芸術
コメント
この記事へのコメント
でもたぶん,「最も書きたいこと=読者に伝えたいこと」を最初にもってくるのが,いいのではないかと思います。

「伝えたいこと」を持っていないと,迫力がありませんね。
伝いたいことは,自分の思いでもいいし自分の意見でもいいし
何しろ吐き出すことが出発点ですね。
私はもともと人に思いを伝えるのが苦手です。人と会話をしていると,他の人の意見がよく思え,それゆえ自分の考えに自信が持てず,表明するのをためらってしまう傾向にありました。
自分の考えを鍛えていくためにも,意見を表明し,それに対する意見を知ることで,自分の考えがよりまとまっていくというプロセスをつむということの重要性に気がつかないでいました。
これから意識していきたいです。
2013/10/02(Wed) 22:11 | URL  | かずゆき #-[ 編集]
かずゆきさんへ
 かずゆきさん,コメントありがとうございます。

 そもそも「伝えたいこと」があるのか,それが何なのかは,たしかに大事だし,「まず,そこがわからない」ということも多いとは思います。「何を伝えるのか」ということですね。

 まずは,立派なこと,気の利いたこと,独創的なことを言おうとしなくてもいいのだと思います。
 月並みな,誰かのいっているようなことでいいから,書いてみる。
 もしも,誰かの考えを「いいな」と思ったら,「この人のこの考えはいい」というふうに書いてもいいわけです。
 あるいは「自分の意見」と「他人の意見」のあいだで揺れ動くところがあるなら,そこを書けばいい。

 かずゆきさんの言われるように,考えを書いてみる・表してみる,ときにはそれを人にみせてみる,ということで,いろいろ気がつくことなどあると思います。
 
2013/10/03(Thu) 07:21 | URL  | そういち #-[ 編集]
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