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2013年11月04日 (月) | Edit |
 このブログのカテゴリー(サブカテゴリー)に,社会の変化はゆっくりになっているというのがあります。
 
 「社会の変化は,どんどん加速している」などとよく言うけど,どうなんだろう?
 もちろん,社会の変化が止まったり,「新しい」ことが何も起こらなくなるということはあり得ない。
 でも,今の時代は,ほんとうの意味での「新しい」ものが生まれにくくなっているのではないか?あるいは,「変化」とか「新しい」ということの意味が,これまでとは変わってきているのではないか?


 そんな問題意識で書いているシリーズです。
 7回分を書いて,どんどん大風呂敷を広げ,ひとまず筆をおいています。
  
 しかし最近,ある読者の方から,この「社会の変化はゆっくりになっている」論に対し,反響がありました。
 たった1人ですが,しっかりと読み込み,そこから自分の考えやイメージを展開してくださっていて,たいへんうれしいことでした。ありがとうございます。

 以下,その方(ピピネラさん,ブログ:小人さんとワルツを)からのコメントです。

 これは,「社会の変化はゆっくりになっている」論の第1回へのコメント。
 そこでは,「今の子どもたちは,ウルトラマンや仮面ライダーなど,親世代が子どものときに夢中になったキャラに夢中になっている。これは,社会の変化がゆっくりになっていることのひとつの例ではないか」というところから話をはじめました。それに対しいただいた反響です。(仮のタイトルを入れたり,ほんの少しだけ,そういちが編集しました)

 *** 

「21世紀」はどこ? (仮題) byピピネラ

 「21世紀って、もっとすごいと思ってた」――定年間近の父が言ったセリフです。

 つまり,こういうこと。

 車は空飛んで、ロボットがうろうろ、火星に移住、etc…
 子供のころ思い描いた「正しい21世紀」はどこに行ったんだろう?
 1960年代に感じた「どんどん世の中が変わっていく感じ」はなんだったんだろう?
 現実は、通信の分野だけが予想以上に発達した。あと、コンピューターが小さくなった。それだけだ。

 終戦~1970年ぐらいまでに比べれば、それ以後ってあんまり変わってないのかもしれませんね。

 それより前は日本史の授業で習った知識しかないんですが、封建制から立憲君主制になり、大正デモクラシーって言ってたかと思えば軍事クーデター、戦争、戦争……そういうことが明治維新のあとの約80年間にあったんですよね。

 そう考えると、今がどれだけ安定してるかってことがわかります。


(以上)

 ***

 私の記事に寄せられたコメントですが,それ自体が短い素敵なエッセイ(コラム)になっています。

 コメント上のやり取りのなかで,ピピネラさんは「膨らませて自分のブログに記事にしようか」とも言っておられましたが,ぜひされたらいいと思います。

 ピピネラさんのコメントに補足します。

 1970年代以降の(日本の)社会の変化がゆっくりになったのだとすれば,そこには「経済成長の鈍化」がかかわっていると思います。これは,今回コメントをいただいた私の記事にも書いたのですが,ちょっと付け加えて述べます。

 「高度成長」といわれる,1955年ころから1970年ころの経済成長率(経済規模の拡大率)は,年10%程度でした。
 これだと,7年ほどで経済の規模・水準は2倍のレベルになります。「7年で2倍」の世界の変化は,やはりすごいです。私(今ほぼ50歳)よりやや年上の人に聞くと,「年々ご飯のおかずがよくなり,ウチの家電や家具などが増えていくのが,当時子どもだった自分にもはっきりわかった」などといいます。

 その後,1970年代後半から日本の経済成長率は急速に鈍くなって,「年率3~4%」になります。
 1990年代初頭以降は,さらに成長率は低下して,おおむね「1~2%」かそれ以下の状態が続いてきました。
 経済成長率1%というのは,「70年ほどで2倍」の状態です。2%なら「30数年で2倍」。

 これでは社会の変化もゆっくりになるでしょう。

 経済成長だけが,社会の変化の要因ではないでしょうが,きわめて重要ではあるはずで,押さえておいていいと思います。

 ***

 こんなふうに,読者の方からの反響をいただき,いろいろ考えたり書いたりできるのは幸せなことです。
 これからも,よろしくお願いします。
 
(以上)
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