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2013年11月14日 (木) | Edit |
 11月15日は,坂本龍馬の誕生日です。偶然ですが,命日でもあります。
 そこで,彼の「四百文字の偉人伝」を。古今東西のさまざま偉人を400文字程度で紹介するシリーズ。

坂本龍馬(さかもと・りょうま)

ビジョンを吸収して成長

 幕末の志士・坂本龍馬(1835~1867)は,倒幕の中心となった薩摩藩と長州藩が同盟をむすぶ仲介を行いました。また,さまざまな働きかけで大政奉還(幕府の政権返上)の実現に貢献し,新しい政府の構想を打ち出しました。
 土佐の下級武士の出身で,これといった役職にもなく「浪人」にすぎない若者が,それだけのことをやったのです。
 彼はたしかに創造的でした。しかし,何でも彼が独自に構想したのではありません。
 ほとんどは,彼に影響を与えた勝海舟をはじめとする先覚者たちが,すでに主張していました。そのビジョンを吸収し,実現のため行動したのが龍馬だったのです。
 子どものころの龍馬は,勉強ぎらいのいじめられっ子でした。ごく若いころは,特別なビジョンは何も持っていませんでした。
 それが,さまざまな人と出会い学ぶことで,「偉人」に成長していったのです。
 人の成長とはそういうものですが,龍馬はそのみごとな典型です。

とくに河合敦著『誰が坂本龍馬をつくったか』(角川SSC新書,2009)に教わった。ほかに参考として,松浦玲著『坂本龍馬』(岩波新書,2008),ジャンセン著,平尾・浜田訳『坂本龍馬と明治維新(新装版)』(時事通信社,2009)

【坂本龍馬】
倒幕・明治維新に貢献した幕末の志士。維新の前年に暗殺された。維新後忘れられていたが,明治後半には再評価。昭和の戦後には司馬遼太郎の小説などで著名なヒーローに。業績や人物像についての議論も多い。
1835年(天保六)11月15日生まれ 1867年(慶応三)11月15日没

 ***

 「四百文字の偉人伝」は,古今東西のさまざまな偉人を,400文字ほどで紹介するシリーズ。このブログでときどき載せています。(カテゴリー:四百文字の偉人伝
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(以上)
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テーマ:歴史
ジャンル:学問・文化・芸術
コメント
この記事へのコメント
こんばんはー。

龍馬のようなとんちんかんに、
乙女という女傑をめぐりあわせた…
天の配材、といえばおおげさでしょうが
そういっためぐりあわせが、
坂本龍馬をつくり、そして世界につながって…。
歴史は司馬遼のように人物に主眼をおくと
楽しくって眠れなくなります。
その「時代」の史料も考証も重要とは思いますが
結局、人の人に対する関心ですよね、歴史って。
だから、歴史はしらなくても
偉人伝はおもしろい!
2013/11/14(Thu) 22:52 | URL  | 偕誠館主人 #-[ 編集]
偕誠館主人さんへ
 コメント,ありがとうございます。
 たしかに,龍馬が最初におおいに影響を受けたのは,乙女さんからですよね…
 この「出会い」はほんとに大きかったのでしょう…

 歴史については,私はふたつの側面から関心を持っています。
 ひとつは,個々の人物です。偉人といわれるような人たちの生き方,仕事ぶり。
 もうひとつは,「歴史の大きな流れ」。こちらは,固有名詞がほとんど出てこないような世界。
 (この2つが大事だ,ということは,このブログでも何度か出てきた南郷継正という人が言っていたのを,学生時代に恩師から聞いたのです)

 どちらもそれぞれたのしいです。
 そして,おっしゃるように,どちらか一方を知らなくても,一方をたのしむことができます。
 歴史の流れを知らなくても,人物をたのしめるし,その逆もありです。
 でも,両方知っているともっとたのしいかも……

 しかし,学校の教科書にある歴史は,この「2つ」を掘り下げていないように思います。固有名詞はいっぱい出てくるけど,「人物像」は語られないし,出てくる「事件」が多すぎて,「大きな流れ」もわかりにくい。

 このブログでは,「人物」と「大きな流れ」の両方を取りあげています。「となりとなりの世界史」「近代社会のしくみ」「5分間の世界史」などのカテゴリーは,だいたい「大きな流れ」に属しますし,「偉人伝」は,「個々の人物」というわけです。 
2013/11/15(Fri) 06:27 | URL  | そういち #-[ 編集]
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