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2014年02月15日 (土) | Edit |
ベランダからみた雪景色
ベランダからみた今日の景色

 先週に引き続き,昨日今日と私の住む東京は大雪でした。交通も大混乱。

 先週末に「雪だし,やめておこう」となった遠出や買い物を,今週末もやめることにしました。今日出かけるとしても,近所のスーパーくらいでしょう。

 こんなふうに雪に閉ざされる感じで行動範囲が狭くなると,「近所だけだと,買い物などの選択肢はきわめて限られている」と実感します。

 いつものお店のいつもの品,いつもの本屋のいつもの棚,いつものコーヒーショップのいつものメニューなどを超えて,すぐに何かが欲しいと思っても,それはムリなわけです。ネット注文できるかもしれませんが,時間がかかります。

 普段なら,その気になれば電車に乗って30分ほどで都内の繁華街に出ることができます。そこへ行けばぼう大な「選択肢」があるわけです。

 でも,「すぐに都会に出られる自由」に制約がかかると,郊外で暮らす今の暮らしが,ちょっとちがってみえてくる。

 高齢や健康状態などのせいで,普段の行動範囲が限られてしまう人は,毎日の暮らしの「選択肢の少なさ」をつよく感じているのかもしれない……そんなことも思います。

 ここで,何年か前に読んだ,北海道の小さな町で民宿を営むご夫婦を紹介する新聞記事(新聞の付録のフリーペーパーの記事)を思い出しました。

 民宿の奥さん(当時38歳)の言葉が印象的だったのです。抜き書きしていたので,ご紹介します。奥さんは,もともとは大都市で暮らしていたのだそうです。

《毎日の作業は一緒。買い出しに行くスーパーも同じ。都会だとたくさん店があって,電車やバス,自転車で行こうか悩み,着ていく服も変わる。毎日数え切れない選択をしていたんだなあって。選択肢がないから迷えないし,迷わない今の単純な生活,私は嫌いじゃないです。》

北海道・比羅夫にある「駅の宿ひらふ」の奥さん・南谷敦子さんの言葉。
『THE NIKKEI MAGAZINE』2009年2月15日より
 

 たしかに,北海道の田舎のほうだと,そういうことなのでしょう。
 秋田県の田舎に住む私の義理の父母の毎日も,似たところがあります。

 この記事を読んだとき,「たしかに〈選択肢の少ない,迷わない暮らし〉も悪くないのかも」と思いました。

 でも,今回のように少しだけ「雪に閉ざされる」感じを味わうと,「選択肢が少ないのは,やっぱりつまらない」という気持ちにもなります。
 
 普段はあれこれ考えずシンプルに暮らすのはよいとしても,その気になればいつでも「ぼう大な選択肢」のあるところへ出て行ける,そういう「自由」のあることが大事なのかも……自分にとってはそうなのかなあ……

 いずれにせよ,雪が降ったせいで,今の自分の暮らしについて少し考えなおしてみたのでした。

(以上)
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テーマ:思うこと
ジャンル:学問・文化・芸術
コメント
この記事へのコメント
こんにちわ。
お住まいは駅前のハイツでしょうか?
私も4年前まで住んでおりました。いい環境でした。
今は民間分譲のマンションに住んでいますが、廊下側の暗さにはいまだになれません。
公団の設計は無駄がなく好きですね。。。
2014/03/23(Sun) 17:55 | URL  |  #-[ 編集]
Re: タイトルなし
> 私も4年前まで住んでおりました。いい環境でした。
> 今は民間分譲のマンションに住んでいますが、廊下側の暗さにはいまだになれません。
> 公団の設計は無駄がなく好きですね。。。

コメント,ありがとうございます。
昔の公団の団地は,やはり環境がいいですね。
外廊下のない南北両側の窓が開けられるといったつくりも魅力です。
(私は以前は民間の一般的なマンションに住んでいたこともあります)

「団地の間取りの特徴」という記事も,このブログでアップしております。検索フォームにそのタイトルを入力していただければ,出てくるはずです。
その魅力,よいところを少しでも多くの方と共有できたらいいな,と思います。
古い団地に住んでいる方でも,その良さを自覚していない方も少なくないように感じますし。

でも,おっしゃっているように,古い団地から民間のマンションに越してみると「団地は(欠点もあるけど)なかなかよかったんだな」と感じられる方は結構おられるようです。
2014/03/24(Mon) 06:43 | URL  | そういち #-[ 編集]
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