FC2ブログ
2014年02月19日 (水) | Edit |
 もう今日も終わりなのですが,2月19日は地動説の提唱者コペルニクスの誕生日です。
 そこで,彼の「四百文字の偉人伝」を。400文字程度で古今東西の偉人を紹介するシリーズ。

コペルニクス

データだけで新発想は生まれない

 「地動説」(太陽中心説。地球は太陽のまわりを回っている)を提唱したニコラウス・コペルニクス(1473~1543 ポーランド)。彼はどうして地動説を考え出したのでしょうか? 単に「星空を観測しているうちに」というのではありません。
 当時の通説だった「天動説」(地球中心説)は,大きな問題をかかえていました。
 進歩を重ねていた天体観測のデータが豊富になるにつれ,既存の天動説では説明のつかないことがいろいろ出てきました。そのつど,新しいデータとつじつまを合わせるため,天動説にはさまざまな手直しがほどこされていたのです。
 そのような手直しを積み重ねた結果,天動説はすっかり「複雑怪奇」なものになっていました。
 コペルニクスは,「ほかの考えはないか」と過去の文献を探しました。
 そして,古代の書物で「地動説」の考えを知り,そこから自説を築いていきました。地動説で考えると,天動説よりもはるかにすっきりとした宇宙の姿が浮かび上がってきたのです。
 新しい発想は,データだけでは生まれません。問題意識を持って先人の遺産をヒントにしていくことが大切です。
 さらに言うと,「過去にとらわれない新鮮なアタマで考える」というだけでもダメです。「過去のアイデアや議論についてある程度は知っている」ことも,革新には必要なのです。でも,過去を知りすぎて,それで発想が固まってしまってはいけないということです。

板倉聖宣著『科学と方法』(季節社,1969)による

【ニコラウス・コペルニクス】
地動説の提唱者。聖職者(司教の秘書官)と医師の仕事をしながら天文学を研究。地動説は聖書に反する危険思想だったので,彼はその公表をためらい,主著『天球の回転について』の刊行は亡くなる直前だった。
1473年2月19日生まれ 1543年5月24日没

***

 「四百文字の偉人伝」は,古今東西のさまざまな偉人を,400文字ほどで紹介するシリーズ。このブログでときどき載せています。(カテゴリー:四百文字の偉人伝
 その101話をまとめた電子書籍『四百文字の偉人伝』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)も発売中です(アマゾンKindleストア楽天Kobo,ディスカヴァー社のホームページなどにて販売,400円)
                     
四百文字の偉人伝四百文字の偉人伝
(2013/02/04)
秋田総一郎

商品詳細を見る

(以上)
関連記事
テーマ:歴史
ジャンル:学問・文化・芸術
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック