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2014年03月06日 (木) | Edit |
 私は今,若い人の就職の相談に乗る「キャリア・カウンセラー(アドバイザー)」の仕事をしているので,今回はその話題を。
 ここでは,就職=就社ということにしておきます。

 2月から3月にかけては,多くの大学3年生が就職活動で本格的に動き出す時期。少なくとも今の大学生の「シューカツ」のカレンダーでは,そうです。

 だからその時期である今,大上段につぎのことをお尋ねします。

 就職活動でいちばん大事なことは何でしょうか?

 ***
 
 この質問に「自己分析」と答える人もいます。

 でも,たぶんちがう。
 
 では,何が大事なのか?
 
 就職活動で,いちばん大事なことは,「会社」をみつけることです。

 では,どんな「会社」をみつける,というのでしょう?

 「いい会社」をみつける?
 「自分に合う会社」をみつける?

 これだと,ことがらの「半分」しかとらえてないと思います。あるいは,もう少し踏み込んで明確にしたほうがいいのかもしれません。

 大事なのは

 「自分が入社してもいい」と思える会社で
 「自分を採用してくれる会社」をみつけること。


 そして,その中でできるかぎり「納得」の度合いの大きい会社をみつけること。

 これは,「シューカツとは何か」ということでもある。

 言ってしまえば,あたりまえの話です。
 でも,この「あたりまえ」を見失ってしまうことも,かなり多いのです。

 たとえば,「あこがれの一流企業」ばかり受けている学生さんは,そうなのかもしれません。

 もちろん,就職活動の時期だからこそ,そのような「あこがれ」の会社を受けることができるのですから,トライしたらいいと思います。でも,そういう活動だけでは,どうなのか……

 ***

 就活生におすすめしたいのは,「大学受験生のような発想で,自分が受ける会社を考えてみよう」ということです。

 大学受験のときには,自分にとって「難しい」と思える大学(高望み),「なんとかいけそう」という大学(実力相応),「かなり確実に受かりそう」な大学(滑り止め)をみきわめ,それぞれ1つは受けたりしたものです。「偏差値」は,その「みきわめ」のための道具でした。
 まあ,最近はペーパー試験なしで大学に入る人も増えましたが……

 こういう発想で,自分の受ける会社を「松」「竹」「梅」的にピックアップしていくのです。せめて,「松」のほかに「竹」くらいは考えておく。

 そして,ピックアップした会社について,基本的なことを研究していく。つまり,書かれた情報を読んだり,人から話を聞いたり,足を運んで様子をみたりする。
 
 もちろんこれからのシーズンだと,ただ机に向かって「研究」しているのではなく,じっさいにいろんな会社にエントリーしながら,同時並行的に慌ただしく「研究」していくのがいいでしょう。
  
 ただし,会社というのは,試験勉強の「偏差値」的な尺度で測ることはできません。
 とくに「滑り止め」なんて,会社の場合はみつけるのが難しい。
 でも,「自分にとって」ということで,そこは自分なりに判断していくことです。

 難しいところもありますが,それを考えていくこと,そのための情報収集をしていくことです。

 以上のような姿勢で勉強したり行動したりしていくと,その人の「会社をみつける」能力は,だいぶ高くなっているはずです。

 それによって,就職活動の問題の半分くらいは解決します。

 つまり,「自分が入ってもいいと思える会社で,自分を採用してくれそうな会社」をある程度はみきわめられるようになってくる。

 もちろん「ある程度」であって,アテが外れることのほうが多いのですが,やみくもに会社を受けるレベルよりも,はるかに「納得」のいく結果に近づくことができるのです。

 ***

 以上,ずいぶん抽象的な,結論だけを押し付けるような話をしました。
 
 でも,今現在就職活動のことが気になっているという人には,ピンとくるところがあったはずです。
 抽象的にまとまった話だから,役に立つということもある。

 このブログの読者で,就活生の人は少ないと思いますが,就活生が周囲にいる大人の方,いずれ就活生になる方,参考にしていただければ幸いです。

(以上)  
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ジャンル:学問・文化・芸術
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