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2014年04月30日 (水) | Edit |
 昨日の昭和の日は,ひさしぶりに夫婦いっしょの休みだったので,2人で出かけることにしました。
 たまには都心に行こう,ということで,東京駅を出発点に,丸の内から日本橋にかけて歩きました。

 めったに行かないところを歩いたので,新鮮でした。
 すっかり「おのぼりさん」になって,たくさん写真を撮りました。

 私は建築好きです。今回は丸の内界隈の建物が,とくに印象に残っています。
 
 丸の内の周辺は,この10年余りのあいだに,大きく変わりました。つぎつぎと昭和のビルが取り壊され,21世紀の新しいビルに建て替えられていきました。

 新しい丸の内には,最新の・近代的な街並みの美しさが,もちろんあります。
 最近リニューアルした東京駅のように,古い建物を生かすという面も,みられます。
 基本的には「新しい丸の内になって,よかったなあ」と思うのです。

 でも一方で,「これみよがし」「威張った感じ,威圧感がある」「ゴテゴテしている」印象のビルが目立つ気もします。こんな感じです。

丸の内界隈のビル5

丸の内界隈のビル4

丸の内界隈のビル

丸の内界隈のビル2

 以上は銀行などの金融機関のビルが多いです。丸の内は,そういうビルが集まっているところ。

 こういう,私にいわせると「威張った,ゴテゴテした感じ」は,「シンプルなモダン」をのりこえる新しいデザインとして,出てきたものです。近年の建築の傾向です。
 そんな「建築の新しい傾向」を,まとめてみることができるのが,丸の内です。

 私はこの「新しい傾向」が,あまり好きではありません。
 もう少し自己主張をおさえて,静かな・端正なたたずまいにできないものか,と思うのです。大きな大きなビルなんですから,静かにしているだけで,十分な存在感があるのです。自己主張をすると,うるさいです。

 日本橋界隈の新しい・大きな商業施設についても,似た印象を持ちました。
 壁面も天井も,いろんなアイデアを詰め込んだ装飾で埋め尽くされています。
 たのしいし,きれいだとは思うのですが,ちょっと疲れる。

 ラーメンのスープでいうと,今どきの「濃厚」タイプ,みたいな。
 あっさり醤油味が,なつかしくなる。
 自分は「古い」人間になってきたのかな……などとも思いました。

 最後は,昭和20年代から続く喫茶店で,コーヒーフロート(530円)を,2人でいただいて帰りました。
 アイスクリームがおいしかった。甘すぎず,シンプルな味わい。ウエイトレスのお姉さんやご主人の接客もいい。また行こう。

 建物への「文句」をいろいろいいましたが,それでも,普段みることができないものに多く触れることができて,充実したお散歩でした。

(以上) 
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テーマ:建築デザイン
ジャンル:学問・文化・芸術
コメント
この記事へのコメント
このビルはたしかに、なんとなく偉そうですね。
でも東京駅も、出来た時は間違いなく「ゴテゴテしてるなぁ」と思われていたとことでしょう。

東京駅を設計した人は、「落ち着き」なんか求めてなくて「最新の・威厳ある・近代的な」建物にしようと思ったんじゃないでしょうか。

私の住んでいるところでは(奈良です)建物の高さ制限があるので、明治大正の建物と、もっと古い建物と、新しい建物にスケールの差があんまりありません。
だから、たまに大阪に行って高層ビルに囲まれると落ち着きません。

いつの時代も大きな仕事を任された建築家は、インパクトのあるものを作ってやろうと思うんじゃないでしょうか。
施主も威厳とか、権力を示したいんじゃないでしょうか。

建築物で「威厳・権力」を感じさせる方法はいろいろあるでしょう。
腕のいい職人を雇って細かい彫刻をさせるとか、シャチホコに金箔を張るとか、大理石を使うとか。

でも一番間違いないのが大きいものを作ることです。
ピラミッドなんか例に出すまでもなく、動物だって力を示すためには自分を大きく見せようとします。

銀行のビルが「威張ってる」ように見えるのはを受けるのは、正解だと思います。

だって大切なお金を預けるわけだし、自信なさそうよりは偉そうな方がいいでしょう。偉そうなほうが強盗もちょっとは入りにくいと思います。

建築家の意図が伝わっているということです。
そういちさんは「古い人間」じゃないですよ。
ちゃんとした感受性を持ってるんです。

南都銀行の奈良支店は壁面に羊の顔のレリーフが彫ってありますが、意図がわかりません。
紙幣食べられそう。せめて鹿なら関係あるのに。
建てた頃に外国で流行っていたのでしょうか。

2014/04/30(Wed) 16:43 | URL  | ピピネラ #-[ 編集]
ピピネラさんへ
 コメントありがとうございます。
 たしかに,「ビルが偉そう」なのは,設計者や施主(建築設計の依頼主)の「想い」の反映だと思います。
 インパクトのあるものをつくりたい。偉いと思われたい。
 それでああいうビルになる。 

 「古い人間になったのかな」というのは,遠慮した言い方になってしまいました。
 そう思う一方で,「いや,このビルを『偉そうでイヤだ』と思う感性はまともだ,むしろ新しく,若い感性だ」とも思います。ピピネラさんも「ちゃんとした感受性」と言ってくださるので,その意を強くしました。

 奈良というところは,「昔の建物と今の建物のスケールにそれほど差がない」のですね。なるほど。
 東京のにぎやかなところとは大きくちがいますね。そこでは,昭和末期(1980年代)の建物と今の建物を比較しても,相当にスケールがちがうと感じます。 
2014/04/30(Wed) 23:02 | URL  | そういち #-[ 編集]
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