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2013年02月28日 (木) | Edit |
今日2月28日でもなく明日3月1日でもなく,2月29日は,「トヨタ生産方式」の技術者・大野耐一の誕生日です。
そこで彼の「四百文字の偉人伝」を。
「四百文字程度で,古今東西のさまざまな偉人を紹介する」シリーズ。

その101話をまとめた電子書籍『四百文字の偉人伝』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)も発売中です(アマゾンKindleストア,楽天kobo,ディスカヴァー社のホームページにて販売,400円)
 

大野耐一(おおの・たいいち)

うわべの数字にだまされない

トヨタ自動車の大野耐一(1912~1990)は,「トヨタ生産方式」という高度な生産管理のシステムを築いた技術者です。

彼が自社の工場で,いくつもの工程が並ぶ,組み立てラインをみていたときのこと。大野は不機嫌そうでした――「ラインの稼働率(機械が動いた時間の割合)が98%とは高すぎる。作業の人数が多すぎるからだ」

稼働率が高いのは「作業が順調に流れている」ということで,一見それでよさそうです。たしかに,工程のどこかに非効率や無理があると,ラインの流れが滞ります。

その問題点を,きちんと改善するのならいいのです。しかし,やり方を改善せず,単に人手を増やして問題をカバーすることもあります。それでは,本当の生産性の向上にはなりません。

「もっとラインが止まるような人数にして,問題点がわかるようにしなければ」と,大野はいいました。彼は,うわべだけの「いい数字」にはダマされない本物のエンジニアでした。

下川浩一・藤本隆宏編著『トヨタシステムの原点』(文眞堂,2001)による。ほかに参考として,三戸節雄著『日本復活の救世主 大野耐一と「トヨタ生産方式」』(清流出版,2003),大野耐一著『トヨタ生産方式』(ダイヤモンド社,1978)。

【大野耐一】
 トヨタ自動車の技術者・役員。従来の大量生産工程で一般的だったさまざまなムダを改善する生産管理の方法を体系化した。これが「トヨタ生産方式」と呼ばれ,世界の製造業に大きな影響を与えた。
1912年(明治45)2月29日生まれ 1990年(平成2)5月28日没

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ジャンル:学問・文化・芸術
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