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2014年08月20日 (水) | Edit |
 最近,更新が疎かになっていました。
 この2週間は,前回の記事でも述べた,身辺の資料やモノの整理をしたり,少し仕事や生活をゆっくりペースにしたり,「自分の状態を整える」ことを第一にしていました。そのなかで,ブログの更新があとまわしになってしまいました。

 有名な自己啓発書で,コヴィーの『7つの習慣』という本があります。そこに成功のためのだいじな「習慣」のひとつとして「刃を研ぐ」というのがあります。「自分の状態を整える」ということです。

 たとえば,木こりの仕事。ひたすら斧をふるって樹を切り続けるのではなく,ときどき作業を中断して刃を研ぐことをしないといけない。そのほうが「切る」仕事を休まず続けるよりも,高いパフォーマンスを発揮することができる。
 今回は,そんな「刃を研ぐ」ことをしているつもりです。

 でも,ずっと研いでばかりでもいけない。ぼちぼち作業(やりたいこと・やるべきこと)に復帰しないと。
 
 ***

 さて,1日過ぎてしまいましたが,8月19日はファッションデザイナーのシャネルの誕生日でした。
 そこで彼女の「四百文字の偉人伝」を。古今東西の偉人を400文字程度で紹介するシリーズ。

シャネル

ブランド創業のとき

 有名ブランド「シャネル」を創業した,デザイナーのガブリエル(愛称ココ)・シャネル(1883~1971 フランス)。彼女の仕事は,「現代のファッション産業の原型を築いた」といわれています。
 彼女は,貧しい家に生まれ,親に捨てられて孤児院で育ちました。魅力的な娘に成長したココは,歌手をめざしましたがうまくいかず,20代なかばのときには,あるお金持ちの男性の愛人として暮らすようになりました。
 経済的には何不自由ない暮らし。
 でも,しばらくすると「このままじゃ,イヤだ」という思いが強くなりました。
 やがて彼女は男性の支援を受け,パリのアパートの一室で小さな帽子店を開業しました(1908年)。彼女はお針子の仕事をしていたことがあり,趣味で友人に帽子をつくったりもしていたのです。
 それまでの夢をあきらめた若い女性が,アパートではじめた小さなショップ――そんな「等身大」のところから,あのシャネルははじまったのです。

安達正勝著『二十世紀を変えた女たち』(白水社,2000),山口昌子著『シャネルの真実』(新潮文庫,2008)による。

【ガブリエル・シャネル】
「シャネル」を創業したデザイナー・実業家。1908年に帽子店をはじめ,1913年から服づくりを手がける。活動的でシンプルかつ優雅なデザインの服を量産し,女性のファッションを革新した。
1883年8月19日生まれ 1971年1月10日没

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 最近,伊藤洋志監修・風来堂編『小商いのはじめかた』(東京書籍)という本を読みました。

小商いのはじめかた:身の丈にあった小さな商いを自分ではじめるための本小商いのはじめかた:身の丈にあった小さな商いを自分ではじめるための本
(2014/07/31)
不明

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 「小商い」とは,この本によれば「初期投資やリスクの少ない形での,シンプルで身の丈にあった小さな商い」のこと。

 本書では,10数人の「小商い」の実践者たちのことが紹介されています。たとえば・・・

 コレクションしていためずらしい植物の販売。
 自宅の料理教室から発展して小さな飲食店を開くまでになった。
 デザインの学校で学ぶことなく,古着に手を加えて独自の服をつくりだし,小さなお店で自分の「ブランド」を立ち上げた。
 「旅」に関する本に特化した行商の古本屋さん。
 小麦農家によるパンの製造・販売。
 ネットを通じて,最適・最安の旅のルートをコンサルティングする仕事。
 故郷の町で「カーゴバイク」(素敵なデザインのリヤカー付き自転車)をひきながら手作りのケーキを売る。

 シャネルの「創業」も,こういう「小商い」だったわけです。
 彼女の場合はドラマチックな人生が背景にあり,その後もドラマチックに事業や人生が展開していくので,ふつうの人の「小商い」とはちがうようにみえますが,はじまりは同じこと。つまり「お姉さんがはじめた小さな帽子屋さん」だったのです。

 この本にあるような「小商い」の世界は,これからの日本でもっと一般的になっていくように思います。
 今は「ニッチ」な感じがしますが,そのうち職業の有力な選択肢のひとつになっていく。

 昔の社会では,「小商い」はありふれたものでした。でも高度成長期以降の「サラリーマン社会」においては,マイナーになったのです。しかし,経済の成熟化や技術の発展の結果,一種の「先祖がえり」が起きるのではないか。

 つまり,「経済的に豊かになって,比較的低収入でも,やり方しだいでそれなりに暮らせる」「インターネットなど,小商いを支えるさまざまなサービスや道具がある」といった条件が「小商いの時代」をもたらすのでは,ということです。

 このほか,「サラリーマンとして思うような職が得られない人が増える」といった要素もあるでしょう。

 成熟した経済では,景気の良し悪しにかかわらず,企業は人を採用することに慎重です。景気が上向いたときでも,かつての「右肩あがり」の時代のような勢いで「人を増やす」ことはないのです。少なくとも,多くの人が求めるホワイトカラーの職については,「就職難」のまま。

 そして,人びとの考え方が成熟・発展して「サラリーマンだけが生き方ではない」と,いろんな方向を模索する傾向が強まる,ということも。これも経済成長の結果です。

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  「四百文字の偉人伝」は,古今東西のさまざまな偉人を,400文字ほどで紹介するシリーズ。このブログでときどき載せています。(カテゴリー:四百文字の偉人伝
 その101話をまとめた電子書籍『四百文字の偉人伝』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)も発売中です(アマゾンKindleストア楽天Kobo,ディスカヴァー社のホームページなどにて販売,400円)
                     
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(以上)
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