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2013年03月04日 (月) | Edit |
「自分で考えるための勉強法」というシリーズも,はじめます。
2008年に出版した『自分でトコトン考えるための勉強法』(楽知ん研究所刊,1050円)の内容を,増補・改訂しながらアップしていきます。
まとめて読みたい方は,楽知ん研究所のホームページ(楽知ん商店街)などで,この本をお買い求めいただければ幸いです。

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自分で考えるための勉強法(第1回)
はじめに

このシリーズは,「自分で考える」ための勉強法をテーマにしています。

「勉強」というと,「試験などのためにがまんしてするもの」というイメージを持っている方も多いでしょう。しかし,この本でいう「勉強」の目的は,「自分の頭で考えて生きていく」ということです。

それは,誰かに押しつけられてする勉強ではできません。また,「教養を豊かにしよう」といった問題意識のゆるやかな勉強とも異なります。

勉強のポイントは4つあります。

(1)興味のあることを勉強する
(2)よい先生をみつけ,徹底的に学ぶ
(3)科学とは何か」といった本質を押さえる
(4)勉強の成果を文章で表現する

これから,この4つのポイントについて,掘り下げていきます。

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頭をよくする特効薬などない。
頭を悪くする確実な方法なら,ある。


頭をよくする特効薬などありません。でも,悪くする確実な方法ならあります。それは,興味が持てないことをがまんして勉強することです。

これは,効きます。脳細胞を傷つけます。

がまんして勉強することで,学ぶことがきらいになります。「何かに興味を持つ」という感覚が失われていきます。最後は,他人に押しつけられた問題意識でしか,ものを考えなくなります。
 
これから私がお話しする「勉強」とは,ひとりの人間として「自分の頭でトコトン考え,判断する」ためのものです。だからこそ,まず自分の頭にある問題意識を大切にしましょう。

生きていく以上,自分の関心だけで押し通すことはできません。しかし,自分の自由になる範囲で何かを学び考えるのなら,自分の興味を大切にすればいいのです。興味の持てること,楽しいことをまずやりましょう。

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「好きでやっている勉強」とそうでないものを,
混同してはいけない。


「興味のあることを勉強しよう」――こんなあたり前のことを言うのは,大人になって,生きていくのに最低限必要なことは学び終えたあと,自ら進んで勉強をするときでさえ,他人や世間の興味にしばられたまま勉強している人がいるからです。大変もったいないです。

余暇を利用して何かの学校やカルチャースクールに通う人がいます。よいことだと思います。でも,そういう人の中には,授業が休講になったり夏休みになったりするとホッとする,という人がいます。「やれやれ,今日は学校に行かなくてすむ」というわけです。それでも授業料を自分で払っているのです。

こういう状態が「他人の興味に縛られている」ということです。

こういう人は,好きなことがあって勉強しているというより,「勉強している自分」をまず人に認めてもらいたいのではないでしょうか。 「認めてもらいたい」という気持ちをすべて否定するわけではありませんが,そればかりというのは,さびしいことです。

あまり興味がなくても勉強しなくてはならないことは,やはりあるでしょう。でも,そういう「仕方なくやる勉強」と「自分が好きでやる勉強」を混同しないことです。勉強家の中には,それを混同してしまう人が多いのです。

そういう人は「好きな勉強をしよう」と思っても,自分の興味よりも「他人がほめてくれるか,尊敬してくれるかどうか」を基準にテーマを選んでしまいます。それなのに本人は,「好きなことをやっている」つもりになっているのです。それは,時間とエネルギーの無駄ではないでしょうか。

(第1回おわり)

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テーマ:勉強
ジャンル:学問・文化・芸術
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