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2014年11月07日 (金) | Edit |
※11月29日に我が家でオープンハウス(家の公開)を行います。
  くわしくは,
前々回の記事をご覧ください

 今日11月7日(旧暦10月25日)は,かつての「ロシア革命記念日」。1917年にレーニンらによって「ロシアにソビエト政権が樹立された日」とされます。この政権は周辺諸国を併合し,ソビエト社会主義共和国連邦(ソ連)を形成しました。そして,一時はアメリカに対抗する強国ともなりましたが,1991年に体制崩壊してしまいました。

 この「ソビエト時代」に,11月7日は国民の祝日でした。ソ連が崩壊したあともロシアでは名前を変え祝日として生き残ったのですが,2005年に祝日ではなくなりました。

 それにちなんで,今日はレーニンの「四百文字の偉人伝」を。
 古今東西の偉人を400文字程度で紹介するシリーズ。

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レーニン

「革命」を発明した男

 ロシア革命(11月革命,1917)を指導し,初の社会主義国家・ソビエト連邦(ソ連,1991年に崩壊)を建国したウラジーミル・イリイチ・レーニン(1870~1924 ロシア)。
 彼は,当時の多くの革命家とちがい,「民衆とともに」という理想を捨て,「少数の革命家による独裁」に徹しました。膨大な読書をして理想国家建設の理論をつくりあげ,それにすべてを従わせようとしました。「強制収容所」を建設し,多くの反対者を送りこみました。これらのことを彼は,質素な服装でぜいたくもせず,朝から晩まで働きづめで行ったのです。
 毛沢東をはじめ,のちの革命家や独裁者の多くはレーニンを手本にしました。ソ連と敵対したヒトラーでさえ,「マルクス主義(レーニンのやり方)に多くを学んだ」と語っています。
 レーニンは,20世紀の「革命」を発明した男だったのです。
 しかし,レーニン流の革命は,人びとが苦しむ暗黒社会を生み,今ではその多くが崩壊しました。彼はたしかに巨大でしたが,「多くの問題の根源」といわれてもしかたないのです。

参考:カレール=ダンコース著,石崎・東松訳『レーニンとは何だったか』(藤原書店,2006),ラウシュニング著・船戸満之訳『永遠なるヒトラー』(八幡書店,1986)

【ウラジーミル・イリイチ・レーニン】
ソビエト連邦の建国者。初期には弁護士を開業しながらマルクス主義運動を行う。1900年に亡命し,17年までは一時期を除き国外(西欧諸国)で活動。数々の著作を残し,「マルクス=レーニン主義」の教祖となった。
1870年4月22日生まれ 1924年1月21日没

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 この記事の参考文献であるカレール=ダンコースの本に,こんなくだりがあります。

 《レーニンはあらゆる矛盾を含んだ人間である。ます個人としては,温厚な,風采もあがらず,健康と安楽に大いに心を尽くし,身内の安楽に気を配り,自然の中を長時間散策することに慣れ,(亡命時代には)パリの街を静かに自転車で走り,図書館に閉じこもるこの小男の姿と・・・カリスマ的な指導者の姿とを,どうやって両立させたらよいのだろう》 

 一見すると,地味で穏やかなインテリ。
 子ども時代は知的で幸せな家庭に育った。
 愛する妻(革命をともにした)や多くの親しい仲間もいた。
 そんな人間が,恐ろしい「革命」を主導するカリスマとなった。
 近代の歴史で,特別な位置を占める「革命の発明者」となった。

 どうしてそういうことになるのだろう?

 ここでは,その答えには立ち入りません。まあ,私もよくわからない。
 とにかく「一見ふつうの人間も,条件しだいで怪物になりうる」ということ。
 歴史や社会において,そういうことがあり得るのだということです。

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  「四百文字の偉人伝」は,古今東西のさまざまな偉人を,400文字ほどで紹介するシリーズ。このブログでときどき載せています。(カテゴリー:四百文字の偉人伝
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(以上)
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ジャンル:学問・文化・芸術
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