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2014年12月23日 (火) | Edit |
 クリスマスツリーと花

 天皇誕生日のお休み。クリスマスも近い。
 ウチでは,窓際の高いところにちょっとモノが置ける場所があって,そこにこんなツリーを飾っています。
 ワイヤーとプラスチックでできています。義姉からもらいました。
 
 正月には,ここに小さな鏡餅を置きます。

 ***

 今日12月23日は,『昆虫記』で有名な博物学者アンリ・ファーブルの誕生日です。
 そこで彼の四百文字の偉人伝を。
 古今東西の偉人を400文字程度で紹介するシリーズ。

ファーブル

たどりついた「楽園」

 『昆虫記』で知られる博物学者アンリ・ファーブル(1823~1915 フランス)は,エリートの学者ではありません。学校は,中学程度で一度辞めて働いています。
 しかし,奨学生として学業に復帰。卒業後は教師をしながら好きな動植物の研究を続け,30代なかばには,学会で評価されるほどになりました。また,科学の教科書や読み物を出版したところ好評でした。
 40代後半で彼は,思いきった決断をします。
 教師を辞め,著述業で生きることにしたのです。
 それが軌道に乗ると,50代のときには,田舎に広い庭のついた家を買って移り住み,周囲の自然を素材に,観察と実験ざんまいの日々を送るようになりました。
 ついに手に入れた「楽園」の暮らし。その中で,『昆虫記』の大部分は書かれました。
 その暮らしは終生続きました。浮き沈みもありましたが,晩年は名声が高まり,それなりの収入にも恵まれました。
 苦労人の彼が,人生の後半には思う存分好きなことができたのをみると,うれしくなります。

参考:ドゥランジュ著・べカエール直美訳『ファーブル伝』(平凡社,1992),奥本大三郎著『博物学の巨人 アンリ・ファーブル』(集英社新書,1999)

【アンリ・ファーブル】
『昆虫記』(全10巻,1879~1907刊)で知られる昆虫学者・博物学者。第一級の発見をした科学者ではないが,一般向けの科学読み物の著者としてすぐれた仕事をした人といえる。
1823年12月23日生まれ 1915年10月11日没

 ***

 ファーブルのような人生を送る人は,これから増えるでしょう。
 「昆虫を追いかける人生」ということではなく,「40代あたりでこれまでとはちがう仕事や生活を新たにはじめる」ということです。
 
 もっと一般的に言うと,人生,とくに仕事で「年齢に応じた固定的なパターン」がなくなっていくのです。完全になくならないまでも,「こうでなければ」というのが,薄れていく。

 中高年になって「それなりのポスト」に就く人は少なくなる。
 非正社員の立場で,短期の就労をくりかえす人が増える。
 失業・リストラを経験する人が増える。
 独立して,「起業」というほどでもない,小さな自営業で暮らす人も増える。
 長生きになって(でも年金も不十分になって),70歳80歳で働くことが珍しくなくなる。一方で,若くしてリタイヤしたり仕事を長く休む人も増える。

 こういう,かなり言われていることは,そのとおり現実になってきています。
 であれば,ある程度の年齢になって,「仕事をこれからどうしよう」と考えるのはふつうのこと。
 
 「将来何になる?」という問いかけは,これまでは子どもか若者だけのものでした。
 でもこれからは,中高年が「将来何になる?」と考えるのも,おかしなことではなくなるのです。

 関連記事:将来何になる?

 私も,40歳ころに十数年勤めた会社を辞め,一種の「社会起業」に携わりました。
 そこではうまくいかず撤退し,2,3年ブラブラしたあと,今はキャリア・カウンセラーとしての仕事をしています。
 
 40代おわりになった今も,「将来,何しようか?」と考えます。
 今の仕事をどう発展させる?
 あるいは,別の方面・関連する方面で「これをやってみてはどうか?」などと考え,行動もします。
 
 まあ,「考えざるを得ない」ということなんですが(^^;)。
 それでもこれは,悪くない感じです。
 いい年して,なんにもできてないなー,いかんなーとも思います。
 でも,それよりも「結構楽しいね」という感じが,最近は一層強くなっています。

 これは「状況に適応している」ということです。
 それも前向きな気分で。

 世の中が変化しているときは,その姿勢が大事でしょう。
 つまり,変化がもたらす明るい面を前向きにとらえること。
 もちろん,「変化」にはシビアな面もあるでしょう。しかし,そこを憂いたり不安がったりばかりでは,楽しい人生にはならないはずです。
  
 あなたがいくつであっても,「将来何になる?」と自分に問いかけてみる。
 これは,おすすめです。
  
(以上)
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コメント
この記事へのコメント
「将来何になる?」という問いかけは,これまでは子どもか若者だけのものでした。でもこれからは,中高年が「将来何になる?」と考えるのも,おかしなことではなくなるのです。

そうですね。寿命がのびたということを「前向き」にとらえる方がいいですね。すぐに現実のシビアーな方に目を向けがちになります。暗く考えがちです。でも仕切り直しができるチャンスと考えると「楽しみ」になりそうです。「将来何になろうかな?」ですね。
2014/12/23(Tue) 20:44 | URL  | かずゆき #-[ 編集]
かずゆきさんへ
コメント,ありがとうございます。
「将来何になる?」は,40代どころか60代くらいの人であっても,問う意味のあることではないかと思います。ただ,年齢が上になるにしたがって,「将来」は「遠い将来」ではなくて「近い将来」を考えることになるでしょう。そして,人生経験を積んだ大人にとっては「近い将来」に可能な,意義のあるビジョンを考えることは,若い人よりもずっと上手にできるはずです。

別のいいかたをすれば,それが「上手」にできるかということで,大人としての真価が問われるのでしょう。

リタイア世代の大人でも,実現可能性や,周囲や社会のニーズと合致するとか,あるいは人に迷惑をかけないとか,そういう点でうまくいくビジョンを描けないでいる人もいるはずです。自分にも世の中にも「意義あるビジョン」を描いて実行するのは,それなりにむずかしそうです。でも,うまくそれができたら,すばらしい。
私も,そろそろ50代ですし,頑張っていきたいと思います・・・
2014/12/23(Tue) 22:28 | URL  | そういち #-[ 編集]
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