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2015年08月03日 (月) | Edit |
 このところ更新が途絶えていましたが,再開です。
 元気でやっていますが,ブログのほうへ時間や気持ちを向けられない状態が続きました。

 最近「おもしろいなー」と思って取り組んでいることのひとつに,「そういち文庫」というものがあります。
 妻がウチの近所で書道教室を運営していて,そこに小さな「家庭文庫」「学級文庫」のようなものを用意したのです。文庫の主催者である私の名をとって「そういち文庫」。
 
 妻は「オフィス・教室可」の集合住宅の一室を借り,子どもや大人に書道を教えています。
 その教室の一画に本棚を置いて,書道教室に習いに来てくださるみなさんが自由に手にとって気晴らしができるような本を並べました。貸出しもしています。1回に1冊2週間まで。

 リンク: 奈昌書道教室

 教室や,本棚の様子。メインの本棚(下の写真のうち2つめ)は,テラバヤシ・セッケイ・ジムショの寺林省二さんがDIYで製作してくださったもの。

  奈昌書道教室2015年7月

  そういち文庫本棚2015年7月

  そういち文庫本棚ズーム2015年7月

  そういち文庫本棚ズーム2・2015年7月

 教室には大人も子どもも通ってくださっています。
 だから「大人も子どももたのしめる本」を並べようと思いました。

 書道教室ですから,まず書道関連の本。
 「建築・住まい」「暮らし・料理」関係は,おもに大人向け。

 その中に,『地球家族』のような世界の国ぐにの暮らしを写真で紹介した本や,土門拳や木村伊兵衛の写真集やフェルメールを解説した本のような美術系のものも少し。伊藤計劃の『ハーモニー』や,最近読んで面白かったアンディ・ウィアー『火星の人』といった「普段SFを読まない人も楽しめるSF」も。「昔を懐かしむ」類の本として,小泉和子『昭和のくらし博物館』や加藤嶺夫の写真集『東京 消えた街角』なども。

 子ども向けは、『ぐりとぐら』『ちいさいおうち』『ちびくろさんぼ』『きかんしゃやえもん』のような,みんなが知っているものがおもに並んでいます。少し上の子には『エルマーのぼうけん』とか,さらに上の子には『魔女の宅急便』や岩波少年文庫の何冊か。
 おもに私が子どものときに読んで,今みても「これはいい」と思うもの。だから,大人もたのしみやすいはず。
 私は子どもの本に詳しいわけではないので,「自分の体験をベースにしたセレクト」でいこうと思いました。

 子どもの本は,物語系が多いですが,加古里子(かこさとし)の『宇宙』やバージニア・リー・バートン『せいめいのれきし』のような「宇宙や世界を知る」本も。子ども向けの偉人伝も何冊か揃えました。

 マンガも少し置いてます。手塚治虫『火の鳥 未来編』とか『鉄腕アトム』の朝日ソノラマ版の第3巻(地上最大のロボット,浦沢直樹の『PLUTO』の原作)とか,水木しげる『悪魔くん』とか。
 あとは書道マンガの川合克敏『とめはねっ!』(全14巻)の最初の何巻か。

 これらの本は私の家から持ってきたものものありますが,ブックオフやアマゾンの中古や新刊書店であらためて買ったものが大半です。つまり,文庫のためにあえてそろえた本が中心なのです。
 
 こういう「文庫」をつくるにあたって,「文庫を本の捨て場所にしない」ということは大事です。公共施設や職場などにある小さな「文庫」のなかには「要らなくなった本をみんなで持ち寄って」というかたちでつくられたものがあります。でもそれだと,充実した本棚にはなりにくい。

 今,そういち文庫には120~130冊ほどあります。
 じつにささやかな蔵書です。今後も多少は増やしていきますが,スペース的にも200冊くらいがひとつの限度かと思います。

 でも,それなりにセレクトしたものであれば,わずかの蔵書でもたのしい文庫がつくれるのではないかと。
 書道教室の気晴らしコーナーとしては,それでいいのではないか。

 そういち文庫の本を読む子どもたち。
 書道のお稽古の前と後に10分~15分のあいだ,ちょっと読むくらいです。稽古が終わって,親御さんが迎えにくるまでの間とかです。わずかの時間ですが,それでも「ちょっと何かに触れる」というのはいいのだと思います。15分の読書は,子どもにとってはそれなりの内容のある時間です。

  奈昌書道教室・床に座って読書

  奈昌書道教室・読書する男の子

  そういち文庫で本を読む帽子の子

  二月堂で読書する女の子

 一番下の,女の子が向かっている座机は,家具職人の真吉(しんきち)さんの作です。書道でよく使う伝統的な座机に「二月堂」というのがあるのですが,それをベニア板製のモダンなかたちにしたオーダーメイド。塗装は墨汁を塗っています。
 本来は書道をする机ですが,「読書用」としてもこれがお気に入り,という子がいます。写真は,硬筆(鉛筆書き)の書道のお稽古の様子ですが。

 文庫をはじめたのは,今年の3月から。
 貸出しもしていると述べましたが,この4か月余りで30冊弱の貸し出し実績があります。利用は子どもが中心ですが,大人の方も借りておられます。

 書道教室の「おまけ」の,100何十冊の小さな文庫としては,まずまずの繁盛ぶり。

 自分が選んだ本をお客さんに手にとってもらうと,ある種のコミュニケーションや交換をした気持ちになります。

 本の貸し出しの実績や、妻から聞いた,みなさんが手にとって読んでいる様子などから,いろいろな発見もありました。こういう「文庫」は,私のような本好きにはじつにたのしい遊び・活動です。これを通じての「発見」など,またご報告したいと思います。

(以上)
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