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2013年03月10日 (日) | Edit |
あの大震災から,まもなくまる2年。まず,あらためて亡くなられた方たちのご冥福を祈ります。
 
いろんな場で,いろんなことが語られてきました。
 
大きな惨事をまえにして,今もどう考えてよいかわからないことだらけ。

でも,震災にかんして出された意見のなかで,はっきりと「それはちがうだろう」と,私なりに思うこともあります。

それは,「この大震災は,文明の進歩や,物質的な繁栄ばかり追求してきたことを見なおす機会だ」といった意見です。

これは,とくに福島の原発問題をさしていうことが多いです。あるいは,「自然の猛威のまえには,文明は無力だった。日本の経済・産業の力をもってしても,復興は十分にすすんでいない」という文脈で,いわれることもあります。

最近のテレビでも,その手のことをいう出演者をみかけました。そんなとき,たいていはその人なりのやさしさやまじめさから出た言葉だと感じます。

でも,原発のような,科学技術という文明の成果がひきおこした問題は,科学技術で対処するしかないはずです。現に福島の原発の現場では,それが行われています。技術者たちが,問題への対応にあたっているのです。
 
「原発をどうするか」といったエネルギー問題は,まさに科学技術の問題です。

原発の安全性を高めて維持していくにしても,代わりのエネルギーにシフトするにしても,より少ないエネルギーで成り立つ社会にするにしても,今よりも進歩した科学技術が必要です。

もとの暮らしをとり戻せずにず苦しむ人がおおぜいいる,復興がすすまないという問題も,「文明や産業の力がもっと必要なのだ」とは考えられないでしょうか。

もしも(ありえない空想ですが),私たちに今の何倍もの生産力があれば,がれきの山はとっくに取りのぞかれ,壊滅した町はすっかり新しくなっているでしょう。
 
政治・行政の非効率が問題だとしても,それはまさに文明の問題です。その運営が改善されることは,文明の進歩のだいじな要素ではないでしょうか。

「物質文明を反省しよう」というのは,暮らしを再建するための資材や,効果的な政治・行政といった,「文明の成果」の不足になやむ人たちを無視した話だと,私には思えるのです。
 
(以上)

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