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2017年12月17日 (日) | Edit |
 新聞記事切り抜き

たまに、まとめて新聞記事の切り抜きをしています。もう20年近く続けていることです。私が購読しているのは日経新聞。

2週間~1か月ぶんくらいの新聞をまとめてざーっとながめて「これは」という記事を切り抜く。
切り抜きには、新聞紙の1枚目だけがカットてきる、専用のカッターを使う。ハサミやふつうのカッターを使って切り抜きをするのは、大変です。

切り抜いた記事は、写真のようにクリアファイルに突っ込んでおきます。

1か月で数十の記事を切り抜きますが、その数十枚は1枚のクリアファイルにおさまります。新聞紙は薄いので、コンパクトです。1か月で1枚のクリアファイルにおさまらない量の切り抜きは、やりすぎです。ふつうは使えません。

切り抜く記事は、少ないほうがいいです。1か月で数枚でも十分だし、むしろそのほうが生かせるでしょう。

そのクリアファイルは、カバンに入れて持ち歩いて、ときどき記事の1枚を取り出して読みます。

毎日のなかでも、新聞にはざっと目はとおしています。そのときには、切り抜きはしません。それをやると、多く切り抜きすぎてしまいます。時間がたってからながめたほうが、記事を厳選できます。

切り抜きのほとんどは、しばらくしたら捨ててしまいます。数か月以上の長期保存をする記事は、1か月でせいぜい2、3枚です。

今さら新聞の切り抜きかあ、と思う人もいるかもしれません。

でも、やっぱり新聞って、すごいものです。大新聞だと1000人~2000人規模の記者たちが、毎日取材して記事をつくっているのです。朝刊1冊は十数万文字、つまり単行本1冊分くらいの分量。それが毎日玄関先まで届けられる。

たしかに新聞には、いろんな限界や欠点もあるのでしょう。しかし、これだけの組織的な労力をかけてつくられている情報の集積は、貴重なものです。

少なくとも、私たちのようなふつうの人間が簡単に利用できるものでは、ほかには考えられない。利用しない手はない。きちんと使うと、常識や教養も身につくし、いろいろと考えるヒントが得られる。

「1か月に1度くらい、まとめて切り抜きをする」というのは、新聞を深く利用するうえでおすすめです。

これからはじめる人は「1週間に1度」のほうがいいかもしれません。「1か月に1度」だと、目を通すべき新聞がかなりの分量になって作業に何時間もかかってしまうので、大変です。

私は1か月分の切り抜きを、週末に3時間くらいかけて行います。そのときは、一気にいろんな話題に触れて、結構たのしいです。自分が賢くなった気になれます。ただし「いろいろあって新聞の切り抜きをさぼった」という月もあります。このように、多少いいかげんでもいいと思います。

ただし、やみくもに切り抜いても無駄です。

たとえば重大な・興味深い事件について、その経過を切り抜くみたいなことは、その分野の専門家ならともかく、一般人にとってはまったく無意味です。

あるいは「金融について勉強しよう」といったばくぜんとしたスタンスで、興味をもったもの、ためになりそうなものを切り抜く、というのでもダメです。たくさん切り抜きすぎて、収拾がつかなくなるだけです。こういうことは、私も経験済み。

私がおすすめするのは、「中長期のことを考えるのに役立つ記事を切り抜く」ことです。

この2~3年から数年ぐらい、あるいはそれ以上のスパンの世の中の動きを考えるのに参考になる記事。そんな「中長期」の動きにかんするデータや考察、おおまかな経過、基礎的な常識などがまとめられている記事。

そこで大事なのは「予想」「問いかけ」です。これは「こういうことが今おこっているのでは?」「今後、中長期的にはこうなるのでは?」といった自分なりの予想のことです。そのような「予想」「問いかけ」を持って切り抜きをするのです。

先日切り抜いた記事で、「世界のカネ1京円、10年で7割増」というのがあります。

記事にはグラフもありました。1990年ころからリーマンショック(2008年)まで世界のGDP総額と通貨供給量はほぼ一致していたのに、その後乖離がはじまって、2016年には世界の通貨供給量は、世界のGDP総額よりも16%多いのだそうです。世界の「カネ余り」ということを、わかりやすく示した記事。

こういう情報は、その分野に詳しい人には珍しくないでしょう。ネット上にもあるはず。でも、毎日毎日、受け身の状態で、こういう記事を手にすることができるのは、新聞のいいところ。信頼性もネットにくらべて高いので、引用したり典拠にしたりもしやすい。

そして、こういう記事は、市場や経済の短期的な状況とは異なる「中長期」のことを述べています。これを切り抜こうと思うのは、それなりの「予想」「問いかけ」があるからです。

その「予想」「問いかけ」を強化したり、深めたりする材料になるものを切り抜いているわけです。あるいは、予想に反するもの、反対意見などを切り抜いてもいい。

やっぱり、新聞っていいな、と思います。最近は「凋落」「衰退」をいわれているけど、なくなったら困ります。

(以上)
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