FC2ブログ
2013年03月15日 (金) | Edit |
「自分で考えるための勉強法」シリーズの4回目です。


勉強すると,「知らなくていいこと」が
わかってくる。


「どうも,うまく生きていくことができない」――そう感じている人に,私は親近感をおぼえます。「仲間だな」という気がします。

書店には,そういう人たちを対象にした本が,たくさん並んでいます。中でも多いのは,一種の「癒し」を与えてくれる本です。

ある本には「まず,自分を好きになることが大切だ」と書いてあります。 たしかにそのとおりです。こうした本には,すぐれた本もそうでもない本もありますが,問題へのアプローチは基本的には同じです。それは,「感じ方を変えていこう」というやり方です。まず大事なのは「感情=心」の問題だということです。

人間の精神は,「感情(ココロ)」と「知性(アタマ)」のふたつの側面でできています。ものごとは,最後は「知性」よりも「感情」で決まっていきます。人の判断は,「筋が通っているか」よりも「好きか嫌いか」に,より大きく左右されます。
 
でも,私はここで「知性を磨こう」と言っています。だって,少しは「アタマ」にも自信が持てないと,「自分を好きになる」ことなどできないでしょう。

たとえば,政治・経済の問題をみんなが話し合っている場で,自分はついていけない,といったことがあります。わかった顔をしてあいづちを打ってはいるけれど,自分がわかっていないことに,みんな気づいているんじゃないだろうか……。

別に政治経済じゃなくて,漢字の読み方のような,もっと身近なことでもかまいません。とにかく,「自分はわからない。駄目だなあ」と思うことがあります。

人によっては,この「駄目だなあ」という感覚を,一日に何回も味わっています。それでは,「自分を好きになる」のは,むずかしいでしょう。

勉強すると,知らないことがなくなって安心する,というのではありません。大事なのは,勉強することによって「知らなくてもいいこと」がわかってくる,ということです。

たとえば,勉強している人なら,「読めないと恥ずかしい漢字」とそうでないものの区別がつきます。勉強していないと,「読めなければ全部恥ずかしい」と思ってしまいます。「知らなくてもいいこと」を理解している人は,落ち着いています。顔つきがいいのです。

(以上)

関連記事
テーマ:勉強
ジャンル:学問・文化・芸術
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック