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2013年03月29日 (金) | Edit |
前回,株価の上昇などの金融市場の活況について,「どこかうさんくさい」というイメージを持つ人もいる,という話をしました。さらにそれに関連して,「好景気」そのものにたいして,懐疑的な連想をする人もいます。
 
つまり,「景気がいい」というと,投機目的で株やマンションを買う人がわーっと増えたり,感じの悪いお金持ちが目立ってきたり(たとえば先日仮出所したホリエモンさんは,その象徴あつかいだった),やたら高価な酒を空けて喜ぶドンチャン騒ぎがくりひろげられたり,といった連想をするわけです。「タクシーが混んでいて,拾えない」といったバブル景気の体験を思い出す人もいます。

たしかに「好景気」には,そういう面もあるでしょう。つまり,ちょっとガチャガチャした,品のない感じ。

でも,「景気がいい」というのは,若い人が納得のいく就職をしやすくなったり,「非正規」といわれる人が「正社員」になるチャンスが増えたり,結婚して家庭を持つ人が増えたり,仕事や金銭で行きづまって自殺する人が減ったり,新しい事業を立ち上げる人が増えたり,税収が増えて政府の財政が改善したり,おいしいものを食べたりする「ちょっとしたぜいたく」をみんなでたのしんだり,ということでもあるわけです。

これは要するに,「希望」が出てくるということです。

とくに重要なのは,「若い人たちにとっての希望」だと思います。

さらにそのなかでも,「就職」ということは,中心テーマでしょう。私自身,今この問題にかかわる仕事をしているせいもあって,とくにそう感じます。

もちろん,「ほんとうに,多くの人に希望がいきわたるか」という問題はあります。

たとえば,景気が回復しても,なかなか思うような職がみつからない,といったことが起こるかもしれません。英語で「ジョブレス・リカバリー(雇用なき景気回復)」という現象です。リーマン・ショックから景気回復してきたアメリカで,とくにいわれていること。

「ジョブレス・リカバリー」には,たんなる景気の変動とは別次元の,社会・経済のしくみの変化がかかわっています。ひとことで言えば,「経済の発展が,多くの人びとの技能に適した仕事を,生み出しにくくなった」のです。今の先進国に特有の現象といっていいでしょう。

こういう社会の変化には,ひじょうに関心があります。契約職員の中年男である私にとっても,切実な問題です。ときどき,このブログでも掘り下げていきたいです。今回は抽象的にフロシキを広げただけで,おわらせていただきます。

(以上) 
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