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2013年03月30日 (土) | Edit |
今日3月30日は,画家ゴッホの誕生日。そこで彼の「四百文字の偉人伝」を。「四百文字程度で,古今東西のさまざまな偉人を紹介する」シリーズ。


ゴッホ

狂気が生んだ絵ではない

 画家フィンセント・ファン・ゴッホ(1853~1890 オランダ)の晩年の作品は,明るく強い色彩と,大胆で激しいタッチが特徴です。
 それを「狂気の産物」という人もいます。
 たしかに,晩年の彼は精神を病んでいて,治療を受けていました。錯乱して自分の片耳を切り落としたこともあり,最後は銃で自殺しました。
 でも,研究者によれば,その作品の構図や色彩は「丹念に考え抜かれたものだ」といいます。作品の構想を練ったスケッチや,製作意図を語った手紙も数多く残っています。
 彼は,けっして感情まかせに描いていたのではないのです。
 ゴッホは心を病んでいましたが,絵を描いているときは正気でいられたのです。
 「狂気から何かが生まれる」というのは,幻想ではないでしょうか。

スウィートマン著・野中邦子訳『ゴッホ 一○○年目の真実』(文藝春秋,1990)による。

【フィンセント・ファン・ゴッホ】
 20世紀絵画に多大な影響を与えた画家。職を転々としたあと20代後半で画家を志す。生前は不遇に終わり,弟の支援で生活した。ひまわりや糸杉をモチーフにした作品や自画像などがとくによく知られている。
1853年3月30日生まれ 1890年7月29日没

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(以上)
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