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2013年04月01日 (月) | Edit |
今日4月1日は,血液循環の発見者ハーヴィーの誕生日。そこで彼の「四百文字の偉人伝」を。「四百文字程度で,古今東西のさまざまな偉人を紹介する」シリーズ。


ハーヴィー

「謎解き」の魅力にハマったエリート医師

 医師ウィリアム・ハーヴィー(1578~1657 イギリス)は,「血液循環」の発見者です。彼の研究は,長い間絶対的な権威だった古代の学者たち(ガレノスなど)の説をくつがえすものでした。そこで当時は激しい非難も多く,自説を発表してからは患者も減ってしまいました。
 では,彼は「世間での立場や損得を考えず,ひたすら真理を追究した人」だったのでしょうか?
 いいえ,彼の出世欲は人並み以上で,「国王付きの医師」や医師会の幹部にもなっています。また,患者の遺族と報酬をめぐって争うなど,お金にもこだわりました。
 その一方,手術室にこもって解剖や実験をくりかえし,権威をくつがえす真理の探究を続けたのです。
 「自説を発表することによる損得やリスク」を,世慣れた彼は承知していたでしょう。
 それでも,研究せずにはいられなかった――科学という「謎解き」の深い魅力にハマってしまったのです。

中村禎里著『血液循環の発見』(岩波新書,1977)による。

【ウィリアム・ハーヴィー】
「血液循環」の発見者。「心臓は筋肉でできている」「その働きで血液は体内を循環している」という私たちの「常識」を,主著『心臓と血液の運動』(1628年刊)ではじめて明らかにした。
1578年4月1日生まれ 1657年6月3日没

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